サーブ1/43ミニカー 分解

先日塗装の仕事でご依頼を頂いていたミニチャンプスの1/43スケールの「サーブ9-3,5ドア」のミニカーです。

分解については仕事としては受付しておらず、個人的な趣味という事でこちらの社外記にて紹介をさせて頂きます。

 土台(シャーシ&フロア)から外れた状態です。ここまではネジで分解出来ます。

窓ガラス(ポリスチレン樹脂)はボディにカシメて止められているので、まずはそちらを取りはずします。

カシメてある頭の部分をボール盤で削り落します。うっかりボディを貫通して危なそうに見えますが、実際にはこれが一番安全です(それ以上下がらないようにする事が出来ます)。

 その後はリューターで削ります。

 無事窓ガラスのパーツが外れました。

その他の付属品は接着剤で固定されているので、ドライヤーで温めて裏から押し出すようにして外します。リヤワイパーが曲がってしまいましたが、今回リヤスポは着けないので問題無いかと思います。その他のパーツは無事活かせました。

リヤスポが着いていた箇所には穴が開いているので塗装前にはこれを塞いでおきます。

 この後は溶剤槽に浸け置きして旧塗膜を剥離する予定です。尚、目立つ上面の歪が酷いのでサーフェサーを塗るかも知れません。

 ボンネットバッジはクリアー下にデカールが貼ってあるので再利用は出来なく、

なのでデータから作りました。

ただフロントバッジが直径2.3mm、リヤが1.8mmなので、ちゃんとデータを作ってもまともに印刷が出来ません・・・。

と言う訳ですが、色々パターンを変えて何とか使えそうな物が出来ました。「SAAB」と「93」については良い具合に出来たと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバー1/18ミニカー 分解

 先日塗装のご依頼でお預かりしておりました、AUTO ART社製の1/18レンジローバーのミニカーです。

分解については業務外なので、こちらの社外記にて紹介をさせていただきます。仕事としてはお受付しておりませんのでご了承くださいませ。

 そのまま作業をすると車体を横にした時にドアミラーが折れてしまいそうなので、まずはドアパネルから外すことにしました。

ドアトリム(内装)は実車と同じようにヘラを差し込んでバキバキと外していきます(実車はクリップですがこちらは接着です)。

ドアトリムを外したら蝶番を外し、ドアパネルを取り外しました。

 ちなみにこのミニカー、裏側にネジが殆ど見当たりません(見える穴は台座に固定する為のネジのようです)。

普通は裏側のネジを外せば取れるのですが・・・、

 よく見るとバンパーがボディに接着されています(恐)。

 カッターとヘラで少しづつ接着剤を剥がし、バンパーとテールランプを取りはずしました。

 フロントバンパーも同じように接着で、ヘッドライトはバンパー側にカシメられています。

前後バンパーを外して見えたネジを外し、ようやくシャシーが取れました。フロアーやシートなどはそのままゴソっと外せます。

 ルーフライニング(天張り)も接着されていて、またルームライト部がメクラ蓋になっていてボディとカシメられていました。知らないと真っ二つに割ってしまう感じで、まるでトラップなかなか良くできています。

 ルーフライライニングが取れて、リヤゲートの蝶番やサンルーフのガラス(実際はポリスチレン樹脂)が見えました。

 サンルーフもボディ側とカシメられているので、

それらをベルトサンダーで削り、ヘラで剥がしました。また3Mのパネルボンディング工法よろしく、カシメに接着剤が併用されているので、これらを割らずに外すのは非常に難儀です。

 フロントフェンダーについているエアダクトは隙間が無い&奥まって嵌っているので、外側から取り外そうとするのは難しく、裏側からドリルで穴を開けてポンチで押し出す事にしました。

車体に穴を開けてしまっていますが、外観には関係の無いサービスホール(作業上あると便利な穴)なので問題はありません。フェラーリのリモコンキーからエンブレムを外す場合と同じですね。後でエポキシパテを詰めておきます。

 L字型に回り込んだクォーターガラス(&ピラーモール)は外すのが難しく、

かなり気を付けて作業をしたのですが割れてしまいました。

が!今回は部品取り用にもう一台をご用意頂いていますので、そちらから無事に取り外せて難を逃れました。

 そしてリヤゲートです。レンジローバーは昔からリヤゲートが2重になっているので判っていましたが、ちょっと厄介です。

 エンブレムは再利用したかったのですが、

シート状になっているのでは無く、文字が一つずつ分離してしまうタイプだったので再利用は難しそうです。なのでこちらはデカールで作り直します。

オーナー様から頂いた画像を基にロゴデータを作成しました。

また今回はリヤゲートの形状が実車とは違うので、こちらをフラットに加工して「RANGE ROVER」のエンブレムを貼り付けようと思います。なので元々エンブレムが貼ってあったグレーのロアモールは、参考画像と同様にボディ同色に塗ってしまいます。

 そしてドアパネルの分解です。

ミラーとガラス(実際にはPS=ポリスチレン樹脂)はカシメと接着なので、ドライヤーで温めながらヘラやピックツール(先が尖った金属製の棒)を使って外していきます。抉る位置と方向に気を付けます。

ドアハンドルなどもしっかり接着剤が付いているので折らずに外すのは一苦労です。

 そしてホイールです。真ん中は車体下に装着されていたスペアタイヤで、左右はフロント側となります。今回はホイールも実車のように塗装を承っていますので、付属しているのキャリパーとローターを取りはずそうと思いましたが、

 全く外せなく、ロアアーム部のプラスチック部品が粉砕しました。

 どうやらハブと一体になったアルミ製の部品をホイールにプレスして入れられているようで、バイスグリップで掴んで外そうとしてもアルミの方が削れてしまう始末です。

さらにリヤタイヤは車体からの分解も難しそうで、仕方ないのでこのままの状態で塗る事にしました。壊れてもホールが無事ならスペアを使えばよいのですが、そういう問題でも無くなってしまいました。ただ隙間はあるので何とかマスキングで対応出来るかと思います。

 そして分解が完了です。こちらが塗装する外装パーツ一式です。画像には映っていませんがネジのメクラ蓋を含めて20点です(その他内装パーツもあります)。

 ドアパネルの上部も塗装するのですが、実車ならここは金属ですが今回はガラスの素材に使われているポリスチレン樹脂となっているので、STANDOXの塗料でこれが溶けないかが心配です。先に部品取り用の物をテストして挑もうかと思います。

 ドアのロアモールは異常な程接着剤が塗られているので、こちらも取り外さずマスキングで行う事にしました。

 ドアミラーは一部をボディ同色に塗装します。マスキングが難しいので、先に全体を塗ってしまい、その後艶消し黒を塗り直す方法にするかも知れません。

 フロントグリルはアッパー部のみ塗装します。

 以前塗った1/18のポルシェミニカーを想像していたのでそんなに大変では無いかと思っていましたが、部品点数だけで倍以上になっているような気がします。間違えました・・・。

 ドアトリムもボディ部(金属)と一体になってしまっている部分があるので、こちらも新たなボディーカラーのナラブロンズ(カラーコード:825)に塗ります。

 取り外した部品一式です。小さいものを含めると100点くらいあると思います。

分解作業はそれなりに大変でしたが、今回は部品取り用にもう一台ご用意頂いたので安心して作業が出来ました。尚、割れているヒンジ部分を取りはずすには同じようにボディ内部を分解しなければならないので、こちらも最終的にはバラバラになる予定です。

本業(塗装)の方はPRO_Fit日記で紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ポリゴン色見本ミニカー 作製①

立体的に色を確認する為に使っているレジン製の色見本ミニカーですが、これがカクカクとした形状なら塗装の見え方が大分面白いのでは?と思い、

 3Dプリンターで作って頂きました!(凄)。

 勿論作ったのは私では無く、「ココナラ」なるサイトのサービスを利用して、CADのデータを扱えるマニーさんにお願いをして作って頂きました。

ココナラとは

 通常は3Dデータの作製だけのようですが、その後の3Dプリントまでを一括してやって頂きました。ちなみに3DプリントはDMM.comで、試作なのでナイロン素材となっています。

DMM.make/3Dプリント | DMM.makeで気軽に3Dプリント

塗装の下地としては梨地のようで良くないので、最後は仕上りの良いアクリル素材でプリントして貰おうと思っています。

 既存のサイズは45mm程で、今回作って貰った物はそれに比べると少し小さいので、次の試作では大きくして貰う事にしました。

 また横からみるとストンと直滑降に落ちてしまっているので、

底面を尻すぼみ状に嵩上げして貰う事にしました。

また以前底面をレーザー彫刻したみたいにPRO_Fitのロゴも入れて貰う予定です(ただし細かい文字が可能か判らないので次も試作になる感じです)。

ちなみに「ポリゴン良いな~」と思ったのがGUNさんのblogに登場していたミッキーマウスの塗装でして、

これを見た時に「この形なら単色で塗るだけでも相当映えるな~!」と思ったのがきっかけでした。ミッキーマウス自体は市販されている物のようで、こんな感じの物を当店の色見本に出来れば面白いかと思った次第です。

ちなみにGUNさんについては以下の記事を見ると判り易いかと思います。

マスキングシートを届けついでに

 

ただ今まで作っていた曲面タイプの色見本はそれはそれで必要で、さらに平面パネルの物もいずれ測色器で読み込む時にこれが無いとマズイので(いや、こういった色は無理だろうって話ですが)、結局余計に仕事が増える!という泥沼行きは必至です(苦)。

尚、GUNさんも前からBLACKRABBiTのポリゴンを作りたいと言っていたので、私の分が無事出来上がったら是非紹介させて頂きたいと思います。

進行次第また紹介しますね。

クロマフレア風顔料 色見本キーホルダー完成

 少し前に入手してテスト塗装を行っていたクロマフレア風のパウダー顔料No.5(左)3個と、No.4(右)の一個です。販売用としてキーホルダー化しました。

 クロマフレア風顔料のNo.4は「紫→橙→黄」」と言った変化をする色で、鮮やかなバイオレットが特徴です。

左の3個はNo.5で、右端の一個だけがNo.4となります。

 No.4は正面から見ると鮮やかなバイオレットですが、角度が付くとオレンジに見えます。こうやって見るとNo.5と余り変わりありませんね。

 裏側を見るとまるでこの面だけ違う色を塗ったようですが、全面同じ色です。ここまで色が変わって見えるのは光干渉顔料、偏光パールの特徴ですね。

裏のロゴはドライプリンターを使ってデカールにゴールドを印刷し、「クリアー塗装→研磨→クリアー塗装」でデカールの段差を目立たなくしています。

 左側の3個は同じくクロマフレア風パウダー顔料を使ったNo.5で、「赤→橙→黄→緑」に変化する色となります。

 色変化はそんなに大きくありませんが、オレンジの発色が良いのが特徴です。

 裏側にはやはりデカールを、ゴールドとシルバーで貼りました。

が、シルバーの方はPRO_Fitのロゴの真ん中辺りにインクリボンが重なって出来たスジが見えるので、こちらはボツ品となります。

そしてこちらが恐らく一番大きな色変化を楽しめるクロマフレア風顔料No.2を使った色見本キーホルダーとなります。

先日マイクの塗装で御依頼を頂いておりまして、実際に出来上がったそれを見られたご依頼主様は大層喜ばれていたようです。こちらのページではサーモスに塗装した物も紹介しておりますので宜しければどうぞ。いずれの画像も未加工で、実物はさらに美しい色変化、質感を感じられるかと思います。

裏側にはPRO_Fitロゴのデカールを、やはりクリアーは二度塗りでデカールの段差を目立たなくしています。こちらはシルバーのみとなります。

後日ウェブショップにも並べておきますね。そう言えばSTANDOX缶も造らないと・・・。