脱★引き篭もり

setagaya (1 - 1)-4この連休の気温は結構凄いことになっていましたから、ここはわざわざ家を出て汗を掻く必要も無いだろうと思い、一日家の中で過ごしては時々お風呂に浸かって好きな本を読むと言う、世間一般的には堕落した感じですが私にとっては大分至福な休日を過ごしていました。アウトドアーは嫌いではありませんが、そう言うのは真夏以外にするものですよ(多分間違い)。

と言う事ですが、さすがに丸二日間家に引き篭もっているのもどうかと思い、日差しが弱くなった夕方から自転車に乗っていつもの通勤ルートの多摩川サイクリングコースを意味も無く往復し(苦笑)、ただそれだけだとちょっと物足り無いので。もう少し上流に向って橋ってみる事にしました。

setagaya (1 - 1)-3多摩川沿いから田園調布の高級住宅街を抜けてここの環八通りに出て来ました。このまま外回りを走って砧公園辺りまで・・・と言う考えもあったのですが、環八って左車線も結構車が走るので、この時間にここを自転車で走るのはちょっと・・・と言う事で、結局この後はまた多摩川方面に戻って行く事にしました。道は綺麗なので夜中なら良いんですけどね。

setagaya (1 - 1)そういえば以前、この辺にある車屋さんによく納車に来ていた時に、通りから見えるヴァイオリンの修理工房?があるのを思い出しちょっと寄って見る事にしました。通りから見える窓の向こうの、天井から吊るされた楽器の光景が凄く好きで、当時は自動車塗装屋でしたがいつか私もこんな工房みたいな雰囲気で仕事が出来れば・・・と思っていたりしたのです。実際塗っているのは楽器では無くケースですが(笑)、それでも大分理想には近づいていると思います。

setagaya (1 - 1)-2そしてここは多摩川に戻る道中にある「桜坂」です。桜もそうですが、某アーティストの歌詞にも登場する、近所ではちょっと有名な所ですかね。

シーズン中は平日でもカメラを持った人達が沢山居るので、ここの橋に近づくのは結構大変な事なのですが(私には無理です・・・)、幸いにして今のシーズンは葉っぱしか無いので人の気配は殆どありませんから、今日のように橋の上に自転車を置いてゆっくり撮影を楽しめたりしました。ちなみに坂上の方からこの橋を眺めた以前の画像はこちらの記事にあります。

と言う事で、お陰で何とか腐った連休にならずには済みました。この休み中には本も3冊読めて、3ヶ月切らなかった髪も何とかしましたし、前から欲しかった自転車用の半袖ジャージも遂先ほどポチっと出来ましたからね(笑)。私的には大分充実出来た連休でした。フフフフ、フ(後日届くジャージが楽しみで楽しみで・・・)。

そうだ、小物塗装屋になろう(仮)⑦

ちょっと時間が空いてしまってすいません。いきなり始まって何のことだか良く判らないと言う方はこちらから過去記事を見て頂ければと思います。要は私が向かっているであろうダークサイド(笑)への道連れが少しでも増えれば!みたいな企画でして、余り真面目には読まない方が良いと思います。

今回は多分何よりも重要な「営業」についてで、独立してどうやって仕事を集めるか!といった事を紹介したいと思います。

ferrari (1 - 1)-2私の場合は元々自動車の板金塗装だったので下請け的な仕事も多少はありましたが、現在の小物の塗装になってからは95%くらいの割合で、インターネットを介して直接一般消費者の方からの依頼になっています。

集客方法についてはネット上の広告は昔からやっていて、今はもう必要無いと思うのですがYahooとGoogleの検索エンジンには当時大変お世話になったので少額ながら今も一応続けています。当時ディレクトリ型がメインだったのYahooに登録して貰えたのは大きかったですし、現在が成り立っているのはGoogleの力のお陰でもありますからね。と言っても現在これらに掛かっている費用は多分一般的なスマートフォンの使用料よりも低いです(笑)。

上の画像は当時やはりネットからお問い合わせ頂いた方からのご依頼で、確か最初はBMWの修理を御依頼いただいたのですが、その後当店を気に入って貰ってもらえたのか何回もご利用頂き、実は高級外車を何台も持っている(!)と言う事で最終的には上のマラネロ(フェラーリです念の為)を保険修理でご依頼頂いたりしました。画像だとフェンダーだけですがこれとは別にフロントバンパーもあって、ただこれだけでも200万円くらいの費用だったと思います(ただし部品代が半分以上とか、ネジ一本もサンドブラストを掛けて元に戻してから塗るとか色々大変でしたが・・・)。

ferrari (1 - 1)当時はまだ「インターネットを使って集客する」と言う概念が少なく、私の場合は結構早めにそれを始めていたので成りたっていたと思うのですが、今は自社を宣伝するウェブサイトがあるのは当たり前の時代になっているので、膨大なネットの世界から検索エンジンで上位に見つけて貰うと言うのは結構難しい気がします。宣伝広告費を掛ければそれも可能ですが、一人で運営するような極小規模な形態でそれをやっていてはいつか疲弊してしまいますしね。

私も当時そういう事を心配していて、そうなると後はどこまで小さい環境(=少ない固定経費)で塗装が出来るか・・・と言う方向に舵を取る事にしました。幸いにして世の中的にもそう言う風潮になっていて、SOHOとかフリーランスとか小規模で仕事をするのが流行みたいになっていましたしね(まあ私の場合はそれとは全く別ですが)。

上の画像は先ほどのマラネロとは別のオーナー様で、確かリヤ周りのパネル全体をやはり保険を使って再塗装をしました。最近は保険の在り方?が変わったらしく車両保険を使う方が減ったみたいですから、当時のやり方をそのまま続けていたら今頃どうなっていたのか・・・と思ってしまいます(とにかく固定経費が大きかったので)。

reegoと言う訳で、宣伝の在り方や集客の方法などはちょっと前から比べても大分変わったと思っていまして、上の画像は服飾関係のデザイナーをしている私の従兄弟が少し前に立ち上げた「Re.Ego」のウェブサイトですが、彼のやり方を見ていて面白いのは主に個人的なフェイスブックを利用して、そこから繋がった人達からファンが徐々に増え(と言うか凄い勢いです)、みるみる内に彼がデザインした靴やアクセサリーは品切れに・・・!なんて状況になっています(いや私も端から見ているだけなので多少話を盛っているかも知れませんが。笑)。

ちなみに彼はこれとは別に本業があって、こういった形も今風と言うかリスクが小さくて良いですよね。ただどうちらもとなると大変ですから当然ジレンマはあると思いますけどね(私の場合はこれが無理なので同じような想いをしなければとそこが少し心配です)。

彼の個人的なフェイスブックは上のリンクページから直ぐに入れますので宜しければどうぞ。

tasnanikaこちらは当フェイスブックページからリンクが張ってあるので既にご存じの方は多いと思いますが、レーザー加工機などを使って皮製品や鋳造アクセサリーを作っている元職業訓練学校自動車塗装科同級のJIROちゃんです。身体的な問題があって普通の人のような労働をするのは難しいのですが、逆にそんな状況でも出来る仕事を!と言う事で少し前に独立すべくフェイスブックページ「tasnanika」を立ち上げて現在活動中です。

そういえば最近著名なアーティストの方が彼の作ったアクセサリーを大層気に入ったらしく、その方が自分のtwitterなどでそれを紹介したところ、それを見たファンの方がtasnanikaのフェイスブックページにも訪れてこちらも一気にファンが増えたとか、まさにこの辺がSNSの強みと言うか凄いところだと思います。

factory-5880そしてこの彼は(何故か笑)、PRO_Fit二階工場で活動中のカッティング屋さんの「抹茶★ん!」で、彼もJIROちゃんと同じく元職業訓練学校自動車塗装科同級なのですが紆余曲折を経て現在に至っています。

彼の場合は最初は知り合いから依頼された仕事をしていたのですが、最近彼が個人的に運営しているブログから新規の問い合わせがあって、しかもそれが数万円の仕事に繋がったりしました。先に紹介した人達のやり方に比べるとちょっと今風では無いかも知れませんが(いや大丈夫。笑)、このパターンは私の時と一緒なので実は相当大きな可能性があるのでは、と思っています。ちなみに最近フェイスブックページも立ち上げたようなのでそちらも記事が増えたらいずれ紹介したいと思います。

factory_40そして私的に面白そうだと思っているのが「キックスターター」のようなクラウドファンディングのサービスで、私の場合は自己資金と借金をして新たに工場を構えるに至りましたが、これからは私のような仕事でもこういった事を利用して独立したり仕事を確保したり出来るのでは?、と思っています。

実際に日本でもそういったファンドサービスを利用して古い車をレストアするプロジェクトが立ち上がっていて、目標金額1000万円のところに何と1300万円の資金が集まっていたりもします。ちょっと前だったら会った事も無い人に直接投資するなんて信じられませんでしたよね。本当に凄い事です。 →「70年の時を越えて、幻の国産車「くろがね四起」復元計画始動!

ちなみにこの記事ついては以前から知っていたのですが、実はその後偶然知り合いになった方の工場でこの車をレストアしているという事を知ってビックリしました。内容も凄いですがこの業界ではかなり新しい試みなので、いずれテレビ番組の特集なんかでも放送されると思います。

ちなみに上の画像はPRO_Fitが現在の工場に移転したばかりの時で、如何せんお金がありませんでしたからこれら全てをほぼ一人で今の状態にまでしています。そういえば抹茶★ん!も途中で手伝いに来てくれたんですよね(その後腰痛で大変な事になっていたみたいですが・・・謝)。

factory-45あの状態が最終的にこんな感じになっています。奥にある排気浄化装置やコンプレッサー、敷金礼金などを含めると工場を始めるまでに掛かった費用は600万円くらいですが、それでも塗料や工具などは全部揃っていましたからこれでもとても安く済んでいる方です。

ただこういうのもクラウドファンディングサービスを利用して、自分のやろうとしている事に賛同してくれる人達を集めれば、もしかしたら自己資金ゼロでもスタートする事は可能かも知れませんよね。最近はSNSで友達が300人と言うのも珍しく無いでしょうから、それだけ賛同者が居るならば決して不可能ではないように思えます。むしろこれからはそう言うやり方のほうが普通になるかも知れませんね。

img243ちなみにどうしても営業が苦手!と言う事であれば以前紹介したような「間借り」は良い手段だと思います。それが弱みになる場合もありますが、同系の仕事を行っている所に潜り込めればそこから下請け的に仕事は貰えますので、独立する最初の手段としてはお勧めだと思います。

上の画像はカッティングシートをオリジナルのデザインにカットして車体に貼ると言う仕事で、やりたいかやりたく無いかは別として、間借りをしていれば普段は行わないようなこういった仕事にも触れられる機会はあるのです。確かキャリパーの塗装も御依頼頂きましたしね。

と言う事で、現代の営業手段は昔のような飛び込み営業だけではありませんから(しかし私もやりました・・・)、仕事は自分に合ったやり方で集めれば良いのだと思います。

ちなみに私の場合は独立する前から今の形を想定していたので、とにかくブラインドタッチを出来るように猛練習をしまして、お陰様でタイピングだけは誰よりも早く出来るようになったと思います(そこなのか・・・と。笑)

カッティングシートの多色貼り

factory (1 - 1)-19画像に写っているのはPRO_Fit工場二階スペースに間借りしているカッティング屋の抹茶★ん!で、普段は事務スペース内にある自分のデスクで仕事をしているのですが、この時は私がいつも撮影で使っている流し台の所で作業をしていました。

factory (1 - 1)-15今回彼が挑戦していたのは複数枚のカッティングシートを組み合わせて一つのシールを作ると言う事で、使った色は何と6色!と言う、かなり非効率的な内容です(笑)。

普通こういうのは白いステッカーにフルカラー印刷をするのが一般的ですから、印刷屋さんが見たらなんでわざわざこんな事をわざわざやっているんだって思うかも知れませんが、元々色の付いているカッティングシートだとそれ自体の耐用年数が5年(多分7年以上は大丈夫かと)ですから、そう考えると普通のステッカーよりは長持ちはしそうですしね。

factory (1 - 1)-16 依頼を請けていたのは何かの漫画かアニメの作中に出てくるロゴのようで、黒をベースに「黄色」「赤」「青」「水色」「白」それぞれカットした物を乗せていきます。サイズ自体が小さいので少しのズレでも目立ちますから、貼り方としては石けん水を使った水貼りで、その為に流し台の所で作業していた訳です。

factory (1 - 1)-18 と言う訳で完成したのがこちらです。デザイン的にはどうなのかは判りませんが(これに関しては全く何も知りませんでして・・・すいません)、とにかく手が込んが作りをしているのはよく判るので依頼したオーナーさんもきっと喜んでくれるでしょうね。

ちなみに折角ベクトルデータを作ったので、透明なアクリル板をレーザーカットしてこの形のウィンカーレンズとかは作ったら面白いんじゃないかなぁ、なんて(完全に他人事ですいません。笑)。

捨てるくらいなら・・・

factory (1 - 1)-13少し前にいつものブレーキ屋さんからブレーキキャリパー塗装の依頼を請けていて、それに貼るAMGのシールをマイコレクション(笑)のファイルケースから取り出したのですが、どうやらシールの寿命を過ぎている為か糊の具合が宜しく無かったのでそれを使うのは辞めて、新たに切り出して作る事にしました。

ただ折角作っておいたシールをそのまま捨てるのはちょっと勿体無いので、だったらせめてどこかに貼ってあげれば・・・と思ったのがここでした。幅は確か60ミリくらいで、ステンレス製のスイッチパネルに妙にしっくり来てしまったので一応撮影しておきましたが、まさかシールもこの画像も使う日が来るとは思いませんでして・・・(笑)。

ちなみにこれとは関係ありませんが、今日は工場二階に間借り中のカッティング屋さん抹茶★ん!がカッティングシートを使った「多色貼り」の仕事をしていて、これは一つのステッカーに使うカッティングシートがなんと6色!と言う結構な大作なのです。でもサイズはとても小さいのですが(笑)。

ちなみに「多色貼り」とは、版画の「多色刷り」みたいな感じで何色も色を重ねて一つの物をアレと同じ様な物で、普通だったら白いシートにフルカラー印刷をするのが一般的ですが、この方法であればシート自体の耐候性が得られるので、通常2~3年で色褪せていたステッカーが5年~7年大丈夫!と言う事になるのです。ただあり得無い程手間が掛かるので普通こんな事はしないんですけどね。塗装でも6色とか嫌ですよ(苦笑)。

一応そちらの案件についても撮影しておいたのでこれについては後日また改めてアップしたいと思います。もったいぶっている訳では無く、さすがに今日は限界でして・・・(眠)。