beyerdynamicマイク 本塗り

先日お預かりしておりましたM88TG ベイヤーダイナミックマイクです。

塗膜がかなり薄いようで、軽く足付け処理を行っただけで素地の金属(恐らくは真鍮)が露出してしまいましたから、

それらの部分を含め、全体に薄くプライマーを塗布します。

続けてベースコートの赤=フェラーリロッソコルサ(カラーコード:300)を塗布し、十分に乾燥させます。

そして最後に艶消しクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

自然乾燥で一時間くらいすると、全体の艶が引けていきます。

今回のマイクはグリルの下側が取れないタイプで、ただ内部の機器とグリルの隙間に紙を通す事が出来たので対応出来ました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産NOTEシフトパネル 下準備

先日お預かりしておりました日産NOTEナビカバーのシフトパネルです。

素材はアルミ製で、表面に黒アルマイト処理が施され、そこにレーザー彫刻でロゴが彫られています。そう、彫られていたのです・・・!

ロゴは意外と深く掘られていて、#120のダブルアクションサンダーでようやく削り落とせたといった感じです。

当初はプライマーのみを想定していましたが、ロゴを削った分そこが低くなっているので、今回はサフェーサーも塗ることにしました。

ちなみにやってはいけない事としては「ロゴを残してそれをパテやサフェで埋める」といった行為で、一見埋まっているように見えても後でその痕が出てくるのでNGです。しっかり底まで削り落として緩やかな傾斜を形成し、その足りなくなった分をパテなりサフェで埋めるといった方法が後々問題を起こさないやり方となります。

という訳でプライマーを塗布し、

サーフェサーを4コート程塗っておきました。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスターテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたマツダロードスターNDの純正テールランプです。

被塗面は#800~#1300で足付け処理された状態で、よく脱脂清掃し、エアーブローを行って埃を飛ばしたらプラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

ご指定の濃さは「薄目」で、先ほどのNCロードスターのテールランプと同様、この時の画像を参考に濃度を調整しています。

黒くさせ過ぎないように、それでいてノーマルとの違いが判る程度の濃さとしています。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この型のテールランプを塗るのは今回が初めてで、面責的にはNCロードスターより小さそうですが、塗り難さ(あと足付け処理の手間)はこちらの方が大きいですかね。

並べて撮影はしていませんが、今回一緒に塗ったNCロードスターとほぼ同じ感じの濃さになっているかと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ROVER MINIテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたローバーミニ用ルーカス製テールレンズ一式です。二台分、合計8部品あります。

エアーブローして埃を飛ばし 、脱脂清掃、再度エアーブローを繰り返して埃を飛ばします。

 

今回は2セットそれぞれマスキング方法を変えていて、 こちらは透明で透過するようにし、

こちらは反射フィルムを貼って仮想リフレクターとしています。

赤い反射板の部分はスモークにしないよう承っていますので、そちらをマスキングします。

プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

今回は「濃い目」でのご指定で、一応こちらからもう少し薄い方が良いかともとの進言はさせて頂いたのですが、問題無いとの事ですので(そもそもプロの方ですので)、普段はここまでしない濃さとなっています。

ぱっと見は真っ黒ですが、光に当たるとかろうじて内部反射板が見えるのが判るかと思います。

見方によってはスモークでは無くただの黒にしか見えない箇所もあります。

いや、本当に真っ黒なのでは・・・と思うかも知れませんが、

透過するマスキングにしている方で見ると、ちゃんと透明になっているのが判ると思います。

スモークの濃さが決まったら赤いレンズ部のマスキングを剥がし、

再びプラスチックプライマーを塗布し、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

こちらも若干ですが内部が透けて見えるのが判ると思います。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

薄いスモークも濃いスモークもコート数自体は同じような感じで(大体4~5コート)、濃さの調整はベースコート中のスモーク含有量で調整しています。

なので違う濃度の御依頼品を一緒に塗る場合、その都度スプレーガンの中身を変えて塗りえていたりします。とは言ってもちゃんと洗う必要はないので手間では無く、むしろ残っている量を確認出来るので、塗っている途中で塗料が無くなった!というのを防げて良かったりします!(スモーク塗装ではこれが一番やってはいけない事となります)。

本当に大丈夫なのか・・・と不安に感じても、

ちゃんと目で見て確認が出来れば安心です。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NCロードスターテールランプ 本塗り

先日下準備を行っていたNCロードスター(とその他の)テールランプです。

うっかりしていましたが、台に乗せて塗装する前の画像を撮り忘れていました。大変失礼をいたしました・・・!

御指定の濃度は「薄目」で、この時の画像を参考に含有量を下げた薄いスモークを塗り重ねて調整します。

今回は元々「極薄目と薄目の中間」で塗装されていた物なので、それを半段階濃くするような感じです。微妙な違いなだけに調整に気を遣います。

塗装は見る角度によって色味が変わって見えますが(フリップフロップ性)、被塗物の構造自体に大きく影響される透過性塗装はさらにそれが大きくなりますので、一方向だけに囚われず、全体の雰囲気を感じながら濃さを調整しています。感覚的な事で物事を決めるのは私的に好きでは無いのですが、毎回違う物を塗る事になるのでこの辺はどうしようも無いですかね。手作り品でよくある謳い文句に、「すべての工程を手作業で行うので二度と同じ物が出来ません」とかをポジティブな感じに言えたらどんなに楽になるのかと・・・。

という感じで緊張で吐き気を催しながらベースコート(スモーク)を小刻みに塗り重ね、私的に思う丁度良い濃さになったら、

最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアー自体は通常の塗装と変わり無いので、ベースコートよりむしろこちらの方が気は楽です(とは言ってもこれは良い塗料のお陰でもあるのですが)。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

昔ディーラーに勤務して車体を塗っていた時は、DUPONT(現CROMAX)のS690というクリアーを使っていて、そちらもレべリングが良く垂れにくい良く出来たクリアーだったのですが、休日に行っていた町工場のアルバイトでは10:1のクリアー(パナロック)を使っていて、「肌が出来ないのに垂れ易い」という、外に出なければ知らなかった経験を色々とさせて頂きました。クリアーが柔らかくて磨き作業が本当に楽だったのを今でも覚えています(あれだったら体もここまで痛めなかったのではと・・・)。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!