少し前に知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)に頼まれて販売した塗料です。
左から、キャンディーゴールド様に調合した「イエロー:オレンジ=5:1」、「キャンディーイエロー」、「STANDOX MIX571(原色黒)」、「結晶塗装 赤」です。
キャンディーオレンジとイエローに関してはハウスオブカラーでは無く、知り合い塗装屋さんから1リットル缶に小分けして売って貰っている物です。なので商品名と言うのが存在していません(恐らくは製造元が一斗缶から小分けしている物で、正規の商品名と言うのを私は知りません)。
黒に関しては、GUNさんが使っている塗料の黒だと隠ぺい力が弱いらしく、わざわざSTANDOXのをご希望されました。他のメーカーのベースコートに比べると臭いので苦情が来なければ良いのですが(笑)。
そして結晶塗装の赤ですが・・・、
実は15年前には既にこれの小分け販売をしていたのですが、本業(自動車補修塗装)が忙しくてそれどころではなくなり、その後色々あって止めていたのです。
今回GUNさん用にとりあえず当時のパッケージを使って造ったので、だったらという事でウェブショップに並べる事にしました。
塗料自体は大泰化工社の「焼付型リンター」なる製品で、一斗缶で購入しているそれを、こちらの250ccのボトルに小分けしただけです。主剤200ccに対して同社の専用シンナーを20%=40cc入れてあります。
商品についてはオフィシャルサイトのこちらのページをどうぞ。
当店の場合はこれ専用のシンナー(リンターシンナー)を使って希釈していますが、当初は「洗浄用シンナーで大丈夫ですよ!」とオートサプライヤーさんに言われてそうしていたので、自家塗装等でそんなに拘らなければ手元にあるウレタンシンナーやラッカーシンナーで構わないと思います。「どうしても!」という場合には専用シンナーも販売可能です(ただそれよりも何度も塗って技術を向上させた方が良いと思います)。
ただし塗料を硬化させる為に120℃~170℃程の熱を30分ほど掛ける必要があるので、その設備が無いと難しいと思います。ネットで見てみるとストーブの上に置いたりしている姿もありますが、気温の低い冬場などは意外に温度が上がらなかったりするのでお気をつけください。
結晶目は塗り方や熱を入れるタイミングで変わります。全体を均一にしっかり塗り込むと、比較的綺麗に仕上がります。簡単に考えると至極簡単な塗装なのですが、難しく考えると全く上手く出来ない塗装でもあります。
ちなみに当時よく買ってくれていた方は、ドラッグレースで使うホイールのビード部分にこれを塗っていたそうです。スタート時にタイヤが空転してしまう為(!?)、それの滑り止めに使っていたのだそうで・・・(恐)。
ちなみに今回ご購入頂いGUNさんは、自宅に乾燥炉を持っているので結晶塗装も普通に使える!と言う訳です。
GUNさんについては以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければどうぞ。
さすがにヘッドカバーを塗るのは難しいかも知れませんが、ちょっとした箱に工業用ドライヤーなどを入れて小物を塗るくらいなら楽しめると思います。宜しければご検討くださいませ。