さすが梅雨!

cannondale (1 - 1)-2昨日は一日中降水確率が80%!と言う事で、さすがに自転車は止めてカブで来たのに結局夜まで雨は降らずじまいで(その後深夜に降りましたが)、今朝の天気予報では今日は一日曇りとの予報だったのに、工場に着いてみればその直後に凄い雨が!と、何がなんだか判らない状況です。

まあお陰で雨天と納品用に出動するMTBベースのcannondaleがフル稼働していまして、今週も昨日以外は何とか自転車で通勤出来ています。ただフェンダーがないと路面がウェットな日はまるでグラインダー状態なので、最近本気で泥除けとかが欲しくなっている始末でして・・・(さすがに着けませんが。笑)。

surlyそういえば先日別件で紹介した、数年前に御依頼頂いて施工したSURLYの自転車フレームですが、当時の日記を見ている時にある事に気が付きました。

img230てっきりソリッドカラーのピンクだと思いきや、その中にパウダータイプのホワイトパールを入れていたらしいです。自分の作業した事に対しての記憶には結構自信があったのですが、これがもう全く記憶に無かったのでして・・・。やはり小物の塗装になってからは車体を扱っていた頃よりも案件数は全然多くなっていますから(数倍です・・・)、古い記憶はどんどん消えていってしまっているみたいです。

ちなみにこういった色にパールを入れても余り効き目は無いのですが(それ故に「3コートパール」がある訳でして)、恐らく顔料では到底出せない印刷物のピンク色を、出来る範囲(限られた予算)でどうにかして近づけたかったと言う想いがあったように見受けられます。

多分私の事なので、ソリッドカラーには通常入れない二酸化チタン?(DUPONTだとAM3、STANDOXだと810です)なんかも入れていると思います。昔からこれが意外と好きでして、基本的な作業ではセオリーを重視しつつも、時々は常識的では無い事もやったりするような自由な所が塗装の飽きないところなんでしょうね。しかし白にガラスフレークを入れた時はさすがニ失敗したと思いましたが!(鉱物なので透明じゃなくて黒いツブツブになってしまったんですよ!笑)。

トンネルを抜けた所

trek (1 - 1)-4今日こそ歩いて帰宅か~!と思いきや、夜からは雨も上がってくれたので無事TREKを連れて帰る事が出来ました。まあ直線的なコースなら自宅までの距離は6キロもありませんから雨が降った時は裏道を使って帰ればよいだけなんですよね。そんな事もあって以前に比べると格段に自転車通勤率は上がっていて、自宅から職場が近いって事がこんなに楽だとは思いませんでした。自転車に乗って直ぐの頃、途中で雨が降った時の心配とかしていましたが、自転車の事を色々教えてくれた小川さん曰く、「そんな事は降った時に考えれば良いんですよ!」と言ったのが今更ながら判った気がします。って、何か違うような気がしないでも無いのですが(笑)。

画像は今日みたいに路面が濡れている時に使う短距離ルートの通勤路の道中で、先日紹介したオレンジ色のトンネルを抜けた所の場所です。丁度JRの線路が一望できる場所でもあるので今日は京浜東北線と撮ってみました。自転車のどこか体が青かったらお揃いでよかったんですけどね。と言う事で次回のタイヤは青にしようかとー(多分それは無いです。笑)。

ちなみに明日(と言うかもう直ぐ)は雨らしいので、出動するのはMTBベースのcannondleか、或いは久しぶりにカブの登場かもですね。何にしても「車」と言う選択肢はもう全くありませんから、一ヶ月の通勤ガソリンコストはもう多分200円くらいで済んでいます。カブだと1リッターで38キロ走りますから(これでも少ないくらいらしいです)、往復しても30円くらいですからね。色々驚異的です。

それよりも最近パンク率が高く、時々帰り道に使っている第一京浜の路肩帯でキラキラ光っている場所があるのは判っているのですが、この区間は車幅が狭いので避ける方が危ないですから(轢かれますよ・・・)、もう諦めて踏んでいくしかないんですよね。

なので最近はガソリン代よりも、タイヤのチューブ代の方が高くついていると言う始末でして・・・(苦)。

もうちょっとです

profit23PRO_Fitオリジナル極小カーボンエンブレムはほぼ完成しているのですが、ご応募方法についての整備がまだ整っておりませんでして、どうかもう暫く御待ち頂ければと思います(と言ってもお待ち頂いているのはいつも来ていただいているメンバーだけな気がしないでもないですが。笑。まあそれでも良いのです)。

本当はフェイスブックページのクーポン機能が使えれば、これなら数の設定が出来たので直ぐに対応出来たのですが、さあいざ使おう!と思ったら「ページいいね」が100を超えていないと使えないなんて、本当、全く気付きませんでして・・・。すいません。

で、上の画像にあるパイプのカットモデルは以前作ったサンプル品でして、素材はアルミでもクロモリでもカーボンでもなく単なる「塩ビパイプ」で、よくホームセンターで見かける水道菅とかに使うとにかく凄く安い素材です。塗装を施しただけでこんなに格好良くなりますから、飾っておくだけならこれで作っちゃえば良いんじゃ無いかと思うくらいですよね。

手前のパイプは径が40ミリくらいで、自転車のフレームでよくありがちな太さですが、見ての通り曲面Ver.で作ったカーボンエンブレムは角が飛び出ずピッタリ納まっています。うううーん、良い感じじゃ無いですか・・・(壊)。

ちなみに色の付いたタイプ(レッドキャンディー)については今回は配布する予定は無く、通常通りシルバーロゴ&クリアー仕上げを平面タイプの物とこちらの曲面タイプのどちらかを選べるようにする予定です。一度に大量に出して発送が大変になるのは困りますので、とりあえずは少しずつ小出しにして、ある程度需要が無くなって来ましたら色を付けたタイプの物を今度は抽選で配布出来るようにするつもりです。是非その時にはブルーも!と。

尚、配布する条件についてはフェイスブックページのレビューを付けて頂く事が必須となりますので(そもそもその為に作った物です)、ご希望の方は早めに準備しておいて下さいませ。

しかしまずはこの忙しさから脱却しないと——なんですが!

 

そうだ、小物塗装屋になろう④(仮)

mini193前回からの続きで今回は「間借りについて」を紹介しようと思ったのですが、ちょっとその前に「技術的な事」を紹介しようと思います。

私の場合は元々自動車の塗装屋だったので塗装の技術についてはある程度出来ていましたが、実はディーラー勤務の時は本当に「塗るだけ」しか出来なかったので、それ意外の部品の脱着や分解、板金作業、金属の溶接やFRPの修理などの技術については独立してから覚えました。ちなみに独立した時は板金屋さんと一緒に立ち上げたので、その時点で私は塗装だけ出来れば大丈夫でしたから、例えば自分一人では全ての事が出来ないとしても志を共にしてくれる仲間(共同経営者)が居れば何とかなったりするのです(ただし私的見解ですが)。

上の画像は私がまだ自動車塗装屋(兼板金)をやっていた時に作業した、錆びる事で有名なローバーミニで(ボディが亜鉛鋼板じゃ無いのであり得ない程錆びるのです)、フロントバンパーを留めているフランジが錆びてしまったのでスポット溶接してあった箇所を外して交換しているところです。折角新しい物に交換したのにまた錆びるのは嫌ですから、この時はスポット溶接と構造用エポキシ接着剤(3Mパネルボンド)を併用したウェルドボンディング工法で付けています。塗装の届かない溶接した部分が直接エポキシで覆われるって凄く理想的ですよね。こう言う事も後から覚えました。

ferrari46 また今は普通に塗っている結晶塗装についても覚えたのは独立してからで、これに限る事では無いのですが、後から覚えた事の殆どはその時出来ない事でも、何とかなるだろう何とかしようといって引き受けた結果得られた物だったと思います。出来る事だけをやっていたら成長できませんし、仕事としても面白く無いですからね。

profit21 ただ塗装の仕事を覚えるに当たって、一番てっとり早いのはやはり「自動車塗装」の仕事を経験してしまう事だと思います。専門学校などもありますがそれだとお金が掛かりますし、ディーラーは別として、小規模な町工場の塗装屋ならば塗装以外にも色々と覚えられるので(と言うかやらされます)何でも出来るようになります。ただし色々悲惨な業界なので普通では無いとある程度覚悟が必要かも知れませんが(笑。多分超ブラックです)。

ちなみに上の画像はPRO_Fitが新横浜の工場の時で、手前にいるプジョーのツナギを着ているのは私の元同僚の塗装屋さんです。現在は塗装現場を統括するお偉い立場にいる模様で、しかも実はPRO_Fit二階工場に居る面々とは元同級だったり元同僚だったりもします。何だかんだみんな繋がっているんですよね。

そして奥で白いツナギを着て塗っているのは当時雇っていたコミキで、最初に来た頃は未経験でしたが「二年で全部覚えたい」と言う事でかなりハイペースで仕事をこなして貰った記憶があります。ちなみに現在は会社の社長で、休日は自分の船でクルージングを満喫していたりするそうです。みんな凄いなぁ、と。

surlyそして自転車のフレームですが、そもそも車の塗装屋からしてみれば自転車に使われている素材のスチール(クロモリ)やアルミやカーボンは身近に扱っている素材ですから、例えば車の塗装屋を辞めて今日からいきなり「自転車塗装専門店」なんて感じで独立する事も可能です。分解はせず塗るだけなら素材だけの問題ですからね。料理人が同じ材料を使って違う料理を作るのと同じです(多分、ですが)。

上の画像は「この本のピンクを参考に」と言う事でご依頼頂いたSURLYのクロモリフレームで、色は簡易的に作成した物ですが、自動車塗装屋になると死ぬ程調色作業をやる事になりますからこう言うのも自然に出来るようになります。ちなみにピンクを作る時は赤系からではなく白から始めないと駄目なんですよ(殆どが白で構成されています)。

profit22ちなみに塗装と言っても種類は色々ありますから、その中から自分が一番好きな物を選んでやれば良いのだと思います。最近はプラモデルを代理で作成するような仕事もあって、しかも依頼は半年待ちとの事ですから、そういった事も職業としてちゃんと成り立っているんですよね。これってまさに私の子供の頃の夢でしたよ(まあ今もそれに近い事は出来ていると思いますが)。

と言う事で、私的に思う事としては「技術は後から付いてくる」と言う事ですから、まずは月々の固定経費を掛けないようにし、売上げが無くても当面やっていけるような環境を整えること、そしてどうやって仕事を確保するかに重きを置けば良いと思います。

それを実現するのが「間借り」でもあって、これなら月々の家賃は抑えられますし、そこに居れば仕事も貰えたりしますから、個人で始める形としては一番良い方法だと思います。

と言う事で次回は「間借り」についてか、または仕事の取り方(営業)を紹介したいと思います。