廃棄材料

古い缶に残っていた結晶塗料がカチカチになっていたので、廃棄をする事にしました。

固まった塗料を取り除き、燃えないゴミ(缶)と燃えるゴミ(塗料)にそれぞれ別けて廃棄します。

こちらも固形化してしまっているようなので捨てる事にしました。以前、透明レジンを作った時に購入したノンパラ仕様のポリエステル樹脂で、キャンディーカラーの色見本を作る際に使ったり、エポキシレジンとの比較などでも紹介しました。

2液硬化の不飽和ポリエステル樹脂なので、使う時には硬化剤MEKPO(Methyl ethyl ketone peroxide)を混合させて使いますが・・・、

 既に主剤だけで固まってしまっています(笑)。

 このままでは捨てられないので、缶を引き裂いてそれぞれを別けていきます。

うっかりコンビーフを思い出してしまいました(笑)。

 おおおお・・・(惚)。

それにしても硬化剤も入れず、「一液でこんな見事に固まるのか!」と、心の中で独りツッコんでしまいました。ひび割れも気泡も一切無く、一体何故・・・(笑)。

 缶は潰して燃えない事業ゴミとして廃棄します。コストは体積でも重量でも無く「容量」で決まるので、場末の塗装屋としてはこの辺が死活問題です(本当)。

固まった樹脂は予想以上に綺麗に残せた為、捨てずに残しておこうと思ってしまいました。何かを接着させる時の重しとかに、使えないかなぁと(多分間違い)。

どうせなら琥珀みたいに、中に何か入れた状態で固めたかったですね!(病)。

Newウレタンレジン

今まではウェーブ社製のレジンキャスト180秒硬化タイプ(2キロセット)を使っていたのですが、無くなる度にいちいち注文するのが面倒で、一斗缶サイズとか無いのかな~?と思っていたところ、

一斗缶サイズでは無いのですが、ちょっと今までの物とは違う物を見つけたので早速試しに買ってみました。4セットまとめて買ったのは1万円以上になると送料が無料になるからで、いつもの事ですがまんまと罠に嵌っている訳です。

購入したのは里見デザインさんなるメーカーの物で、以前もGMCのホイールキャップを制作する時にシリコーン樹脂などを買わせて頂いたところです。いつも楽天かヤフーショッピングで買っているので気が付きませんでしたが、オフィシャルサイトではエヴァンゲリオンや大人のガレージキット(笑)なども販売していてビックリしました・・・。

里見デザイン

 色は何色でも良かったので、一番安かった白にしました。

ちなみにウェーブレジンキャストのアイボリーでは硬化剤が黄色だったのでそれぞれ区別がついたのですが、今回は主剤も硬化剤もほぼ同じ透明なので、カップや蓋を間違えないよう印を付けておく必要があるようです。特にキャップを間違えると次に開けた時にビックリするのではと・・・(恐)。

 今回の製品を購入するまでは、「もしかしてウェーブの方はこれのOEMでは?」と思ったりもしたのですが、どうやらウェーブの180秒硬化よりもこちらの方が可使時間が長いようで、私的には扱い易いです。購入ページの評価にもあったように、これなら既存の物(私はウェーブ)よりも巣穴が出来にくいかも知れません。

 完全硬化までの時間は今までのウェーブ社製と同じくらいで、仕上がりは正直まだどうなのか判りません。普通のパテで出来る巣穴と違い、注型した物の巣穴は肉眼では見つけ難いんですよね。

ちなみに今までは「見本ならある程度の巣穴は仕方ないか」と思っていたのですが、やはりと言うか塗装時にそれが現れるとどうしても気になってしまうので、今回からはちゃんとサフェを塗って挑もうと思っています。悪い癖と言うか、この先本当に大丈夫なのかと・・・(苦)。

取り敢えず注文したグリルボール(マイクの先の丸い物)と同じく10個作っておきました。既に「塗りたい物リスト」は埋まりつつあって(笑)、今から楽しみです。

 ちなみにこちらは先日紹介した画像ですが、この内の半分(4本)は本物のマイクでは無く、今回同様にレジンで作成した色見本用のマイクです。マイクケーブルを挿し込む穴の無い物がそうですね。

既にそれら見本品の撮影も行っていて、先日から作成しているストロボを使った自家撮影スタジオも大分安定して来ました。

後日実際に「撮りたい物を置いてシャッターを押しただけ」で撮影した画像も紹介したいと思います(まあ基本的にはいつもそうなのですが、今回はさらに誰でも簡単にそれっぽい画が撮れるようにといった感じです)。

改めて真空脱泡

SHUREマイクの色見本用モックアップの作成は、いつもこんな感じにシリコーン型に注型用ウレタン樹脂をそのまま注いでいましたが、

 ちょっと思う所があったので、ウレタンレジンとしては久しぶりに真空脱泡を試してみる事としました。

最初の頃に使っていたウレタンレジンは120秒硬化の早いタイプで、さらにその時は気温が高かった為に真空脱泡をしている途中に硬化が始まってしまう(!)と言う大惨事ぶりだったのですが、その後今使っている180秒硬化の遅いタイプを教えてもらったのと、今の低い気温(10℃くらい)ならいけるのでは!と思ったのです。

 デシケーター内の空気をドライポンプで吸い出して気圧を下げると、予想通り結構な量の空気を脱泡する事が出来ました。

ただ余り欲張ると以前と同じ轍を踏むので、多少余裕を持って早めに終わらせるようにします。

 また巣穴が見やすいようにと、レジンに着色剤を入れて黒くしました。

 左が自然落下で注型した物で、右が真空脱泡をして作成した物です。色は違いますが樹脂は同じ物です。

 真空脱泡した方は見た目には殆ど気泡(巣穴)は見られず、

 単に注いだだけ(常圧)で注型した方には小さなピンホールが幾つか見受けられます。色が黒だと良く判りますね。

 今回の物は今までに比べてもかなり巣穴が多く、そのままでは到底塗れないのでサフェーサーを塗る事にしました。

 どうせ塗るならと言う事で、常圧で注型した物は結局全部サフェを塗っています。

 こちらは真空脱泡した方で、脱泡時に上に上がってそのまま固まった気泡がかなりの量なのが判ります。

試しに(と言うか他の塗装のついでに)、真空脱泡した方にはクリアーだけを塗ってみました。

下には何も塗っていませんが(当然ですがウレタンレジンに密着剤など不要です)、巣穴やハジキなど殆ど無く綺麗に仕上がりました。モックアップマイクでは今までで一番良い出来だと思います。

気温が上がってしまったらまた違う結果になるかも知れませんが、当面は真空脱泡で作って作業を楽にしていこうと思います。

と言うかもっと早くやっていれば良かったですね。

サンプルマイク 塗装準備

 シリコーン型を使って作っているレジン製の色見本は型から抜いたままでは表面に離型剤が着いているので、その後はこんな感じでアルカリ洗浄液に浸け置きしています。さらにこの後シンナー槽にも入れて脱脂しますが、そっちに油分が残るのが嫌なので二段階に分けて脱脂洗浄と言う訳です。

 またどれも型から抜いたままの状態で塗れる訳では無く、パーティングラインやバリをペーパーで削って平らに均しておく必要もあります。

 その後は固定用にドリルで穴を開けて、

 こんな感じで芯棒を挿し込んでおきます。使うのは全ネジでも良かったのですが、切る手間を考えると最初からこのサイズになって売っているコンクリート型枠用のネジ(セパレーター)が便利でした。コンパネ同士を一定の間隔に固定する為の物です。

色に関しては、マイクの柄としては余り前例が無い物と言う事で、以前一斗缶に塗装したカモフラ柄を考えていたのですが、工場二階に間借りして貰っているクリエイティブディレクターのK氏からは「キャンディーカラーの色相環でしょ!」といった鶴の一声があり、ただ12個も塗るのはさすがに大変ですし、また私的には蛍光塗料も早く試してみたいところですし、うーん、ここは敢えて一番簡単なクロマフレアからにしようかと(いや、今結構忙しくてせいぜい一本塗るのが限界と言う感じでして・・・)。

クロマリュージョンカラーは一応施工例の記事がありますので宜しければどうぞ。

CrhomaLusion Color