BOSE101MMスピーカー塗装③

先日クリアーの下塗りを行っておいたボースのスピーカー101MMです。その後熱を入れ、簡単に足付け処理を行っておきました。

まずは白系の下色を塗り、BOSEの凸文字部分に当店規定の色見本紫(VS3)を塗ります。

ちなみに「VS」は「バリューシェード」の事で、DUPONT(現CROMAX)のシステムを利用しています。当店規定の色見本もこれと同じく7段階で、1が一番明るく(白の含有量が高く)、7が一番暗い(濃い)色味となっています。今回採用した紫は7段階中の下から3番目という事です。

 よく乾かしたら予め作成しておいたマスキングシートを貼りつけ、

当店規定の色見本ピンク(VS2)を塗ります。

これより淡いVS1のピンクは、先日完成したゼンハイザーE945のマイクとなります。

 そして艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。

ただ熱の入れ方が甘かったからか(仕事のついでに入れさせて貰ったので)、一部激しいチヂレが起きていたりします。

  「BOSE」の紫はそれ単体で見ると丁度良いと思えたのですが、実際に塗ってみるともっと濃くて良かったです。これは面積比によるものですかね。勉強になります。

グリル部分も塗っておきました。こちらは完成後にサテンクロス(風、ただの布)を貼る予定です。

それでは完成次第改めて紹介したいと思います。

スニーカースプラッシュ塗装

  少し前に無印良品で買っていたスニーカーです。

以前こちらでも紹介した、親戚の子供(と言っても成人しているのも居ましたが)を集めてのワークショップみたいな感じで、塗料を使った簡単な事が出来ないかと思い、試してみる事にしました。

全部を塗ると本当の塗装屋の靴(作業靴)みたいになってしまう恐れがあるので(笑)、塗装する範囲は部分的にしています。昔お洒落でワンピースのつなぎを着ていた友人に、「これから仕事なの?!」と言ったら凄く嫌な顔をしていたの思い出しました。まあ場所が大井町でしたし・・・(今は判りませんが当時は下町でした)。

使うのはSTANDOX VOC 2Kエナメルで、これは普段使っているベースコートとは違うタイプの、所謂「1コートソリッド」として使う塗料です。使い方はトップコートクリアーと同じで、それに直接顔料が入っているのでクリアーを塗る必要はありません。クリアー同様硬化剤を入れて使い、これ単体で艶々に仕上がります。なので塗装作業としてはとても楽なのですが、2コート仕上げに比べて耐候性が低い事、また肌の出来方はやはりクリアーのそれには敵わないので今は殆ど使う事はありません。

用意したのは暖色系のパステルカラーで、それぞれには硬化剤も混合済みです。

  こういった塗装方法は今まで一度もやった事は無く、実際どうすれば良いのか判らなかったのですが、とにかく筆に着けて塗料を飛ばしまくってみました。

途中で赤を使ったら「たった今刺して来た人の靴」にしか見えなくなってしまったのでそれは止め、オレンジまでに留めておく事にしました。意外に難しいですね。

飛ばした塗料は最初は盛り上がって立体感があるのですが、時間が経つと繊維に吸い込まれてしまい、予想に反して滲んだ仕上がりになってしまいました。これだとちょっと普通過ぎて、もっとビニールっぽい素材を選べば良かったのかもですね。良い勉強になりました。

まあでも普通に見える分、気兼ねなくその辺で履けるのも良いかも知れません。

塗料が固まったらマスキングを剥がして改めて撮影してみます。

マイク塗装ストライプ柄

先日作成していたマイクを回転させて塗装出来るようにした電動轆轤マシーンです。

早速色見本用のマイク(樹脂製)を使ってテスト塗装をしてみる事にしました。

使う塗料はSTANDOX VOC 2Kエナメルで、これはトップコートクリアーに直接顔料が入ったような塗料で、ベースコートと違って筆を使っての厚塗りをしても大丈夫な物となります(勿論塗膜限界はありますので節操は守ります)。

色は暖色系の色をメインに10色くらいを用意し、それぞれに硬化剤も入れてあります。

また折角なので(無駄を省きたいので)、以前から試してみたかったスニーカーへのスプラッシュペイントも並行して行う事にしました。用意したのは無印良品のスニーカーで、こちらは改めて後日紹介します。

モーターを駆動させ、まずは水色から始めてみます。

色見本用のマイクは型に樹脂を流し込んで作っている為か回転させるとブレが生じていて、ただ筆塗りなのでそこまでは気にならない感じです。筆はユザワヤで買った¥150くらいの物です。

淡い色(薄くて隠ぺいの悪い色)から順番に塗っていきます。

その後他の色を続けていき、こんな感じでマルチカラーストライプの塗装が完了です。

  細部の仕上がりはそれなりで、マスキングで塗り分けた場合に比べると全然ダメではありますが、作業時間は数十~数百倍早く出来るので、これはこれで何かに応用出来るのでは、と思っています。細かい仕上がりは気にしない撮影用とかですかね(お問合せが多いのですが納期的な問題でご依頼にまで至らない事が殆どです。まあ二か月も待てませんよね普通は)。

尚、当然ですがこの状態だと色毎の段差が出来てしまっているので、この後一旦60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日クリアーを塗って段差を平滑にさせます。一回じゃ難しそうなので二回はやるかもですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BOSE101MMスピーカー塗装②

 先日紹介していましたBOSEの101MMスピーカーです。今日は祭日ですが普通に出勤していて、こういうのを色々と作業してました。

 フロントカバーの中央についているBOSEのエンブレムバッジを取り外し、

s サランネットを剥がしました。

スピーカー本体は淡い艶消しのピンクにする予定で、それに合わせてサランネットを少々派手なマゼンタピンクにする予定です(実際は逆なのですがまあ良いかなと)。

また折角なのでスピーカー裏側にあるBOSEの凸文字の色も変えようと思います。

当初は純正と同じく白にしようかと思っていたのですが、

折角なので普通には無さそうなバイオレット(紫)にする事に。

凸文字部のマスキングシートを作成する為、適当な紙を貼って上から鉛筆の芯で擦り、輪郭を抽出します。古くなって錆びた車体番号を読み取るような方法ですね。

それをスキャナーでPCに読み込み、既存のロゴを合わせ、さらに一回り大きくします。

こんな感じで凸文字を少し食み出るような感じでマスキングシートが完成です。

  早速塗装工程にも入っています。

スピーカー本体には全体に小傷があって、本来ならサフェで下地を作りたいところですが、

細かい文字が埋まってしまうのと、これにサフェを塗って研ぐのは結構大変なので、今回はプライマーを塗ってそのままクリアーコートして下塗り(二度塗り)とする事にしました。傷は取り切れませんが(残りますが)、今回はOKとします。

この後は一旦強制乾燥~完全硬化させ、再度足付け処理をして上塗り予定です。映えそうなのでもう一個(一色)くらい作っても良さそうですね。