色味はマゼンタっぽいピンクから、
これをいつものようにバインダー(液状の樹脂)に混ぜ、STANDOXのベースコートとして使います。
また今回は下色をそれぞれ変えた4種類を作成する事にしました。大まかに「黒」「赤」「金」「ピンク」といった感じです。
クロマフレア系の顔料は下色を「黒」にする事がセオリーでしたが、下色に色味(色相・彩度・明度)のある物を使う事で、どのように色が変化するのかが判る色見本を今回作ることにしました。以前知り合いの塗装屋さんが色々試していたのを聞いて、私も実際にやってみたかったんですよね。
こちらは下色を赤系のパールメタリック(具体的にはプジョーEKQ)を塗ったものです。先ほどの黒より色が濃くなっているのが判ると思います。
こちらは下色にマゼンタを塗ったもので、使用したのは以前塗った迷彩ピンクの②です(4種類の内、明るいほうから二番目の色)。左端がゴールドですね。
当店で使う色見本で重要なのは「良い色を作る」という事ではなく、どれだけ再現が可能かという事になります。絵の具のチューブから少量ずつ出して筆でグリグリして、それを紙に塗って取っておいても余り意味はなく、見本で用意した物と全く同じ色で塗れる事が重要だと考えています。
と言う訳で、それぞれの内容が判るよう、いつものようにプレート化しておきました。
こちらが下色を黒にした色で、怪しい感じはあるのですが、発色はあまり良くないのが判ると思います。今まではこれで終わりにしていたので、今回のようにイマイチだった顔料は次回使う機会は無くなっていたところですが、下色を変える事で使い道が出てくるのでは・・・!と思った次第です。
こちらは下色をゴールドメタリック(STANDOX原色 MIX806)にしたものです。色味が明るくなり、オレンジが強くなったのが判ると思います。
こちらは下色を赤パールメタリック(プジョーEKQ)にしたものです。まさに赤味が強くなって濃くなっています。
そしてこちらはピンクカモフラ②です。淡いピンクな感じで、今回この仕様が一番良かったと思います。
ちなみに下色を「白」にした仕様も試してみたのですが、クロマフレア系の顔料特有の「黒い粒粒」が見えてしまったのでそれはボツとなりました。下色にはある程度明度が低くないとダメなようですね。
尚、私的には今回のクロマフレア系No.40よりも、以前試したNo.4の方が粒子が細かくて上品に感じるので、今度はこれらの下色とそれを組み合わせてマイクの色見本を作ってみようと思います。