色見本用ミニカー素体増産

car30 先日新たに作成したシリコーン型を使って早速素体を量産しました。樹脂を流し込んで固まったら抜き出すだけの作業ですが、これがまた楽しくて楽しくて・・・(病)。

car31ちなみにもしかしてと思って、最初の頃に使っていたポリエステル樹脂(リゴラック)での注型も試してはみたのですが、やはりと言うかこちらは綺麗に仕上がりませんでした。

詳しくは判らないのですが、硬化する過程で体積が減り、表面が完全に固まる前に型から外れてしまってシワが残ってしまうようです。まあそもそもがFRPの補修用に使う樹脂ですから無理があるんですけどね。

car32 今回新たに作ったシリコーン型では、ミニカー底周りのプレスラインが予めしっかりと出せている為、この後の処理は湯口の出っ張りをダブルアクションサンダーで削るだけなのでとても楽になっています。これでキーホルダーへの転用も簡単に出来るようになりました。

car33自転車関連用の色見本も一緒に注型していて、現在進行中のS-WORKSの本塗りにも間に合いました。

ちなみにそちらのオーナー様からはミニカータイプの色見本を、S-WORKSと同色のキャンディーグリーンでご用命頂きました。年内には本塗り(ロゴは別作業なので実際はまだ下塗り)を予定していますので、塗りあがったキーホルダーはこちらでも紹介出来ると思います。

car222先日テスト的に始めた販売用の色見本キーホルダーの塗装も一応は完成していまして、ただやはり裏側にロゴや塗膜情報などを入れたいと思いましたので、後日改めてそちらのデータとデカールを準備しようと思います。

ただこれはこれで試作品として特価で販売しますので、ご希望の方はPRO_Fitネットショップ(仮)からご購入の手続きをして頂ければと思います。尚ロゴ入りをご希望の場合はこちらはお控え頂いて、どうかもう少々お待ち頂ければと思います(誰も待っていなくても勝手に進行はするのですが。笑)。

塗装作業マスク

mask1 塗装屋さん向けのマスクと言えばこちらの3Mの防毒マスクが有名で、私もかなり長い間お世話になっている製品です。

mask3こちらのマスクは防毒フィルター(多分活性炭)と防塵フィルターを組み合わせて使う事で体内に入る有機溶剤を防ぐのですが、実は余り効果は長く持たないと言う弱点があります。

改めて3Mのオフィシャルサイトで調べてみると、カタログ上の平均値で270分、何と5時間持ちません。もう少し持つと思っていましたが、えーと、一日持たないんですか・・・!?、と。

mask2 ですので少しでも長持ちさせる為には使用時以外は上の画像のようにフィルターを密封して保存する必要があって、ただ殆どの塗装屋さんはこんな事はしていませんよね。と言っても私もちゃんとこうしたのは数年前からで、それまではマスクに付けっ放しで常に大気解放でした。

ただ空気に触れている以上は使わなくても劣化しますから、その状態では比較的早い段階で防毒の意味は無くなります。チャンバー室があると言う事で多少は意味があるかも知れませんが、基本的には単なる防塵マスクと変わり無くなってしまうのです。たった3時間で(苦)。

mask と言う事で私が半年くらい前から使っているマスクがこちらのシステムで、まあ本業の塗装屋さんなら普通に判ると思いますが、スプレーガンに来ているエアーを途中から分岐して、マスクにエアーを強制送気する方法です。

mask5 そもそも最初に勤めていたディーラーではISOの認定取得上の事からか安全管理に非常に厳しく、塗装作業時は宇宙服みたいに全身スッポリ被るスーツの着用が義務付けられていました。さらに塗装用のエアーとは別に人体用のエアーがあって、塗装時は2本のホースを駆使して作業すると言う結構面倒な環境だったのです。サフェすらその辺では塗らせて貰えません(!)。

それもあって独立した当初にはこのマスクを買っていたのですが、当時使っていたコンプレッサーではどうも油臭い!と言う事で長い間使っていなかったんですよね。ただ今使っているオイルフリーのコンプレッサーではそれが感じられなく、しかも途中に4回フィルターを通って来るので、もしかしたら普通に呼吸するよりも健康に良いかも知れないという始末でして(笑)。

mask4エアーの調整は途中のネジで調整出来るようになっていて、ただSATAのように激しくエアーを使うスプレーガンの場合はそっちにかなりの空気量を持っていかれてしまうので、トリガーを引く度に少々苦しい思いをする事になります(使っている方は判りますよね)。なので本来は別ラインにする必要があるのですが、まあ今はそんなにエアー量も使わないのでこれで全然問題ありません。

ちなみにエアー分岐は部品さえ揃えれば簡単ですし、マスクも既存の防毒マスクを改造すれば自作も難しく無いと思います。当初は私もエアーホースが体に着くのが鬱陶しくて、ワンタッチで普通のマスクに着脱可能な物を作ろうと思ったのですが、使っている内にこのシステムに慣れてしまったので辞めました。車体を塗る場合はタイヤの所でホースが引っかかって本当に嫌なのですが(判ります判ります)、今はそれも無いので思っていた以上に使い勝手が悪く無かったのです。

さらに顔全体をカヴァーする面体付きの物もありますので、作業環境が芳しく無い方は手遅れになる前に調べてみると宜しいかと思います。何といっても体が資本ですからね~。

呑川の争奪戦

nomigawa-1-1-51いつもの通勤路にある呑川なのですが、今日は下の方が妙に騒々しいなぁと思ったらユリカモメの群れが!

この辺はカモやアオサギのテリトリーなのですが、ちょっと珍しいなと覗いていると、通り掛かったおばちゃんが

「アタシもさっき教えて貰ったんだけど、アオサギがあんなところに居るのよ!」

って、いやこちらはちょっと忙しいんですが(笑)

nomigawa-1-1-52って、・・・えええ!?

おばちゃんが指さす方を見ると、確かに珍しい場所にアオサギが止まっています。しかも奥にもう一羽・・・(実際にはさらに別の場所にもう一羽)。

nomigawa-1-1-54どうやらこの辺に小魚の群れが留まっているようで、これらのカモメの群れどうやら狩りに勤しんでいる模様です。

水面に垂直に落ちて水から出て来る時には口に小魚を銜えていて、それを仲間に取られなように飛びながら飲み込む!と言う事を繰り返している模様です。最初の画像に写るカモメもこちらのカモメも、しっかり口に魚銜えているんですよね。

まさか都内の通勤路で食うか食われるかの争奪戦を見れるとは思いませんでして、しかもこの後にメジロを見かけたりと、中々楽しい通勤路です。

シリコーン型 増産

car64色見本用ミニカーの製造に使っているシリコーン型は、現在一回に6台分の制作が可能で、ただウレタン系レジンは発熱量と密着性(型への食いつき)が強い為かシリコーン型の消耗が激しいです。

factory54と言う訳で先日到着していた旭化成のワッカーシリコーン8012です。本業だか副業だか判りませんが、モデラーっぽい塗装屋さんに教えて頂きました(笑)。

car210 新たにマスターとして使うのはサフェーサーで仕上げた物で、これなら巣穴も綺麗に埋まっているので良い型が作れる気がします。ただお尻の部分にネジ穴を開けていたので、そちらは一旦ラッカーパテで埋めておきました。この後塗装する物なので油粘土は嫌だったんですよね。もしくはガムとかご飯粒(!)でも良かったのかも知れません。

car211 ちなみにシリコーンを使う時にいつも思うのが容器の口の部分の汚れで、よくガムテープなどを着けたりする光景を見かけますが、自身一度も上手く行ったことがありません(苦)。

ただそう言えば以前オートサプライヤーさんがこんな方法を行っていたのを思い出して、ちょっと試してみました。容器の内側では無く外側にマスカーを貼ってしまいます。

car212 必要量をカップに移し、硬化剤を混ぜる前にまず一回目の脱泡を行います。使っているのは以前作成した真空脱泡用のデジケーター(元はただの鍋)です。

car213 ちなみに今回は3回脱泡を行いましたが、やはりと言うか一番最初のこれが最も激しく泡が出ました。

car214 そして注いだ時のいつもはヌルヌルのダラダラになってしまう容器のフチは、少し的が外れてしまっていますが(一体どうして・・・)、ほぼ容器のフチを汚さず後片付けが出来ました。次は大丈夫だと思います。

car215 二回目の脱泡は容器に硬化剤を混ぜた状態で、最後は上の画像のように型に注いだ状態で真空脱泡を行いました。

car216尚、こちらのシリコーン型は先週末に作成しておきまして、今朝出社した時にはしっかり固まっていました。

car223 原型となるミニカーは、底に両面テープを二重に貼って厚みを出し、少し浮かした状態にしてシリコーンを注ぎました。一枚台紙を剥がし忘れていたようですが、問題無かったようです。

car224 取り出す時は口の周りにカッターで切れ目を付け、多少強引に抜き出します。

ちなみに今回はタイムアタックも行っていて(私的に結構これが好きです)、型の準備から脱泡作業、シリコーンを注ぎ終わるまでに一時間を切りました(55分でした)。本当は型を分割にしたりした方が早いのでは?と思ったりもしたのですが、だったら型自体の製造スピードを上げればと言う事でどれくらいで出来るのか試してみたかったのです。

car225 と言う訳で新たなシリコーン型の完成です。

元々使っていた物もまだ十分使用は可能で、これで3倍、いや12倍は早く作れるようになる予定です(笑)。

car220先日塗装が完成していたSTANDOXリキッドシルバー仕様のミニカーもキーホルダー化は完成していて、もう少し撮影を行ったら改めて紹介しようと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!