NDロードスターヘッドカバー凸文字化計画

road (1 - 1) 先日仕事の御依頼で御預かりしている新型ロードスターのヘッドカバーですが、私的にやりたい事があったのでちょっと撮影の為にお借りさせていただいております。す、すいません。

新しくなったロードスターのエンジンヘッドカバーは前モデルのように凸文字や凹み文字が無く、どうもノッペリした見た目が寂しい感じがしたので、だったらここに凸文字を作ってしまえば!と言う事でちょっと試してみる事にしました。本当は仕事以外の時間で仕事みたいな事は余りしたくは無いんですけどね(苦笑)。

road (1 - 1)-2文字のデータについては先日NCロードスターの樹脂製ヘッドカバーを御依頼頂いた時に作製していたのでそれをそのまま利用します。

尚本番で使う切り文字は専門の業者さんにアルミ(またはステンレス)で作って貰う予定で、今回はイメージ作りの為にとアクリル板をレーザーでカットしてみました。

road (1 - 1)-3 アクリル樹脂であれば当工場の二階にあるレーザーでもこんな感じにカット出来ます。厚みは2ミリくらいで、ちなみに本番をこのアクリルを使うと熱で変形してしまいますから今回はあくまでもイメージ作りと言う事のみです。

road (1 - 1)-4 保護シートを剥がしたアクリル製の切り文字を並べてみました。うーん、まあまあ良いのでは無いでしょうか。と言うかいつも見ている物と殆ど同じですから、むしろこの方が自然過ぎてしまって(笑)。

road (1 - 1)-5現状は透明なアクリルなのでちょっとアピール感が足りませんが、実際はヘッドカバーに色が付いて凸文字は研磨してそこだけがアルミ(またはステンレス)素地が露出して光るのでかなり目立つと思います。または敢えて文字(フォント)を純正とは変えてオリジナリティを出すのも面白いかも知れません。以前3Dデータを作った時のような未来的なフォントが私的には好きなんですけどね。

road47これですこれです。レーザー加工機を買う前に3Dプリンターの購入も検討していて、その時に試しに作った以前のロードスターのヘッドカバーを模った3Dデータです。目見当で作っているので寸法も形も適当ですが、凸文字のデザインなんかはこんなのでもアリだと思います。

ちなみに以前凸文字をアルミ板で作成~貼り付けといった作業を手動(家内制手工業)でやっていますのでそちらもちょっと紹介させて頂きますね。

rb2615 (1) こちらはスカイラインGT-RのRB26エンジンのタイミングベルトカバーで、エンジンの排気量を2.6リッターから2.8リッターにボアアップした際にここにある凸文字の表記も変更しようと言うことで御依頼頂いた案件です。上の画像では元々「6」があった箇所を削り落とした状態です。

rb2691こんな感じでアルミ板を切って削って「8」を作ります。

rb2613 出来上がった「8」を構造用エポキシ接着剤で固定します。素材がアルミなので直接バイスを咥えてしまうと打痕が付いてしまいますからアクリル板を間に挟んでそれを固定しています。「8」の位置がズレても判るよう、間に挟んでいるアクリル板は透明なのを使っています(なので画像では判らないかと・・・)。

rb2620 食み出たエポキシ接着剤を取り除き、その後プライマー&サフェーサーを塗って隙間を埋めて一体化させます。

rb2636その後塗装するとこんな感じです。微妙にアルミの素材が違うので色が違いますが、今回のように凸文字全てを新設するならその心配は要りません。

と言う訳で現在自分用に新品のNDロードスターのヘッドカバーを取り寄せている所で、後日アルミ(またはステンレス)で切り文字を作ってもらったら一つ試作品を作ってみようかと思います。

ちなみに今気が付いたのですが、凸文字の素材に真鍮を使えば金色で表現する事も可能なんですね。金色と言うとちょっとクドイ気がしますが、真鍮のような鈍い光り方ならもしかしたら良い感じになるんじゃ・・・なんて思っていたりもします。

うーん、妄想が止まりませんね(笑)。