先日に続き、川崎市岡本太郎美術館で行われている企画展の紹介となります。
こちらは田島大介氏の「無限之超大國」なる作品です。2作ありました。
よく見ると描かれた看板が漢字なので、ここでタイトルと画がリンクしました。中国の街の風景なのですね。
この画のサイズだと消失点は一体何十メートル先なのか!?と思ってしまうのですが、何か違う方法とかあるのでしょうか。実際に描いている姿と言うか現場が見てみたいです(漫画家が遠近法を使って描く時のは見た事がありますが、サイズが全く違うので・・・)。
そしてこちらの塩見亮介氏の「茶絲素懸緘威山狗胴具足」(ちゃいとすがけおどしおどしやまいぬどうぐそく」なる作品です(全く読めません。笑)。
どうもこの作品だけ他の物とは異質な感じがして、後からパンフレットなどを見て調べてみると、
どうやらこちらの素材は粘土とか彫刻とかではなく、銅の板を叩いて形を作る鍛金(たんきん)による物のようです。私的に大好きな工芸ですね。
色を塗っているので判り難いのですが、どれも銅板を叩いて形を作る鎚起(ついき)なる技法で作られているようです。ヤバいですよこれは・・・。
作業工程の一部が、作者のオフィシャルサイト内のInstagramから確認出来たので、そちらを見ると大よその造り方が判ります。
→https://ryosukeshiomi.portfoliobox.net/gallery
脇に置いてある石と対比して見たりするのかな?と思っていたところ・・・
なるほど確かに良くみてみると、実はいつも見ている身近な物でした(笑)。
キャンバスにペーパー(研磨紙)を使って、石を削ってそれで線を表現しているのですね。目から鱗と言うか驚愕です。
こちらも同じように石で描かれています。石とペーパーだけでこんな濃淡を出せるなんて衝撃的です。
壁に貼ってある字は小さいので、わざと気づき難くしているのだと思います。ってここで紹介してしまうとネタバレになるのですか・・・(すいません・・・)。
先ほどの石で描かれた方は一枚物だったので気付きませんでしたが、こちらはいつものペーパーのサイズ(笑)を何枚も貼り合わせて作っているので、最初にこれを見たらもしかしたら気付いたかも知れません。
それにしてもよくあんな大盤のペーパーが手に入ったなぁ(メーカーに直接問い合わせたのでしょうか)と、そこが気になって気になって仕方ありませんでした(笑。マスキングテープも言うと30cm幅とか売ってくれるらしいですので)。
最後にお気に入りの作品に一人一票投票出来るのですが、こちらの作品が非常に人気がありました。そうですよね、こんな表現方法があるなんて私もビックリしました。
もう少し他にも画像があるのでまた次回紹介します。