鋳造まずは一回目

road (1 - 1)-4のっぺらしたNDロードスターのヘッドカバーがちょっと寂しいので、そこにNCロードスターの樹脂製ヘッドカバーにあった凸文字を移植しよう!(実際にはちょっと違う)と言う計画です。ちなみに上の画像はレーザーでカットしたアクリル板を並べているだけのイメージ画像です念の為。

tyuzo (1 - 1)-2当初は2ミリ~3ミリ厚のアルミ板をレーザーカットして貰おうと思ったのですが、費用が想定していた倍以上だった為、レーザーは諦めて自ら鋳造して作る事にしました。「お金に糸目はつけないので」と言う方が現れたら是非レーザーで御願いしようと思っています(ただとてつもなくハードルが高いかと・・・)。

tyuzo (1 - 1)ちなみに当初は金属(ピューター)をコンロで溶かして型に流し込むつもりだったのですが、そういえば板金で使う盛り半田用の工具がある事を思い出しました。うっかり先走ってコンロを買ってしまいましたが、まあこれはこれで使い道があるので無駄にはならないですよね。例えば工場で一人すき焼きとか・・・(痛)。

road49 こちらが高出力のハンダ小手で、プラスチックパーツ修理用のキットに入っている物です。昔取った杵柄じゃなくて、柄はプラスチックでしかも大きい方の事は殆ど使っていなかったのでして・・・。

road50 説明書を見るとコテ先の温度は630℃になると記載されていますが、アルミの融点が660℃と考えるとさすがにそれは盛り過ぎな気が(笑)。まあ古い物ですしね。

factory (1 - 1)-17と言う訳で使うのは先日紹介したピューターです。JIROちゃん曰く、錫とアンチモンと、銅も入っているらしいです。

road52まずは肩慣らしに「MAZDA」から初めてみました。単に溶かして流し込むだけだとあり得無いくらいの表面張力が働くので、固まる前にアルミのアングルを押し付け、さらに上からコテを当てて溶かし込みます。

road53 ちょっと見れた物ではありませんが、何となく雰囲気は掴めました。

road54 溶かして再利用すればよいのですが、まあファーストインプレッション的な要素もあるので一応削って形を整えてみました。あのレベルでこれくらいにはなるので何とかなりそうですね。

road51そして本命の「”DOHC 16-VALVE”土台付きバージョン」に挑戦です。長いので3回に分けましたが、これも大き目の板を用意して上からハンディーバーナーで炙ってしまった方が多分早いと思います。

road55 そして出来上がったのがこちらです。まあまあ出来ているっぽいですが到底仕事で使えるレベルではありません。ちなみにくっ付いて来たMDF板の破片は抉れば取れるので問題ではありません。

road57どうやらMDF板に使われている樹脂(木粉を固着させている接着剤)が熱に弱いらしく、レーザー彫刻を行っている時点でボロボロになっているのです。それの上にさらに300℃くらいの金属が流し込まれる事で型が崩壊し、予想以上に出来具合が悪くなってしまいます。

なので最初の段階である程度ペーパーを掛けて面を取っておきましたが、それでも文字の中は無理ですから、まあこの辺がもうMDF板の限界ですかね。

road56と言う訳で3個目でまあまあ見れるようにはなりました。表面に関しては削り落としてしまえば平らになりますから問題では無く(あのMAZDAがあれくらいになるくらいですから・・・)、それよりも凸文字の側面ラインのシャープさが足り無いのが私的に致命的だと考えています。

ただ結晶塗装であればある程度の粗は目立ちませんから、もしかしたらここから加工して使えない事はないのかも知れませんが、仕事としてはこれを貼って塗ろうとは思えませんので(どうやってもモティベーションが・・・)、今度改めて違う方法で試してみるつもりです。

内容としては、アクリルでマスター型を作ってそこからシリコン型を作るか、或いは一度限りとして石膏型とかフフフフ、フ(壊)。

ピューターについて調べてたら・・・

factory (1 - 1)-17 連休中に注文していたピューター(錫と鉛の合金)1キロが届きました!NDロードスターヘッドカバーの凸文字計画は(一応)着々と進んでいます。

ちなみにこのピューターなる金属について一応ちゃんと調べてみる事にしまして、先日融点が220℃くらいではないかと記載しましたが(超適当)、ウィキペディアでは250℃、購入先のサイトでは280℃と紹介されていました。結局どれが本当なのか判りませんが(苦笑)、とにかく考えていたよりも溶ける温度は高いようなので安心しました。付けてみたら凸文字が溶けた!なんて事だけは避けたいですからね(怖)。

で、それとは全然関係無いのですが、時々現場の人間などに使われる「カンピューター」(或いは「勘ピューター」)について調べてみたら、これって本当にそう言う言葉があるんですね。ただそれについては前記したウィキペディアでは無く、「アンサイクロペディア」(!?)なるちょっと変わったサイトにて紹介されていました。私は初めてこのサイトを知ったのですが、読んでみるとふざけた内容をウィキペディア風に真面目に書いてあるのが凄く面白くて、これからもちょっと癖になりそうです。

気になる方は是非どうぞ!

(って、下の説明文を見たら誰だって気になるような気が・・・笑)。

カンピュータ(Kan-puters Are Not comPUTERs)とは、長嶋茂雄によって提唱された、コンピュータを越えるモノのことである。

青き美しき、ドナ、、

tamagawa (1 - 1)-4画像はいつもの通勤路にある多摩川で、青くて美しいと言う程では無いのですが、特段汚かったり臭かったりと言う訳でも無く、ここで釣れるハゼやウナギは十分美味しく頂けますから少なくとも安全ではあります(私はそれで育ちました・・・)。

が!なんだか今日の多摩川はちょっと異様な光景でして、画像のようにホワイトバランスが狂ってしまったようにこんな感じで水の色が緑色に見えたのです。いつもは青と言うよりは黒く見えるのですが(それもどうかと)、さすがに今日みたいな緑色の多摩川は今まで見た事が無かったので10度見くらいした挙句、一応記録として撮っておこうという事でようやく自転車を停めて撮影しました。もっと早く停めろって感じですが、この時期に一旦止まるとヘルメットから滝のように汗が流れ落ちてくるので嫌なんですよ。どうやらヘルメットの中で頭に被る汗吸収用の帽子?みたいなのがあるみたいなので今度はそれを買わないとです。

で、結局原因は良く判らないのですが、水がちょっと濁り気味だった事や川の水量がいつもより多かった(っぽい)事、あとはあり得無いくらい日差しが強かったことなどそれぞれの要因が重なってこんな色に見えたのかも知れません。赤い色は水に反射しないので肉眼では見れませんが、今日は青も川の水に吸収されてしまったのかも知れませんね。

明日は普通の色に戻っていれば良いのですが・・・。

結局いつものDIY

tyuzo (1 - 1) 連休が明けて早々新たな御依頼品が届く中、休み中にクリックしまくっていた商品(笑)も続々と届きまして、休み中に朝風呂に入りながら練っていた計画も早速始動しています。画像はその内のカセットガスコンロで、料理に使うと言う訳では無く、フフフフ、フ(壊)。

tyuzo (1 - 1)-2先日アクリル板をカットしたデータを使って、今度はMDF板にレーザー彫刻をしてみました。本当はアルミ板をレーザーカットして作りたかったのですが、さすがに当工場にあるCO2レーザーでは金属は切れませんので、それは専門のショップさんに御願いしようと思ったいたのですが、いざお見積もりを御願いしてみるとカットの費用が何と塗装費の倍くらいと、ちょっと想定外のお値段だったので、結局今回も自分でやる羽目に・・・(苦)。ちなみに上の画像は思いっきり間違えてしまってます(連休中タップリ寝ていたせいかもう眠くて眠くて)。

tyuzo 実際に合っているのはこちらの方で、最初に登場したコンロで既にお察しかと思いますが、今回NDロードスターに付ける凸文字はレーザーカットでは無く溶かした金属を流し込んで作る「鋳造」!でやる事にしました。そうです、流し込むんです(何故か笑)。

tyuzo1注型の方法としては色々考えたのですが、手軽さと言う点で前回ベンツのスリーポインテッドスターを作った時と同じくオーバーフロー方式にすることにしました。流し込んだ金属が固まる前に板を被せるか、あるいはその板をアルミか鉄にしてそれを直接バーナーで炙ってしまおうと考えています。

鋳造に使う金属は融点が220℃(確か)のピューターで、ヘッドカバーはいってもせいぜい100℃程度ですから、熱に関しては特に問題は無いと思います。問題があるのは出来上がった金属をペーパーで削る際に目詰まりをしてしまう事で、それの対応策として現在ボール盤を簡易的なフライスに出来るよう計画中です。小さいCNCなんかも考えたのですが、さすがにこのサイズの文字は難しいですからね。

と言う事で型は出来てますし、近々ピューターも届きますから、もうJIROちゃんの到着を待つまでも無く、何なら先にやってしまおうか・・・なんて企んでます(と言うか早く鋳込みたいなと。笑)。