マセラティリモコンキー(from千葉)分解

 先日お預りしておりましたマセラティのリモコンキーです。早速分解をしておきました。

埋め込まれたエンブレムは両面テープで着いている為、ドライヤーで熱して粘着力が下がったところに、微妙に開いた隙間に先の尖ったピンセットを差し込んで持ち上げます。無事エンブレムには傷を付けず取り外す事が出来ました(エンブレムにあるヒヒビ割れは最初からで、これは七宝焼きのガラスなので当店では直せません)。

 それにしても今回の両面テープは強力で、ピンセットが2本持っていかれました・・・。

 エンブレムを外して出てきた個所のネジを外し、後は三か所の爪を外します。

と言ってもアクセスできるのは一か所だけで、他の二カ所の爪は見えないところにあるので、無理やり外して壊すしかありません。

尚、見える部分の爪は特殊工具(単にワイパーのバネ鉄を曲げた物)を使って外します。

 が!今回は先に分解をした同型製品があった為、それを参考にしながら、先が曲がって駄目になったピンセットを手探りで入れるようにして何とか他の爪も活かす事が出来ました(ただしヒビは入ってしまっています)。

最初はネジ部分も含む4ヵ所全てを破壊して分解していましたが、回を重ねる毎に良い状態に残せるようになりました。

最後にひび割れた爪の部分にペーパーを掛け(足付け処理)、プラスチックプライマーを塗ってエポキシ接着剤で補強しておきます。

尚、今回は同型製品を同時に並行して作業を行う為、それぞれ裏側(組むと見えないところ)に印をつけておきました。内側には色を塗らないのでそこが見えなくなる事は無く、それぞれ間違えないようになっておりますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクサイドミラー 本塗り

 先日お預りしておりましたバイク用のサイドミラー(バックミラー)と土台部分です。ウィンカーレンズは先にスモーク塗装で本塗りをしていて、並行してこちらも作業を行っていました。

可動部と全体に油分が着いていたので、まずはそちらを清掃します。

 当初は黒いミラーは樹脂素地かと思っていましたが、どうやらドライコートっぽい(単に肌の悪い)艶消し塗装がされていた模様です。そのままだと上塗りに影響するので全体を#800の水研ぎで均し、また小傷なども削り落としておきます。

 その後はウォッシュコンパウンドを使ってスコッチとナイロンブラシで全体の足付け処理を行います。洗浄成分で残る油分もここでキッチリ落とします。

 その後よく乾燥させ、台にセットして本塗り準備完了です。

 傷があって削った箇所にはプラスチックプライマーを塗布しておきます。

 土台部分はてっきりアルミ製かと思っていましたが、樹脂(プラスチック)に鉄の部品を埋め込まれた構造になっています。可動してミラー本体と接触する部分はマスキングしておきました。

 まずは下色として黒を塗ります。元が艶消し仕上げだと粗が判り難いので、ここでもう一度全体をチェックします。

 こんな感じでちょっとした小傷が判り易くなります。

必用であればスポットパテ(ラッカーパテ)で埋めたりもしますが、今回は#800で削るだけで取れました(白くなった個所は下地が出ただけで傷とは関係ありません)。

 そしてベースコートを塗布します。色は事前に色見本帳から選んで頂いたクライスラー社の「Dark Grey Met」(カラーコード:XS9)となります。黒の原色をベースとし、一番目の細かいメタリックと、また赤や青や白や茶なども入っています。

 そしてクリアーを塗ります。

 クリアーは艶消しクリアーで、この場合ゴミが着いても磨き処理は出来ませんから(艶が出てしまうので)、指触乾燥するまでは極力高い位置になるよう吊るしておきます。塗装時に出る埃の殆どは自分の体か被塗物か持ち物(スプレーガンやエアーホース)から出るので、自分よりも高い位置にあればゴミは付き難くなります。

 土台部分も同様に、ウェットにクリアーを2回塗って本塗り完了です。

 その後もブースは回しっぱなしで、スプレーガンを洗ったり着替えたり片付けをして1時間くらい経つと艶が消えてくれています。

 まだ触るとウニュッとなりますが、ここまで艶が消えて入れば埃が着く心配はありません。

 この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

配合データがあるので後から違う部品を同じ色に塗りたいとなった時でも同じ色で再現が可能です。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ヴァンガードテールランプ 本塗り

 先日下準備を行っておりましたトヨタヴァンガードの純正テールランプです。

レンズ上に着いているメッキモールは裏からボルト止めと言う事が判明しましたのでマスキングでの対応となります。

今までの例(と言うか常識)からして、恐らくはクリップか両面テープでの固定かと思い少々(と言うかかなり)納得出来ないところがあったのですが、これと同じ製品を持っていた方がわざわざレンズを割ってまでご確認を頂きましてボルト止めと言う事が判明しました。こちらのオーナー様も非常に感謝しておりまして、お手数を頂き有難う御座いました!

 スモーク濃度は「極薄目と薄目の中間」で、またオーナー様からは「現状は明るすぎて安っぽい印象な為、全体に均一にスモーク塗装してもらい高級感のある深いレッドとキリッとしたクリアに加工して貰いたい」とのご意向も伺っていますので、それに合わせて濃さを調整していきます(本塗り前に作製する作業指示書には実際にそういったご要望も記載して見ながら作業しています)。

 スモーク塗装はいつも塗る色と同じくベースコートで、この時点で肌を荒らすとやはりクリアーを塗った後の仕上りも悪くなる為(艶引け)、ウェットに塗り込んでツルンとした肌にしておく必要があります(そもそも肌を荒らすとダマが出来てスモークが汚くなります)。

 濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。

 比較的薄く見えますが、メッキモールの所に残るマスキングテープを見ると、しっかりスモークが掛かっているのが判るかと思います。

 メッキモール部は隙間が無い個所もあるので、クリアーを塗った直後に剥がして馴染ませておきます。

奥に見える凹みはハジキなどでは無く、レンズ成型時に元々ある物ですのでご安心下さいませ(一度これにビックリしてお問い合わせをされて来た方がいらっしゃいましたので念の為です)。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

バイクスクリーン&ミラーウィンカー本塗り

 先日下準備を行っていましたバイク用スクリーンパネルとミラーウィンカーです。

 スクリーンの方は既にスモークが掛かっているので、まずはこちらのミラーウィンカーレンズをその濃さに合わせます。

 スモークのベースコートを塗り重ねてスクリーンと同程度の濃さにし、さらにスモークを塗り重ねていきます。

 ご指定頂いているのは「標準濃度より少し濃い目」となります。

スクリーンの濃さが決まり、ミラーウィンカーもそれに合わせます。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。尚、ミラー本体の作業はまだこれからで、ただレンズはそちらとは一緒に塗れないので別々に行っています。

 オーナー様は既にご自身でスモークの黒染め(恐らくはお湯に染料を入れて煮る方法)を試されたとの事で、ただそちらが余り上手くは行かなかったとの事で今回のご依頼に至ります。私も同じような製品をユザワヤで見かけて危うく手に取るところだったのですが、知り合いの塗装屋さんから「かなり難しい」と言われていたので試した事はありません。オフィシャルサイトを見る限りでは簡単そうに見えたのですが、やはり世の中そんなに甘くはないのですね・・・。

 比較的しっかりとスモークですが、透明感があるのも判ると思います。

それではミラー本体も作業進行しましたら紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ZX-14Rウィンカーレンズ 本塗り

 先日お預りしておりましたカワサキZX-14Rの純正ウィンカーレンズ一式です。

 良く脱脂清掃し、エアーブローを繰り返して埃を飛ばしたら、プラスチックプライマーを塗って本塗り開始です。

 まずはいつも通りの配合(イエロー5:オレンジ1)で塗り始めます。

その後は今回ご指定頂いている、以前施工した同型レンズの画像を見ながら色を調整していきます。かなり違いますが、一度赤味を強くしてしまうと黄色味には戻せない為、ここから徐々に赤味のあるオレンジを重ねていきます(【お任せコース】では色味の調整は出来ませんが、【標準コース】以上であればこういった事にも対応可能です)。

 奥のオレンジに比べて手前のウィンカーの方が赤味があるのが判るかと思います。透過性の塗装は事前に色の調整(配合)も行いますが、このように塗りながら変えていったりもします。

 目標としていたオレンジキャンディーに到達です。

 その後さらにスモークを重ね、参考にしていた画像の色味(濃さ)に合わせます。

 濃さが決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 今回のターンではクリアーは全て高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。通常使うクリアー(同社STANDOXイージークリアー)に比べ、高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れています。

通常(車体の塗装)であれば、この後予備乾燥(40℃15分程度)を行ってから本乾燥(60℃40分)で、そのまま磨き(もしくは完成!)と言うような事も可能ですが(ディーラーでは効率優先だったのでそれが基本でした)、時間を掛けてゆっくり塗膜中の溶剤を抜いてあげた方が仕上りが良くなるので、今は一晩自然乾燥させてから強制乾燥させるようにしています。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!