自分でオリジナルカラーを作る

当ウェブサイトでもご案内しております通り、PRO_Fitは受付窓口を設けていませんので、直接ご来店を頂いても対応が出来ません。

これは殿様商売をやっていると言う訳では無く、当店は私一人で運営している為、作業中に来られてもまともにお話が出来ないからです。塗装中は勿論ですが、どの作業も集中して行っていますので、到底他の事にまで気を遣えないのです。

「じゃあ都合の良い時間に行くので」と仰る方もいらっしゃるのですが、前もって時間の約束をしてしまうと今度はそればかりが気になってしまい、他の作業が全く集中出来ません。

実際の作業現場をイメージして頂くと判り易いと思うのですが、御依頼を頂いた案件、例えばヘッドカバーの塗装で、本塗り中なんてもっての外ですが、比較的手が空いていそうな下地処理の段階でも「ここにバリがあるから取っておこう」とか「ここに巣穴があるから、本塗り前に筆指しして埋めておこう」とかを思っているまさに時に、そのヘッドカバーとは全く関係の無い方が当工場に訪れ、全く関係の無い話が始まってしまうとするとです。

話が終わってその後ヘッドカバーの作業に戻っても、私の場合、きっとさっきまで考えていた事を忘れてしまっています。または完全に忘れていないまでしても、仕上りが100%になるところが99%くらいにはなるかも知れません。このヘッドカバーを依頼したのが自分だったとしたら、凄く残念な気にならないでしょうか。

自分で書いていてちょっと病的な感じになっているのが怖いですが(苦)、私的にこういうのが結構嫌でして、例えば飼っているペットが人の言葉を話せないのを良い事に、預けた病院とかで大量生産品のように粗暴な扱いを受けていたりしたら凄く悲くなります。被塗物は生き物では無いので放置しても問題は無いと思いますが、出来る限りそれに向き合って対応して欲しいと誰もが望む事だと思っています。

と、何だか全く違う所に行ってしまった感じがしますが、ここでようやく本題です(マジか・・・と思っていたらすいません)。

そんな事もあって現在は看板すら出していない状態ですが(わざと工場が見つからないようにしています)、「どうしても自分で色を決めたい」「実際に色見本を見てみたい!」という方もいらっしゃると思いますので、いずれはそういった窓口も設ける予定ではあります。丁度工場の二階にあがった所に部品保管室があるので、そこを改修して「部屋を丸ごと色見本」みたいな感じに出来ればと思っています。と言っても現時点ではあくまでも理想なだけなのですが・・・。

こちらの色見本が置いてあるのは二階の事務部屋で、これの反対側にPRO_Fitとは関係の無い別会社(と言うか元同僚)のK氏が居るスペースがあります。クリエイティブディレクターのK氏はいつも超極秘事項な仕事をしているので、平日に部外者をここにお通しする事はまずありません。

なのでこういった色見本を現在の保管部屋に移そうという計画なのですが、今の状況ではそれがいつになるのか判らなく、そもそも本当に実現するのかと・・・。

と言う事で!

ここからがようやく本題です(デジャヴではありません)。

現在行っている塗装のワークショップですが、こちらを利用する事で今まで対応出来なかった事(の一部)が可能になるのでは、と思っています。

ワークショップを行う時は私が休みの日なので、やはりそこで仕事の話は出来ないのですが(スイッチの切れた休日は本当にダメ人間なので仕事の話は無理です)、ワークショップ上と言う事であれば、色を作る事・見る事は可能です。

判り易い例としては、以前行った自転車フレームのタッチアップ用塗料の作成で、この時は私がやってしまっていますが、こういう事も可能ではあります(ただしタッチアップ用塗料をお持ち帰りされたい場合は別途掛かってしまいます)。

ワークショップは自転車で来られるのも問題ありませんので、その場で色を作り、色見本(アクリル板)に塗装をして頂いて、後日それを色見本キーホルダーとしてお届けします。その後ご依頼したい物を送って頂ければ、それと同じ色で塗装が出来る!と言う訳です(ただし塗料の取り置きは出来ない為、完全オリジナルカラーの場合には塗料自体をご購入頂く必要がありますが・・・)。

実はこういった事例はマイクの塗装でご相談が多く、その都度お断りをさせて頂いているのですが、このワークショップを利用すれば自分の手で作った色(塗料)でオリジナルマイクが作れる(塗れる)!と言う事が可能になります。

まあ実際はわざわざそんな事をする必要は無く、ご依頼が決定された方には色見本帳のお貸出しにも対応していますから、余程の事でなければそれで十分だと思います。ただ可能性の一つして、「こういった事も出来る!」と言う選択肢があれば面白いかな~とも思いまして。

今は私の都合もあって連休のある日しかワークショップを開催していませんが(さすがに週一は休みたいので・・・)、いずれ仕事に余裕が出来たら土曜日を休日にして開催出来ればと思っています。誰も来なくても仕事をしていれば良いだけなので、とにかくいずれ何らかの形で窓口を開ければとは思っています。仕事は待っているだけじゃ来ませんからね(そこか!と。笑)。