ホンダS660メッキエンブレム塗装 完成

honda33 先日マットホワイトに本塗りを終えていたホンダ純正のメッキエンブレムです。最後に両面テープを貼り付けます。

再剥離の出来る台紙の上に幅30ミリの両面テープを3段に並べます。

honda34 以前作成しておいたデータを使ってレーザー加工機でカットします。

honda35 エンブレムより一回り内側にオフセットされた両面テープの出来上がりです。

honda36 台紙から剥がしてエンブレムの裏側に貼り付けます。

ちなみにこれくらいの作業であればカッターで切ってもそんなに手間ではありません。ただ両面テープはエンブレムギリギリになると隙間から見えて凄く格好悪いのでしっかりと内側にオフセットさせる必要があります。と言うか今回のエンブレムはフチがフランジ状になっているので、確実に内側に入れないと上手く貼れないようになっている模様です。

honda37 両面テープは一枚物では無い為、後で剥がす事を考えて一旦台紙を全部剥がします。

honda40改めて再剥離用のシートに貼り付けて完成となります。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介しますね。

honda24通常メッキの上に塗料は密着しませんので、方法としては一旦メッキを剥がすか(その下の素地はABSなので塗装は問題ありません)、メッキの上に塗装をしても剥がれない下地を作る必要があります。尚、密着剤の類は使用していませんのでご安心下さいませ。

honda38 色はお任せでしたので、VWニュービートルに採用されている「キャンディホワイト」(カラーコードLB9A)に、クリアーは艶消し専用の物をコーティングしています。艶々のクリアーと同様2:1の2液ウレタンクリアーです。

honda39ツルンとしたつや消しで、落ち着いた高級感のある 仕上りになっているかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

CASIO Baby-G塗装 完成

gshock42 カシオのBaby-G FROGMANのベルト&ベゼルの塗装、本日完成となります。大変お待たせ致しました!

最初の状態も紹介しますね。

gshock元々は透明な素材だったのですが、経年で黄ばみが強くなっていて、塗装をご検討されている時に当ウェブサイトで紹介しているエヴァカラーのG-SHOCKの施工例を見てお問合せを頂きました。

gshock43 ただ前回はベルト部分にはクリアーは塗装せず、ただその後以前ご依頼頂いた方からのご報告やG-SHOCKの塗装を多く手掛けている方からのアドヴァイスを頂いて、今回は新たに塗膜の密着割れ耐久テストを経てこちらのベルト部分へのクリアー塗装も実現しました。また同じSTANDOXユーザーの方からもクリアーに入れる軟化剤の比率などについてもご案内を頂きまして、ご協力を頂いた皆さまにはこの場を借りてお礼申し上げます。

gshock44色はAUDIのAUSTERNGRAU(カラーコード:LZ7Q)なる塗色で、比較的粗いメタリックが 入っている為にコントラストが強く、撮影した画像だと明るく見える場合もありますが、実物はかなり黒っぽくて落ち着いた塗色になります。

gshock45 ベルト止め(輪っか)に関しては内側には多少色が飛ぶ程度に留めていますので、滑りも悪く無く良い感じに出来ていると思います(本塗り後にここについてもアドヴァイスを頂きましてその節は有難うございました!)。

gshock46 塗装の工程自体は通常の塗り方と同じく、クリアーは2コートしっかり塗っています。文字を埋めないようにするのであれば1コートで抑えておいた方が良いかも知れませんが、艶を考えるとやはり2コートは必要です。

gshock47 gshock48 ベゼルの裏側はベースコートのみですが、ベルトは裏側にもクリアーを塗ってあります。

gshock49 今回一応テスト用にと違うBaby-Gを用意していて、そちらでは裏表何度も強く曲げたり引っ張たりしましたが、塗膜は全くひび割れたり剥がれたりする気配はありませんでした。今後屋外に放置して暴露テストも行っていこうと思います。

gshock50ベルトは着けていませんが、とりあえず雰囲気だけでもと言う事で時計本体をベゼルに嵌め込んでみました。メタルの質感とガンメタが良い組み合わせになっていると思います。

それでは後程完成のお知らせをファックスにて差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

スターバックスタンブラー塗装承ってます

starbucks2 先日到着しておりましたスターバックスのステンレス製タンブラーです。こちらは以前インプレッサのシフトパネルの塗装をご依頼頂いた方で、この度もご贔屓頂き有難う御座います!

スターバックスのタンブラーとしては初めての製品で、まるで錫の叩き模様のような意匠になっています。

starbucks13 今回のご依頼内容としては、タンブラー全体をスバル純正色の「プラズマブルーシリカ」(カラーコード:F9T)で、そしてSTARBUCKSのロゴを「STI Performance」への変更で承っています。

尚、ロゴの色先日新たに導入したSTANDOXの新色「JLM-906 」のシルバーでご指定頂き、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

starbucks1 ロゴに関しては元のSTARBUCKSの高さ5ミリを基準に、これらのロゴを高さ5ミリ~8ミリまで0.5ミリ刻みで幾つか用意しました。

starbucks それらを実際にプリントアウトし、良さそうなサイズを選びます。今回は高さが6.5ミリの物が丁度良さそうと言う事でこちらを採用する事になります。

starbucks3底の部分の塗装範囲に関しては、本来なら溝の部分で見切れば作業的には楽なのですが、それだと恐らく使っている内にフチに塗った塗装が欠けていってしまうので、今回は外側外周の「山」のプレスライン、エッジの部分で見切るように致します。方法としては多少オーバーコート気味に塗装するような感じで、最後に底面をポリッシュする事によって塗膜の段差を滑らかに仕上げます。これなら固いテーブルに置いても塗膜が接触すること無いので見た目も悪くならないと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。この度も当店をご贔屓頂き有難うございます!

スズキブルバードフロントカウル塗装承ってます

bluebird先日到着しておりましたSUZUKI BOULEVARDのフロントカウルパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

現状は綺麗なキャンディーレッドに塗られた新品部品で、今回のご依頼はこちらをSUZUKI純正色の「GL. SPARKLE BLACK」(カラーコード:YVB)で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っています。

尚今回は奇跡的にSTANDOXの配合データがありまして、この場合であれば配合表通りに作れば色を作成出来るので調色費は不要です。

四輪車の場合はほぼ100%配合データが存在していますので特に現車を見なくても色を作成出来ますが(当然多少なり車体との色ブレは生じます)、二輪車の場合は配合データが存在していない方が多く、この場合は塗装された部品をお借りしてそこから色を作成しますが、これは単なる微調色とは違って非常に手間の掛かる作業なので別途調色費用が必要となります。

お問合せの際には「色番号」(カラーコード)をお知らせ頂ければ予め配合データの有無を確認しますので、色名と併せてそちらも調べておいて頂く事をお勧め致します。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

バンデンプラ インジケーターレンズ下準備

vanden4先日紹介しておりましたバンデンプラスプリンセスのフロントインジケーターレンズです。

汚れはともかく、劣化で左右のレンズの透明度も変わってしまっていますので、今回は外側だけではなく内側も塗装してこれの透明度を上げる作業を行います。

vanden7 ちなみにオレンジ色のレンズは裏側一か所で止まっているだけなので脱着が可能です。

ピン状になった箇所にオレンジ色のパネルの穴を通し、先端を溶かして固定されています。

vanden8 最初はハンダ小手で溶かして外そうと思いましたが、両方とも同じ素材の為むしろくっ付いてしまう(=溶着)ような感じだったので先端をリューターで削って外しました。

vanden9 こちらのオレンジ色のレンズは塗装しませんので、せめて磨いて綺麗にしておきます。

vanden10 こちらは色褪せも無く比較的綺麗になりました。

vanden11 ちなみに片側のレンズでは反射板(壁)の代わりとなるアルミテープが剥がれて無くなっていましたので、こちらも取り付ける前にアルミテープを貼っておきますね。

vanden12 そしてこちらが本命のクリアーレンズです。清掃はしましたが経年で樹脂の表面が劣化してしまった為か、右側の古い方はこれ以上黒ズミが取れません。

vanden13 表面はいつも通り#800~#1300のペーパーで研磨し、裏側はスコッチブライトとナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って古い被膜を一皮削ります。

ウォッシュコンパウンドは洗浄剤と研磨粒子が混ざった物で、塗装の下地処理(足付け処理)用の副資材として各メーカーから販売されていますが、この「ハジキシラズ」はその中でも比較的優しい方です。比較的メジャーなのは関ペの製品で、切削力(と言うか薬剤)が強くて作業性は良いのですが、手荒れも酷くなるので私的にはこのハジキシラズがお気に入りです(ただそれでも手荒れは免れないので通年寝る前のハンドクリームは必須です)。

vanden14 と言う訳でレンズは裏表共に一皮剥けたような状態となりました。色褪せも多分かなりマシに成ったと思います。多少細かいクラック状の物が数点見られますが、殆ど気にならないと思います。

vanden15 表側は極々薄目のスモーク塗装を行いますが、裏側はクリアーのみとなります。

vanden16 プラスチックプライマーを塗布し、クリアーは通常通り2コート塗って完了です。

vanden17表面も塗ってみて艶を出してみないとはっきりとは言えませんが、かなり良い感じの透明度は確保出来たのでは、と思います。

この後熱を入れて完全硬化させたらさらに数日置いて寝かし、今度は表面のスモーク塗装となる予定です。イメージとしては黒さは極力出さず、多少色味を付けて断面でコントラストが映えるようなガラスっぽい質感に出来ればと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!