THERMOS専用塗装冶具作成

 塗装のサンプル用として購入しておいたサーモスの携帯マグです。白と黒と、あともう少ししたら水色が届く予定です。

 ワークショップ用と言う訳では無いのですが、前からサーモスを塗る時に固定する冶具が欲しかったので、休日だった今日を利用して作成する事にしました。

持ち手として使うのは水道管用の塩ビパイプで、これを短く切って使います。

 塩ビパイプのカットにはパイプカッターが便利で、使い方が簡単なのはもちろんですが、これだと切りカスが出ないので室内での作業に重宝します。

 サーモス口部分の内径を測り、

 IIlustratorでデータを作ってCoreldrawでレーザー加工機に出力し、5ミリ厚のアクリル板をカットします。

 こんな感じでドーナッツ型のアクリル板を10枚作りました。

サーモスの口部分にピッタリ嵌ります。

ちなみにレーザーだとカット面が溶けて消失してしまうのでノギスで測っただけでは理想的なサイズにはならず、最終的には0.1ミリ~0.2ミリの修正を繰り返して微調整を行っています。

 カットした塩ビパイプに先程のアクリル板を2枚ずつ嵌めました。二枚重ねているのは固定を安定させる為です。

 アクリル同士の固定は溶剤のジクロロメタンを使って接着します。詳しくは以下で紹介していますので宜しければご参照下さいませ↓

トラス作製

 良い具合にピッタリと嵌るようになりました。

 あとサーモスの特徴として塗装の見切り部分がボケるような感じになっていて、今回これも同じように&簡単にマスキング出来ないかと考えました。

ちなみに今までのマスキング方法だとテープの端を折ってヒラヒラさせると言う方法を行っていて、これに関しては以下の記事が判り易いかと思います。

BABOLATテニスラケット サフェ入れ

 外周をノギスで測り、

 同じくレーザーで5ミリのアクリル板からリング状に切り出します。

 実際に嵌めるのは1個ですが、判り易いよう5個嵌めてみました。

 見切りのラインが奥まった谷の部分になり、エアーの巻き返しによって塗装の際がくっ付かず綺麗にボケるという算段です。まあ今後微調整は必要でしょうけどね。

 

最後に固定個所周辺をマスキングして完了です。

今まで5分くらい掛かっていたマスキングがこれで30秒くらいで出来るようになりました。材料費も100円くらいなので100本くらいまとめて依頼が来ても対応出来そうです(しませんが。笑)。

塩ビパイプとアクリル板は接着した物としていない物それぞれ作っていて、接着していない物は長さが調整出来るのでそれが便利なのか不安定になってしまうのか実際に使って様子を見てみようと思います。