SHURE BLX2/BETA58Aワイヤレスマイク塗装承ってます

 先日到着しておりましたSHUREのワイヤレスマイクBLX2/BETA58Aです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容は「マーブルレッド」で、上の画像にある色見本マイクと同様、グリルボール部はメッシュ(網)を黒に、リング部はキャンディーレッドで行います。

またマイク本体下部は以前施工したトランプ柄の同型製品と同様に塗装せず、そのままの状態とします。参考までに以前の施工画像を紹介しますね。

この時と同じくマイク下部の部分は塗装せず、またボタンとインジケーターランプ部はマスキングで対応します。

アルミ製のスペーサーリングは塗装では無く黒アルマイト処理がされているので、研磨した後にプライマーを塗ってから上塗りとします。

大まかな作業工程としては、

①下地処理(足付け処理等)

②下塗り(黒&クリアー塗装)

③強制乾燥~完全硬化

④足付け処理

⑤シルバー塗装

⑥ラップ処理

⑦キャンディーレッド塗装

⑧クリアー塗装

⑨強制乾燥~観世硬化

⑩足付け処理

⑪クリアー塗装

といった感じとなります。

単色べた塗りであれば①~③で終わるのですが、マーブル柄はそれの3倍以上(マイク3本分以上)の手間を掛けるので、どうしてもコスト高になります(なのでまさか今回ご依頼に至るとは思っていませんでした・・・)。

ちなみにもう少し工程が少ない仕様が「レース塗装」で、参考までにこちらも紹介をさせて頂きますね。

こちらはレースをマスクとして使った塗装で、今回のマーブル塗装よりかは手間が少なくなります。こちらのページで他の画像も見れますので宜しければご参照下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

NDロードスターヘッドカバー結晶塗装承ってます

 先日到着しておりましたマツダNDヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の赤(鮮やかな赤)で、ご指定頂いた以前の施工例画像がありますのでそちらも紹介をさせて頂きますね。

こちらは施工例のページにあるNBロードスターのヘッドカバーで、ぱっと見はいつもの赤よりも濃く見えますが、フェラーリのヘッドカバーに使っている「鮮やかな赤」となります。

撮影している時期や環境によって画像の色が違って見えますので、もう一つの「ドス黒い赤」との比較画像も紹介をさせて頂きますね。

左のバイク用のパーツが「ドス黒い赤」で、右が「鮮やかな赤」となります。

今の工場に引っ越してから撮影している場所だと赤が白っぽく(彩度が低く)写ってしまうのですが、いつも塗っている赤と同じ色です。

こちらは、ハコスカのヘッドカバーの方がドス黒い赤で、右下にあるスイッチパネルが「鮮やかな赤」になります。

これらの完成画像はどれも以前知人の工場に間借りしていた時に撮影した物で、この時の場所の方が色が濃く写る傾向にあります。

今回お預りしているヘッドカバーは新品で、いつものようにオイルシール部(黒いゴム)はマスキングで対応します。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

HONDA NS-1スクリーン塗装承ってます

 先日到着しておりました、ホンダNS-1用のスクリーンパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 現状は透明なスクリーンパネルで、今回はこちらを「濃い目」の濃度のスモーク塗装で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承りました。

パッと見質感がチープに見えたので、判り難いのですが表面を良く見てみたところ、

 表面は平滑では無く、細かいブツブツと言うか模様があるように見受けられます。

てっきり保護用のシールが貼ってあるのかと本気で思ったのですが、そうではありませんでした。型に合わせて曲げる時に当てた布が粗かったのでしょうか・・・。

背景が黒いともう少し判り易くなります。スクリーン全体がこのようにブツブツとしています。

塗装する前の素地調整ではスクリーン表面を研磨して平滑にしますし、また高品位なアクリルポリウレタンクリアーにより、今よりもかなり良い質感に感じられると思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

スターバックスタンブラー 本塗り

 先日お預りしておりましたスターバックスのサクラタンブラーです。

作業前の準備として、取っ手を取り付け、蓋周りと底部分をマスキングします。

元々ある花柄は、既存の塗膜の上に模様がプリントされていて、その上には何もコーティングがされていない為、いつも通りに足付け処理(所謂ペーパー掛け)を行うとこれが擦れて剥がれてしまいますから、まずはそれを避けつつ、既存の白い塗膜部分のみに#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)を使って軽く空研ぎします。

 その後スコッチとウォッシュコンパウンド(液体研磨剤)を使い、全体を軽く擦ります。

 当たりが弱すぎると最初の状態と同じく水を弾いてしまいますが、表面に細かい傷が付いてくると水が馴染んで親水性となります。強く擦り過ぎると模様が削れてしまうので、途中何度も水で流しながら力加減を調整して行います。

ちなみにこれを非接触で行うのがガスプライマーを使った火炎処理で、ただし今回の場合はプリントが燃えてしまう(恐)と言う可能性もある為、以前行った通りの方法としています。

ガスプライマーについては、以下のPA(ポリアミド=ナイロン)製のフューエルキャップ塗装の施工例が判り易いかと思います。宜しければご参照下さいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

 よく脱脂清掃し、台にセットします。

 いつもに比べるとどうしても足付け処理が弱いところもありますから、今回は密着剤も併用します。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 今回のタンブラーは以前既に施工例がある物なので大丈夫な事が判っていましたが、製品によってはクリアーの溶剤によって侵されてプリントが剥がれたり、滲んだり、溶けてしまったりする事がある為、基本的にはお受付しておりません。

よくあるお問い合わせとしては、「著名な方に書いて貰ったサインが消えないよう、上からクリアーを塗って欲しい」と言うご相談がありますが、得体の知れない物の上に溶剤(クリアー)を塗ったらどうなるかは全く予想が出来ませんので、お受付は出来ません。「どうなっても構わないから」と言われても、グチャグチャになった物をその状態のままお返しして、さらに塗装費用まで頂くと言うのはお互い気分の良い事ではありませんので、何卒ご容赦頂ければと思います。

この後は一晩以上以前乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

アウディTTステアリングバッジ 本塗り

 先日サフェ入れまでを行っていたアウディTT用ステアリングバッジです。

ガイドコートとして、黒のベースコートをパラパラとドライコートで拭いた状態で、この後#600→#800で水研ぎを行います。

 ご指定頂いていたイモリ(もしくはヤモリ)のロゴは、既存のデータだと少し大きかったので、1ミリずつ小さくした物を3種類用意し、一番塩梅の良い物を使う事にしました。

 台にセットし、よく脱脂処理を行います。プラスチック素地が露出している個所にはプラスチックプライマーを塗布します。

 色はどちらから塗るか迷ったのですが、今回はイモリの位置決めが肝になるので、シルバーから塗る事にしました。尚こちらのシルバーは、前回ご依頼頂いたミラーカバーの塗装に採用した銀灰色=FORD 「BRIGHT ARGENT」(カラーコード:M6506G)となります。白が沢山入るシルバーですね。

 マスキングシートに水を塗り、丁度良い位置に貼り付けます。

 その後よくエアーブローをして水気を飛ばし、今度は黒を塗ります。

 マスキングシートを剥がしました。

良く乾燥させ、

 クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

尚、実際に装着されると尻尾の方(プレスラインよりこちら側)は見えなくなるとの事です。

後からご依頼を頂いたハイマウントストップラインプとリヤフォグは先日本塗りを終えていますので、一緒に完成のご案内が出来ると思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!