PRO_Fit夜の部

  こちらの場末の工場では「お預かりした物に塗装を施す」というのが一般的な業務ですが、最近は自ら作った物の販売も行うようになったので、作業場がみるみるカオスになっていきます。いつもそうなんですが、一度作業を始めると終わるまで片付けが出来ないんですよね・・・。

お陰様で色相環の壁時計が好評で、仕事が終わってから夜な夜なアクリル板をレーザーで切り出しています。臭いが凄いので室内の換気は必須で、まるで冷蔵庫の中に居るようです(手が・・・手があ・・!とか思いながらキーボードを打っています)。

そしてキーホルダーもです。

知り合いの塗装屋さん(G-SHOCK塗装屋さん)に値段の決め方を相談して、それよりさらに高額にして出品したのですが、こちらもお陰様で売り切れてしまいました。

なので夜な夜な増産しています。

小さい物なので使うのは端材でよく、材料費自体はほぼ掛かっていないのですが、如何せん今の固定経費では作れば作る程会社が傾くという恐ろしい所業を行っているので、余りのめり込まないように注意しています。どうせなら持続化給付金を貰って一か月間こういう事だけをしていたかったのですが・・・。

背板は今まで販売した結晶塗装のVer.と、少し値段を抑えたこちらの艶消し黒Ver.を作ろうと思います。

色相環壁時計 背板MORTEX

こちらは先日MDF板にモールテックスを塗ってコンクリート風に仕上げた背板を採用した壁時計です。当初は木枠を着けようと思っていましたが、コメント頂いた方のご意見を参考にして背板だけで仕上げてみました。確かにこの方がスッキリしていて良いですね!

これに使ったモールテックスなる製品は水を通さない薄く強靭な仕上げ層をつくる左官材料で、優れた機能性と高い意匠性を合わせ持っているのが特徴です。作業的にはセメントを型に流し込んで作った方が早いのですが、それだと重量が大きくなって危険な為、MDF板に塗れる材料を探してこちらを採用しました。

板のサイズは一辺が30センチ弱(約288ミリ)となります。

いつものように画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

人工的な塗装と自然な風合いの組み合わせがとても良い感じです。

こちらもいずれ当ウェブショップにて販売する予定です。宜しければ是非!

焼付型チヂミ模様塗料 小分け販売

少し前に知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)に頼まれて販売した塗料です。

左から、キャンディーゴールド様に調合した「イエロー:オレンジ=5:1」、「キャンディーイエロー」、「STANDOX MIX571(原色黒)」、「結晶塗装 赤」です。

キャンディーオレンジとイエローに関してはハウスオブカラーでは無く、知り合い塗装屋さんから1リットル缶に小分けして売って貰っている物です。なので商品名と言うのが存在していません(恐らくは製造元が一斗缶から小分けしている物で、正規の商品名と言うのを私は知りません)。

黒に関しては、GUNさんが使っている塗料の黒だと隠ぺい力が弱いらしく、わざわざSTANDOXのをご希望されました。他のメーカーのベースコートに比べると臭いので苦情が来なければ良いのですが(笑)。

そして結晶塗装の赤ですが・・・、

折角なのでうちも販売する事にしました(笑)。

実は15年前には既にこれの小分け販売をしていたのですが、本業(自動車補修塗装)が忙しくてそれどころではなくなり、その後色々あって止めていたのです。

今回GUNさん用にとりあえず当時のパッケージを使って造ったので、だったらという事でウェブショップに並べる事にしました。

 塗料自体は大泰化工社の「焼付型リンター」なる製品で、一斗缶で購入しているそれを、こちらの250ccのボトルに小分けしただけです。主剤200ccに対して同社の専用シンナーを20%=40cc入れてあります。

商品についてはオフィシャルサイトのこちらのページをどうぞ。

当店の場合はこれ専用のシンナー(リンターシンナー)を使って希釈していますが、当初は「洗浄用シンナーで大丈夫ですよ!」とオートサプライヤーさんに言われてそうしていたので、自家塗装等でそんなに拘らなければ手元にあるウレタンシンナーやラッカーシンナーで構わないと思います。「どうしても!」という場合には専用シンナーも販売可能です(ただそれよりも何度も塗って技術を向上させた方が良いと思います)。

結晶塗装を行うと、こういった仕上げの塗装が出来ます。

ただし塗料を硬化させる為に120℃~170℃程の熱を30分ほど掛ける必要があるので、その設備が無いと難しいと思います。ネットで見てみるとストーブの上に置いたりしている姿もありますが、気温の低い冬場などは意外に温度が上がらなかったりするのでお気をつけください。

結晶目は塗り方や熱を入れるタイミングで変わります。全体を均一にしっかり塗り込むと、比較的綺麗に仕上がります。簡単に考えると至極簡単な塗装なのですが、難しく考えると全く上手く出来ない塗装でもあります。

ちなみに当時よく買ってくれていた方は、ドラッグレースで使うホイールのビード部分にこれを塗っていたそうです。スタート時にタイヤが空転してしまう為(!?)、それの滑り止めに使っていたのだそうで・・・(恐)。

ちなみに今回ご購入頂いGUNさんは、自宅に乾燥炉を持っているので結晶塗装も普通に使える!と言う訳です。

GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。

マスキングシートを届けついでに

さすがにヘッドカバーを塗るのは難しいかも知れませんが、ちょっとした箱に工業用ドライヤーなどを入れて小物を塗るくらいなら楽しめると思います。宜しければご検討くださいませ。

焼付型チヂミ模様塗料 黒

焼付型チヂミ模様塗料 赤

色相環壁時計【25センチ・艶あり・背板白】完成

最初に作成した「背面が黒」を、背板を白くして明るくなった仕様となります。

色相環は艶ありクリアー仕上げとなります。

 各画像はいつもの通りサイズの縮小以外は未加工となります。

次はこれの「針が白いバージョン」も作る予定です。針まで白かったら見え難いのでは?と思いましたが、Twitterでの反応を見るとそれが一番良さそうな感じです。

さらには色相環自体も白くしたバージョンや、DIYが出来るよう未塗装の物なども販売していこうと思います。

背板の白はVW社のキャンディホワイト(LB9A)となります。

とりあえず壁時計はこれを雛形とし、他にも色々な仕様を作っていこうと思います。