1/18レンジローバーミニカー リヤゲート加工

先日分解作業が終わっていたAUTO ART社製の1/18レンジローバーのミニカーです。

 こちらは分解前の画像で、「RANGE ROVER」のロゴはリヤゲートのロアモールに貼ってありますが、

 今回こちらの画像のようにロゴを上に持って来たいので、リヤゲートの一部を加工する事にしました。

 本来はリヤゲートロアの方にシルバー色のモールが入るのですがそちらは弄らずに、今回はリヤゲートアッパーの方をフラットに加工してロゴが入るようにします。

 この出っ張り部分ですね。

まずはベルトサンダーで粗削りし、

 その後シングルサンダーで均します。

 溝が残って、本来ならこれが無くなるまでグイグイと彫り込むのですが、今回はここまでにしておきます(デカールも貼るので後で段差が出たとしても殆ど判らないと思います)。

 その後当て板を使ってラインを整え、ダブルアクションサンダーで均しました。

 ポリパテを塗って熱を掛け、

 #180~#240で研ぎます。

 周りを#320~#400で足付け処理し、マスキングを行い、

 サーフェサーを塗って熱を掛けて硬化させました。

その後#600→#800の水研ぎで細かいラインを整え、仮合わせをしてみました。

これでリヤゲートアッパーに「RANGE ROVER」のロゴが入れられるようになったので、多少は実車のイメージに近くなったのでは、と思う次第です。

ただ「どうせならシルバーのモールも・・・」とは思わなかった訳では無く、しかしそうなるとテールレンズも赤からクリアーに変えるのにシリコーン型を作ったりしなければならなく、これらを仕事としてやるには終わりが見えなくなってしまう為、限られたコストの中でという事で今回の作業に留めています。

念のためですが、基本的にミニカーの修理や改造は仕事としてお受付しておりません。例えば今回の壊れたドアヒンジも、修理では無くもう一台の部品取り用車の物を外して組み付けるというだけですので、くれぐれも「壊れたホイールを直して欲しい」といったお問合せはされませんようお願い申し上げます。

尚、接着剤で止まっていた前後バンパーも補修が必要で、その辺りに関しては普通に仕事となりますので今後の紹介は日記の方での掲載になるかと思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせていただきます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンジローバー1/18ミニカー 分解

 先日塗装のご依頼でお預かりしておりました、AUTO ART社製の1/18レンジローバーのミニカーです。

分解については業務外なので、こちらの社外記にて紹介をさせていただきます。仕事としてはお受付しておりませんのでご了承くださいませ。

 そのまま作業をすると車体を横にした時にドアミラーが折れてしまいそうなので、まずはドアパネルから外すことにしました。

ドアトリム(内装)は実車と同じようにヘラを差し込んでバキバキと外していきます(実車はクリップですがこちらは接着です)。

ドアトリムを外したら蝶番を外し、ドアパネルを取り外しました。

 ちなみにこのミニカー、裏側にネジが殆ど見当たりません(見える穴は台座に固定する為のネジのようです)。

普通は裏側のネジを外せば取れるのですが・・・、

 よく見るとバンパーがボディに接着されています(恐)。

 カッターとヘラで少しづつ接着剤を剥がし、バンパーとテールランプを取りはずしました。

 フロントバンパーも同じように接着で、ヘッドライトはバンパー側にカシメられています。

前後バンパーを外して見えたネジを外し、ようやくシャシーが取れました。フロアーやシートなどはそのままゴソっと外せます。

 ルーフライニング(天張り)も接着されていて、またルームライト部がメクラ蓋になっていてボディとカシメられていました。知らないと真っ二つに割ってしまう感じで、まるでトラップなかなか良くできています。

 ルーフライライニングが取れて、リヤゲートの蝶番やサンルーフのガラス(実際はポリスチレン樹脂)が見えました。

 サンルーフもボディ側とカシメられているので、

それらをベルトサンダーで削り、ヘラで剥がしました。また3Mのパネルボンディング工法よろしく、カシメに接着剤が併用されているので、これらを割らずに外すのは非常に難儀です。

 フロントフェンダーについているエアダクトは隙間が無い&奥まって嵌っているので、外側から取り外そうとするのは難しく、裏側からドリルで穴を開けてポンチで押し出す事にしました。

車体に穴を開けてしまっていますが、外観には関係の無いサービスホール(作業上あると便利な穴)なので問題はありません。フェラーリのリモコンキーからエンブレムを外す場合と同じですね。後でエポキシパテを詰めておきます。

 L字型に回り込んだクォーターガラス(&ピラーモール)は外すのが難しく、

かなり気を付けて作業をしたのですが割れてしまいました。

が!今回は部品取り用にもう一台をご用意頂いていますので、そちらから無事に取り外せて難を逃れました。

 そしてリヤゲートです。レンジローバーは昔からリヤゲートが2重になっているので判っていましたが、ちょっと厄介です。

 エンブレムは再利用したかったのですが、

シート状になっているのでは無く、文字が一つずつ分離してしまうタイプだったので再利用は難しそうです。なのでこちらはデカールで作り直します。

オーナー様から頂いた画像を基にロゴデータを作成しました。

また今回はリヤゲートの形状が実車とは違うので、こちらをフラットに加工して「RANGE ROVER」のエンブレムを貼り付けようと思います。なので元々エンブレムが貼ってあったグレーのロアモールは、参考画像と同様にボディ同色に塗ってしまいます。

 そしてドアパネルの分解です。

ミラーとガラス(実際にはPS=ポリスチレン樹脂)はカシメと接着なので、ドライヤーで温めながらヘラやピックツール(先が尖った金属製の棒)を使って外していきます。抉る位置と方向に気を付けます。

ドアハンドルなどもしっかり接着剤が付いているので折らずに外すのは一苦労です。

 そしてホイールです。真ん中は車体下に装着されていたスペアタイヤで、左右はフロント側となります。今回はホイールも実車のように塗装を承っていますので、付属しているのキャリパーとローターを取りはずそうと思いましたが、

 全く外せなく、ロアアーム部のプラスチック部品が粉砕しました。

 どうやらハブと一体になったアルミ製の部品をホイールにプレスして入れられているようで、バイスグリップで掴んで外そうとしてもアルミの方が削れてしまう始末です。

さらにリヤタイヤは車体からの分解も難しそうで、仕方ないのでこのままの状態で塗る事にしました。壊れてもホールが無事ならスペアを使えばよいのですが、そういう問題でも無くなってしまいました。ただ隙間はあるので何とかマスキングで対応出来るかと思います。

 そして分解が完了です。こちらが塗装する外装パーツ一式です。画像には映っていませんがネジのメクラ蓋を含めて20点です(その他内装パーツもあります)。

 ドアパネルの上部も塗装するのですが、実車ならここは金属ですが今回はガラスの素材に使われているポリスチレン樹脂となっているので、STANDOXの塗料でこれが溶けないかが心配です。先に部品取り用の物をテストして挑もうかと思います。

 ドアのロアモールは異常な程接着剤が塗られているので、こちらも取り外さずマスキングで行う事にしました。

 ドアミラーは一部をボディ同色に塗装します。マスキングが難しいので、先に全体を塗ってしまい、その後艶消し黒を塗り直す方法にするかも知れません。

 フロントグリルはアッパー部のみ塗装します。

 以前塗った1/18のポルシェミニカーを想像していたのでそんなに大変では無いかと思っていましたが、部品点数だけで倍以上になっているような気がします。間違えました・・・。

 ドアトリムもボディ部(金属)と一体になってしまっている部分があるので、こちらも新たなボディーカラーのナラブロンズ(カラーコード:825)に塗ります。

 取り外した部品一式です。小さいものを含めると100点くらいあると思います。

分解作業はそれなりに大変でしたが、今回は部品取り用にもう一台ご用意頂いたので安心して作業が出来ました。尚、割れているヒンジ部分を取りはずすには同じようにボディ内部を分解しなければならないので、こちらも最終的にはバラバラになる予定です。

本業(塗装)の方はPRO_Fit日記で紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

オリジナル表札制作&塗装

 先日紹介したオリジナル表札の作成と塗装です。

表札の塗装としては、現在実際に仕事としてご依頼頂いている案件があるのですが、そちらは掲載は控えるようにしていますので、それとは別に友人から受けた依頼をこちらの社外記で紹介したいと思います。

用意したアクリル板は厚みが5ミリで、断面はカットしっぱなしのガタガタした状態なので、

 まずはそれをペーパーで削って均しました。#120から始めて最終#800で仕上げています。

 さらに表と裏面を#800相当で足付けします。

「裏側は何もしなくても良いのでは?」と思うかも知れませんが、こうしておけば取り付ける時にプライマー無しで接着剤でも両面テープでも取り付けられます。逆を言えばPMMA=アクリル樹脂はプライマー無しでは両面テープや接着剤は剥がれてしまいます。

 まずは裏側の塗装からです。よく脱脂処理し、プラスチックプライマーを塗布します。

プライマーは極薄膜なのでそれ単体では耐久性を保持出来ませんから、

 ベースコートの黒を塗布します。もちろんサーフェサーでも良いのですが、コストと見た目を重視した結果こうしています。

 ベースコートの黒が乾いたらマスキングをします。ザラついていると固定の際に密着性が悪くなりますし、見た目も悪いので角で見切っておきました。

 ひっくり返し、再びプラスチックプライマーを塗布します。

 二枚は黒ですが、もう一枚はサンプルなので、表札では余り見かけない変わった色にしてみました。

最初はPORSCHE純正色のミントグリーンにしようかと思いましたが、ちょっとマニアック過ぎるかと思い、以前サーモスの塗装をご依頼頂いた時に採用したティファニーブルーにしてみました。

またその時はお預かりしたティファニーの箱を参考に色を作りましたが、

今回はBUGATTIの配合データ「TIFFANY GREEN」(カラーコード:V603)を使っています。

 友人から依頼を受けているデザインはこれとは別の物なのですが(奥様が実際の紙に筆で書いた漢字をスキャンします)、友人からは「以前乗っていたヤマハTZRのロゴに似せたい!」という要望がありまして、ただそれのフォントはちょっと酷い感じだった為(苦)、他に車体にあった「YPVS」(ヤマハパワーバルブシステム)のフォントに似せたロゴを作りました。紹介はしていませんが、以前マイクの塗装で「E.YAZAWA」に似せたデザインのネームロゴを作った事があって、それと同じような感じです。

 ネームロゴは塗装で、下に入れる小さい文字はデカールで行います。以前行ったCORSAIRのPCケースのフロントパネルのロゴ入れみたいな感じですね。

これはまだ試作品(当店用の見本)で、実際には全く違うデザインになると思いますが、まず先にサンプルとして作っています。

こちらは完全に遊びというか試作品で、ただ前からこれと同じ色のマイクを見本として作りたかったので今回採用しました。

他には買っておいて全く触っていなかった透明なスマホカバーも塗ってみました。配合データを記載してこれ自体を色見本にしたりしたら格好良さそうですが、その辺はNGなのでうちのロゴをデカールで貼っています。

スマホカバー単体での塗装は既に安くやっていらっしゃる方が沢山居るので、わざわざ当店にご依頼頂かなくて大丈夫なのですが(しかしあの値段設定では自らの首を絞めているようで心配になります・・・)、手持ちの物と同じ色にしたりしたら需要がありそうなので塗ってみました。

 という訳で、色見本用のマイクも塗っていて、他に以前買っておいたPOKETLE(ポケトル)もティファニーブルーで塗っています。

ちなみにスマホカバーだけはティファニーブルーでは無く、以前CORSAIR PCケースのフロント枠部分の塗装でご指定頂いた時のPANTON322を参考にした色を使っています。特に理由は無く、途中で色が無くなってしまったのでして・・・(わざわざ作るより残っていたその色を使ったという訳です)。

尚、画像の後ろに映っているアームライトもこのCORSAIR PCケースの塗装に使ったグリーンで塗っていて、ご依頼頂いていた時には判らなかったのですが、どうやらこれはこれは「初音ミク」をイメージしたグリーンだという事が判明しました。

既にクリアーも塗っていて(これらの為だけではありませんが日曜日に出勤してやっていました・・・)、出来上がり次第改めて紹介したいと思います。

桜柄マイク色見本作成

 仕事に追われて中々進んでいないのですが、最近少しずつ柄物の色見本を作成しています。

通常は桜の花びらをマスキングテープにして一つずつ貼っていきますが、それだとどうしてもコストが上がってしまう為、

 レーザーを使って「一枚物」のマスキングシートを作成する方法にしました。

 いつものカッティングプロッターだと「刃」でカットする為、糊の成分は残り、切り抜いた筈の物も一緒にくっ付いて来てしまいますが、レーザーだとその糊ごと分断してくれるので、ピンセットでシートを摘まむと画像のようにスルっと剥がれてくれます。この凄さは地獄のマスキングを経験した人じゃないと判らず、知り合いの塗装屋さん(GUNさん)が初めてこれを見た時はかなり興奮していました(笑。近々買うみたいです)。

 マスク型は一つでも配色によって色々な仕様が出来ますが、とりあえず今回は無難に白ベースにする事にしました。画像は既にベースコートの白(VWキャンディホワイト)を塗った状態です。

 現物合わせを何度も行っていて、多少のズレは問題無いように配置しているので、比較的簡単に(水無しで)貼れるようになっています。

 桜の花びらには濃淡2色のピンクを使いました。

 ちょっと(と言うかかなり)判り難いのですが、花びらは中心を薄いピンクに、外側を濃いピンクにしています。グリルはリングを薄いピンクに、メッシュ部は白にしています。

 そしてその上にパールを重ねます。パールは干渉型レッドとアメジスト(バイオレット)パールを入れています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 パールを入れたので色がちょっとぼやけてしまっています。もっとピンクを濃くした方がよかったですかね。

 今回のマスキングの利点は剥がす手間が非常に楽な事で、もしこれを花びら一枚一枚貼っていたらそれらを剥がすのは非常に面倒ですが(そしてリスクも)、今回のように「一枚物」なら簡単に剥がせます。

その後熱を入れて塗膜を硬化させ、撮影も行いました。

 画像だと判り難いのですが、光にあたると表面にピンクっぽいパールが浮かび上がります。

グリルのメッシュ部は白なのですが、その上に重ねたピンクパールでこちらも多少色味を感じられます。

 自然光でも撮影してみました。

 うっかりしていたのですが、これにSHUREのロゴを濃いピンクかマゼンタのメタリックで入れたらもっと引き締まっていたと思います。

 画像だと判り難いのですが、光い当たるとパールが浮かび上がります。

ちょっと判り難いので、先日スポットライトを取り付けた場所でも撮影してみる事にしました。

一方向からの光が当たるとこのように表面にキラキラとパールが浮かび上がります。

靴のデザイナーをやっている従弟からもアイデアを出して貰っているので、時間が出来たらそちらも試してみようかと思います。