新顔料No.H05等 色見本プレート作成

 色見本用に塗っておいた被塗物が溜まっていたので、いつものようにプレート化しておく事にしました。

 こちらは少し前にマイクの塗装にも採用したキャンディーグリーンで、下色に粗目のシルバー(STX MIX598)を塗り、グリーンはハウスオブカラーの物をSTANDOXのバインダー(樹脂)に10%程添加して使っています。

尚、念の為ですがSILBERはSILVERの間違いでは無く、STANDOXがドイツ語表記なのでそのようになっています。またHOK=ハウスオブカラーも同じ様な感じでCOLORでは無くKOLORとなっていて、ただKOLORはポーラランド語のようですがメーカーはアメリカと言う、かなりの意味不明ぶりです・・・(塗料メーカー得意のM&Aでしょうか)。

 こちらは少し前に業者様からご依頼を頂いたブレンボキャリパーに塗装した色で、「ランエボ純正ブレンボの赤」と言う事で配合データを取っておきました。

キャリパ―は4個セットで塗装したので、目調色(スティックのみ使って行う簡易的な色の作成)で色を作った方が楽だったのですが、後に「フロントキャリパーを変えたので前に塗って貰ったのと同じ色で」となった場合の事を考えると配合データがあった方が安心です。

ただ「フロントとリヤなら距離が離れているから多少違っても判らないでしょ!」と言われれば全くその通りなのですが、オーナー様としてはそういった事が判っていた方が安心かと思いますので(と言うより私が不安なのです)。

塗装はある程度のレベルに達すると、それ以上何かしても仕上りが格段に良くなると言う事は限られて来て(むしろ蛇足になる事も)、じゃあどうするかと言うと、事前にあり得そうなリスクを想定し、それらを出来るだけ排除する!と言う消去法的な考えになります。結果的に意味が無かったと言う事も結構あるので無駄なコストと言えば確かにそうなのですが、塗装は失敗しても元に戻せないのでそうするしかありません。

なので本来であれば経験を積めば積む程に仕事は楽になるところが、むしろ想定されるリスクに色々と気づいてしまい、歳を重ねる程に予防線を沢山張って結局時間ばかりが掛かってしまいます。まあでもこれは仕事である以上仕方のない事で、それ故に面白いと言う事でもあるのですが。

 こちらはキャンディーブルーで、塗料はグリーンと同じくハウスオブカラー製、ただ青系は二色あるので間違えない様に色番号(KK-05)も記載しておきました。尚、変な模様が浮き出ているのはチヂレ(!)です。

こちらは先日導入した新色のパウダー顔料、クロマフレア風のNo.H05で、右の平板だけを見ると非常に地味な色に見えますが、左のミニカー型の色見本を見ると「青→紫→赤」に変化しているのが判るかと思います。

色はそれ単体で見るよりも他と比べる「比色」が基本で、さらに立体的な形状だとフリップフロップ性が判り易いので、こうやって二種類用意しておくと便利です。

その他キャラクター型の色見本もキーホルダー化やピアスにしたりしていますので、後日こちらも完成次第紹介したいと思います。