オーディオ用置物 本塗り

先日下準備を行っておいたオーディオのルームチューニング用置物、Acoustic Resolution Exciter RHR-21です。左上のある黒いパーツは見本用の物で、これを参考に艶消し黒で塗装を行います。

プライマーを塗った表面を軽くサンディングし、よく脱脂清掃したら本塗り開始です。

上部の穴は貫通していないので色が入り難く、なのでスプレーガンのエアー圧を下げて出来るだけ置くまで届くようにします。

まずはベースコートを塗布します。

エアースプレーガンの塗装では塗料が奥まで入らないのはオーナー様もご理解済みで、ただ元の色が見えてしまうのは格好悪いですから、出来るだけ中まで黒が入るようにします。

そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーはいつものSTANDOX K9150です。既存の物に比べ艶消し顔料(シリカゲル)が15分の1のサイズにまで小さくなっている為ダマになり難く、それ故にアジテーターカバーでの使用(攪拌)が可能になっています。既存の艶消しクリアーの場合、保管している際に顔料が缶の底で固まってしまう為、使う度に攪拌棒でそれらを攫ってあげる必要があり、またそれ故に使っている内に顔料の含有分が変わってしまうので艶消し具合にムラが生じるという問題がありましたが(なのでこれまでは使用毎に数時間撹拌機で揺らしておくという事で対応していました)、それらに比べつと飛躍的に安定して使い易い艶消しクリアーとなっています。

その後時間の経過と共に艶が消えていきます。

塗膜の強度としては、近年ポルシェやメルセデスベンツのボディに施工されている艶消し塗装と同様と考えて頂いて大丈夫です。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!