塗料的には今更な感じもしますが、日記で紹介する施工例でこの塗料を使った物があったのでついでにこちらでも紹介しようと思います。少ないネタを効率よく使うという感じでして御理解頂ければと・・・。
一般的には「マジョーラ」と呼ばれる塗料は日本ペイントなる塗料メーカーの商品名でして、各塗料メーカーによってその呼び方は違います。
この色見本はDUPONT社の物で(今は塗料部門は買収されてアクサルタでしょうか)、「クロマリュージョンカラー」と呼ばれる物です(間違っていたり変わっていたらすいません)。
こういった色に使用されているクロマフレア顔料はパールの一種で、表面層で光を反射させつつ透過もさせ、さらに中央層でも光を反射させるという多重層によって、見る角度によってみるみる色が変わって見えると言う優れ物です。
塗料自体はそんなに真新しいという物では無いのですが、如何せん材料費が高いので一品物への使用となるとその点でハードルが高いかも知れません。尚当店でも一応施工例はあって、昔の日記でも紹介していますので後日改めて今の日記に施工例として紹介したいと思います。
同じ色でも見る角度によってここまで色相が変わると言うのは確かに他に例は無いかも知れません。綺麗にグラデーションして見える所がまた良いですよね。
私が持っている1色は多分この色だと思います。グリーンが入っていない青・紫・オレンジに変わるタイプの物ですね。
私的な見解としては、この見本のように曲面と平面、そして急激にラインが変わるプレスラインを併せ持った形だと一番効果的に色の変化を表現出来ると思います。ボンネットのような平面の1パネルだけこれに塗っても余りパッとしないのですが、全体にこれが塗られるとそれぞれ見る角度が違いますから凄いことになります。
使い方としては、上塗りに使う塗料(クロマ顔料)自体はパッケージのままが基本で、調整は下色で行います。DUPONTの場合は黒から白までを7段階に分けていて、これさえ控えておけば後で再補修をする際も調色作業が不要(!)と言う事になります。と言っても他人が塗っていたり他メーカーの物だったり、また厳密には膜厚も揃えないといけないのでそんな簡単な話でも無いと思いますが・・・。
材料費の半額をご負担頂ければお取り寄せも可能です。定価は6万円くらいなので、塗装費とは別に3万円・・・と言う感じでしょうか(勿論使用量は半分以下に限られますが・・・)。
ちなみに現在制作中のR2-D2のボディの一部に使ってみたいなんて思っていたりしますが、やっぱり邪道かなと(笑)。