スバルエンブレム 下準備

先日お預かりしておりましたスバルインプレッサWRX STI GVF用の純正エンブレムです。

今回は裏側をキャンディーレッド、表側をスモークで承っていますので、まずは裏側に塗られている青い被膜を削り落とします。

剥離は#180から始めて#240→#320→#400→#600→#800とペーパーの番手を上げて均し、最後にナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で凹んだ六連星の部分を足付け処理します。見えない部分なのでそのまま塗っても大丈夫だと思いますが、何もしないまま(足付け処理しないまま)何かを塗るという事に体が拒否反応を起こすので、一応しっかりやっておきます。

この後はまず最初に裏側に透過性の赤→シルバーメタリックを塗装し、完全硬化後に今度は表側からスモーク塗装を行います。一度に作業出来ない=二個分の塗装になる為、 サイズは小さくてもこの辺でどうしても費用は大きくなってしまいがちですかね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

レンズ関係透過性塗装 下準備

次の透過性塗装のターンで本塗り予定のテールランプ等レンズパーツ一式です。画像には映っていませんが、スバルエンブレムも一緒に塗る予定です。


メルセデスベンツW124テールランプ塗装承ってます

メルセデスベンツGクラステールランプ等塗装承ってます

スバルエンブレム(レッド&スモーク)塗装承ってます

スバルインプレッサGRBテールランプ塗装承ってます


まずは各部の清掃です。

そのまま塗れ雑巾等で拭き取ると傷が付くので、水を流しながら柔らかいブラシで砂を浮かすようにして洗い流していきます。

どれもぱっと見は綺麗でしたが、どうしても清掃し難い箇所に砂が残っていますので、穴をマスキングして水とブラシで洗い流していきます。

大きいブラシが入らない箇所は歯ブラシや綿棒を併用して行います。

その後はエアーブローをして水を飛ばし、乾かしておきます。

近年は見られなくなったと思いますが、自動車車体の塗装でテールランプやバンパー等を付けたまま塗られた場合、その隙間から入った研ぎ汁や塗料ミストが裏側に残っていたりします。分解しなければ見えない部分なので気にしなくても良いのかも知れませんが、気分的には良くは無いですよね。昔、異様にタイヤハウスの中が綺麗なアルファロメオを預かった時、疑問になってそれをオーナー様に伺ったら、「雨の日は乗らないので!」と仰っていてなるほど!と納得しました(笑)。当店は昔からそういうお客様が多かったので、私もさらに気を遣うようになったんですよね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ドアウィンドウスイッチパネル 本塗り

先日シルバーの艶あり仕上げで下塗りを行っていた自動車内装リヤドア用ウィンドウスイッチパネルです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

全体を#800~#1300で足付け処理を行い、よく脱脂清掃をしたら塗り分けのマスキングを行います。

まずは最初にガイド用のテープを貼り、

それに沿ってラインテープを貼ります。

それを左右同じ様に貼り付けます。

よく脱脂清掃後、シルバーを残したい箇所をマスキングします。

エアーブローをして埃を飛ばしたら、

ベースコートの黒を塗布します。

塗膜は必要最小限の厚みにしたいので、口径0.5mmのエアーブラシを使用しています。

マスキングを剥がし、最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

艶消しクリアーの場合も艶ありと同様、しっかりウェットに2コート行っています。ドライコートにして肌を荒らしてしまうと傷のつき易い塗膜になってしまうからですね。

ゴミが着くのが嫌なのでこの後は恒温機に入れて保管し、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

Mitsubishi Lancer brembo Cnady Red

 三菱ランサー用のブレンボブレーキキャリパーです。

いつものようにクリアー層が剥がれる層間剝離が発生しています。

リヤの塗装はさらに酷い状態です。

いつものブレーキ屋さんにて洗浄~サンドブラスト~マスキングを行って頂きました。

以前の下請け的な仕事であればこのまま本塗りを行っていましたが、

当店をご指定頂いての御依頼の場合には、素地調整を行ってからの塗装としています。平面はダブルアクションサンダー#120~#180で研磨し、#240の手研ぎでアルミ素地を均しておきます。

その後全体を溶剤(ノルマルヘキサン)で洗い流すようにして脱脂清掃し、

プライマーを塗布します。

その後膜厚をつけたく無い箇所=車体固定部やガスケット取り付け部、固定用ピンを差し込む穴等ですね。

まずは下色として、マツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック 」(カラーコード:41V)のカラーベース(下色)を塗布します。

続けて当店規定のキャンディーレッド(ベースコート)を塗布します。

通常はここでロゴ入れを行いますが、キャンディーカラーはブリード(滲み)が発生するので、

一旦クリアーを塗って終了とします。

この後はいつも通り60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

塗膜が完全硬化したら、

キャリパーの正面部分を足付け処理します。

プレスライン部に、フチを浮かせたマスキングテープを貼り付けます。この手法についてはこちらの記事が判り易いかと思います。

元と同じサイズにカットしたbremboのマスキングシートを貼り、ベースコートの白を塗布します。

ロゴ入れには口径0.3mmのIWATAエアーブラシを使用しました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

ロゴ部分は段差が出来ているので、この後完全硬化させた後にペーパーを掛けて均し、磨き処理を行っておきます。ボカシ際も同様に磨いて馴染ませます。

そして完成となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

下色をシルバー単体にしたキャディーレッドに比べると発色は弱くなりますが、その分コストは抑えられた仕様となります(数万円変わります)。

他に今回と同じ「ソウルレッド風」のキャンディーレッドとしては、同三菱のi(アイ)のヘッドカバーや、

RB26エンジパーツ一式などの塗装事例があります。

鮮やかな赤系のメタリック・パールは、一般的な2コート塗装で表現するのは難しく(顔料自体の特性)、なので今回の様な3コート塗装での表現が必要となります。

インプレッサ内装オーディオパネル塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルインプレッサの内装オーディオパネルです。この度も当店をご贔屓頂きありがとうございます!

ご依頼内容は艶あり黒への塗装で、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っております。

新品では無いので細かい傷はありますが、深くは無いので足付け処理の際の研磨で除去出来るかと思います。

ちなみに足付け処理に関しては必須作業なのでこれについての費用は塗装費に含まれ、それ以外の下地処理に関しては別途追加費用が必要となります。

前回ご依頼頂いた時のFRPパーツはそういった点で下地処理が必要だったのでその分金額も高くなっておりまして、そちらも紹介させて頂きます。

その他の完成画像はこちらのページからご覧いただけます。

この時は下地処理と、さらにロゴ入れのデータ作成費&デカール費用が必要になった為、やはり塗装費以外の作業でそれなりの金額になっています。

この時も塗装以外に「研磨→プライマー塗布→サーフェサー塗布→完全硬化→研磨」といった下地処理作業があったのでその分割高になっています。それにしても艶あり黒ばかりですね!(笑)

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。この度もご贔屓頂きありがとうございます!