こちらは元々色見本用に作っていた注型樹脂製のミニカーで、その後キーホルダーとして販売する際裏側にデカールを貼っていたりしましたが、ここまですると大分コストが掛かってしまうので何とかもう少し手間を掛けないで出来ないかと思い、今回これをレーザーで彫刻してみようと思った次第です。
レーザー彫刻については以下の記事などで施工例がありますので宜しければどうぞ。
入れるロゴはこんな感じで、一番の問題はこのロゴを対象物に対してしっかり「水平」に入れられるかどうかです。
水を使って貼るデカールであれば微調整が出来るのでその辺は問題無いのですが、立体物に直接加工を行う場合はここが一番難しいと思います。同じように立体物に直接印刷が出来るUVプリントもこの辺が一番気を遣う所ではないでしょうか…。
と言う訳で、今回はそれの固定用ジグ(と言うか単なる台座)から作る事にしました。
ただフィッティングを合わせる手間は省きたかったので、サイズを替えた3種類を作り一番良い物を使おうという作戦です。使えない物は捨ててしまうと言う世の中の仕組みがようやく判って来ました(大袈裟ですか。笑)。
まずは試しに、以前遠心注型で失敗した物を使ってテスト彫刻を行います。
ちょっと出力が強かった為か、彫った部分が少々デロっとなっています。
熱で溶ける樹脂=熱可塑性じゃ無くても溶けるのか!と心の中で一人ツッコんでいましたが、
ちなみにロゴの全長(横幅)は32ミリです。
サフェーサーは熱でフチが焼き切れる(剥がれてしまう)と思っていましたが、出力を絞る事でこれは意外と大丈夫そうです。ただ細い部分の彫りが浅くなってしまうので、その辺はデータ側で線を太くして修正して対応しました。
一応これをこのまま塗装した物と、改めてシリコーン型から作り直してみようと思っていて、複製が出来ればコスト自体は上がらないでこれが出来ますし、ロゴ部分の墨入れなども楽しめそうです。QRコードもレーザー彫刻した物が読み込めるのか是非試してみたいですね。
当初はただの塗装用色見本として作っていた物ですが、だんだんと形になっていく過程が結構楽しいです。色見本も各色揃ったら色相環壁時計も実現出来るので、枠はコンクリート打ちっ放しにしようかとか、妄想が止まりません(笑)。