長ワイドクリップ作成

 以前作製した被塗物固定用のワイド型ワニクリップですが、

 実際に使ってみると長いサイズの物がとても重宝しているので、今回は新たに長物タイプをメインに増産する事にしました。

前回作製した時の記事は以下となりますので宜しければどうぞ。

塗装用ワイドクリップ作成

ちなみに前回は持ち手を「真鍮棒」にしましたが、重い物を掴んで長くしたらこれがしなってしまうので、

 今回はアルミ平板棒を採用する事にします。

 幅は10ミリで、一応厚みを2ミリと3ミリの二種類買っています。大丈夫そうなら次回は2ミリで。

 長さは30センチを4本と、40センチを2本にしました。

「40センチとかってそんなに長いの必要?」

と思うかも知れませんが、

こちらは以前塗装を行ったジェイドのフロントグリルモールで、この時凄く長いクリップがあれば支柱が1本でもしっかり固定出来たと思ったんですよね。支柱が二本だと回しながら塗れないので結構不便なのです。

クリップは100円ショップで買った物で、

アルミ平板棒の端に4ミリ穴を開けます(撮影はしていなかったので適当な画像を)。

固定はボルトナットでは無く、手っ取り早くリベットを使いました。

前回は真鍮棒を曲げて半田で固定したりしたので結構時間が掛かりましたが、今回は切って開けて打ち込むだけだったので一時間程で完成です。

後は実際に使ってみて、必要であれば丸パイプにネジ止め出来るようにしたりと手を加えてみようと思います。

自作デシケーター(大)作製

 デシケーターの作成に足りなかったニップル2個を近所のホームセンターで買って来ました。、一方はストレート=PF(平行ネジ)、もう一方はテーパー状=PTになったニップルです。一個¥300くらいでした。

こちらの部品は先日紹介したMonotarouで購入した物で、これらを組み合合わせると、

 こんな感じになります。

一方がドライポンプに、もう一方は内部の空気を常圧に戻す時の為の開放弁です。

 真空計のネジもテーパー状になっている為、そのまま寸胴に固定すると隙間が出来てしまうので、こちらは一旦エルボー(L型に曲がった配管)に取り付けて平行ネジに変換します。

 寸胴には13ミリ径の穴を二カ所開けて、

 先ほど作製した配管と真空計を取り付けます。また念の為穴の周りにシーラーを塗っておきます(食み出た余分は拭き取りました)。

さらに取っ手の接合部にもシーラーを塗っておきました。

後は蓋にするアクリル板と寸胴の間に挟むパッキンで、こちらは「コ」の字型のゴムモールをフチに取り付ける予定です。

と思っていたのですが、昨日行って来たコーナンで何と50cm幅のゴムマットが切り売りしていました!

近所の島忠ホームセンターやamazonでは30cm幅、もしくはロール買い(20メートル)しか無かったのですが、これを見つけられたのは凄く幸運でした。10cm150円程で、40cm買いました。

 寸胴のフチに合わせてカットし、

 さらに内側をカットします。

接着面にシリコーンシーラーを塗り、ひっくり返して重たい物を乗せて圧力を掛けます。

シーラーが固まってエアー漏れが無ければ直ぐに使えるので、時間が出来たら次はいよいよ原型となるホイールキャップからシリコーン型を作ろうと思います。

事前準備にちょっと予定外の時間が掛かってしまいましたが、これでようやくスタート地点に立てましたので、どうぞもう少々お待ち頂けますようお願い申し上げます!

色見本用マイク ラップ塗装

 先日仕事で行った日産マーチのメッキ部品塗装と一緒に塗っていた色見本用のマイク×3個です。同じようにクリアーを塗って熱を掛け、完全硬化させておきました。

 今回行うのはこちらのサランラップを使って行う、カスタム塗装で良く用いられる「ラップ塗装」です。遊びでやった事は一度だけありますが、実際に試すのは今回が初めてです。まあ事故車を直すのに普通これは使いませんからね。

 先ほどの黒に足付け処理を行い、通常通りにシルバーを塗ってラップを被せたら後は剥がすだけです。

 キャンディーカラーの下色としてはいつもは粗めのメタリック(MIX598)を使いますが、その原色は激しく隠ぺい力が弱いため(クリアーかと思うくらいです)、今回はほどほど粒子が粗く且つ隠ぺい力も(スタンドックスとしては多少)あるMIX811を使いました。DUPONTを使っている方からすると何のことだか判らないかも知れませんが、STANDOXのシルバーはDUPONTのそれに比べて5分の1くらいしか隠ぺい力が無いと思って頂けると判り易いかと思います(なので冬場はベースコートをよく垂らします)。

 先ほどの上にキャンディーカラーを塗り重ね、クリアーもコートしています。

 当然表面は凸凹しているのでこれで終わりでは無く、この後熱を掛けてクリアーを完全硬化させた後、再び表面を研磨してもう一度クリアーを塗ります。またその際にはSHUREのロゴもデカールで入れる予定です。

 以前行っていた車の補修塗装では「元に戻す」「元に戻せる」といった作業が基本だった為、こういった偶発的な模様を生じさせる塗装は私的に余り好きでは無かったのですが、マイクの塗装の場合はその一本限り、再塗装する機会はまず無いと言う事で今回試してみようと思った次第です。ユーザーにとってはレパートリーは多い方が良いですしね。

グリルボールまで塗るとちょっとクドイかと思ったのですが、折角なのでリング部分だけ御揃いのキャンディーカラーにしておきました。

今回はクリアーの塗装&強制乾燥が3工程となりますが、次はもう少し工程を省けるような方法を試してみようと思います。

ちなみに仕事の方ではちょっと大きい案件を進行させていまして、日記では紹介していませんが実はかなり忙しい状況です。今日は土曜日だと言うのに、大田区の場末の工場では馬車馬のように働いていました・・・。

GMCホイールキャップ制作用材料

 先日は注型樹脂(レジン)を強化させる為のカットガラス&ガラスパウダーが届きましたが、今回はそれらを作る為の材料です。

こちらはシリコーン型を囲う為の壁に使う物で、いわゆる子供が遊ぶブロックです。

↓念の為ですが、こんな風に使います。今回はサイズが大きくなるので多聞今までの分だけでは足りないと思い買い足しておきました。

シリコーン型 作成

ただ今回はマスター型が円形なので、ブロックでは無く以前遠心注型用に使ったクリアーファイル方式にするかも知れません。買った後に気が付きました・・・。

 そしてこちらはセンターキャップの周りの溝に嵌め込む丸ゴムです。

元々着いていた物は直径3.5ミリくらいで、ただ売っている汎用品は3mmと4mmしか無かったので3ミリの物を二種類買いました。普通の硬いゴムと、柔らかいスポンジ状のクロロプレンゴムです。

 元々着いていた物と比べるとやはり少し細いのですが、多分4ミリだと隙間に入らなく、なので取り付ける際には本体と丸ゴムの間に0.5ミリ厚の両面テープを貼り付ける事で丁度良くなると思います。また使うのは固い方の普通のゴムにする予定です。

 そして新たに作成するデシケーター(ずっとデジケーターかと思ってました)用の部品も届きました。

唯一、テーパーネジを平行ネジに変換する物が揃っていないので、そちらは最初に買った近所のホームセンターで入手しておく事にします。

尚、現在使用している自作デシケーターについては以下の記事が判り易いかと思います。今回はこれでは入らなそうなので新たに大きい物を作ります。

自作真空脱泡機 デジケーター作成(配管)①

 そして新たなデシケーター用の容器(アルミ寸胴)も届きました。

今まで使っていたのが内径24センチで、今回買ったのは30センチです。

「6センチだけとか、セコくね?」と思いきや、

高さも比例して大きくなるので体積は倍くらいとなり、一度に作れるカレーの量としては35人前から64人前になるそうです(いや、メーカーサイトの説明にそう書いてあったので…)。

デシケーターの作成自体は穴を開けて各配管を固定するだけなので、多分一時間もあれば出来ると思います(ただしシーラーの乾燥硬化には一日を要しますが)。

ただ蓋の間に挟むゴム板が30cm×30cm以上の物が売っていなく(もしくはロールで…)、なので今回こちらは「コ」の字型のゴムモールをフチに巻こうと思っています。これも後日ホームセンターで見て来ますね。

シリコーン型作りまではもう少し掛かりそうですがどうぞもう少々お待ちくださいませ!