SHURE SM58マイク&サーモス塗装承ってます

 先日到着しておりましたSHURE SM58ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 御希望内容は上記画像にある通りで、色は当ウェブサイト内にあるWEB色見本から「S615 A-5」の近似色で、ロゴはデータを入稿して頂きゴールド(デカール)で承っております。

 マイクは円錐状なのでロゴをそのまま貼ると両端が上がって曲がってしまいますから、展開したカーブに沿ってロゴデータを修正しています。以前施工したBERINGERキャリパ―のロゴみたいな感じですかね(あれは大変でした・・・)。

 WEB上で紹介している色見本には実物があるのですが、誤差が生じるので基本的にはモニター上で紹介している色を参考にして塗料を作製します。

 また今回はマイクと御揃いの仕様でサーモスの塗装も承りました。マイクと同じグリーンに塗装し、”PUCA”のロゴを同じように入れます。

 また今回のサーモスは蓋の上部が取り外し可能なタイプなので、これをボディと同色に塗装する予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

レンズ系透過塗装 下準備

先日清掃作業を行っていた、次の透過性塗装(レッドキャンディー&スモーク)のターンで本塗り予定の部品13点です。

電球取り付け穴をマスキングし、土台部分を養生しました。

尚、それぞれの案件については以下の通りとなります。

デリカテールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

セルシオ20テールランプ塗装承ってます

フィアットテールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

レガシィテールランプ&ハイマウントランプ塗装承ってます

レンズ面は足付け処理の前に脱脂清掃をしておきます。

 古いレンズは凸文字部分にワックスやコンパウンドが溜まっているので、

シンナーとナイロンブラシで擦って除去しておきます。

その後被塗面を#800~#1300相当で足付け処理を行います。フチまでしっかりとですね。

尚、これらレンズ類の本塗りの前に他のご依頼品を進めますので、こちらの塗装はもう少し先になるかと思います。進行しましたらまた紹介させて頂きますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

マツダフューエルキャップ サフェ入れ

 先日ロードスターのシートバックバーベゼルと一緒にお預りしておりましたマツダ純正フューエルキャップです。脱落防止のリング部分から下をマスキングしています。

 エアーツール(ダブルアクションサンダー)が使えるのは凸状の天面のみなので、その他は#120→#180→#240と手研ぎで行います。脱落防止リングとの隙間はコシのある耐水ペーパー(#800)を差し込み、足付け処理を行っておきます。

 台にセットし、脱脂清掃を行います。

 念の為、ガスプライマーを使った火炎処理を行っておきます。

ちなみにこれも先日知り合いの塗装屋さんから聞いた話ですが、これをブースの中で使って板金塗装屋さんの火事が頻発しているらしいです。ロックを掛けて火を出したままの状態にし、床に立て置いて倒してしまい燃え移ってしまうようです。私はそもそもロック機構がある事すら知りませんでしたが・・・。

プラスチックプライマーを塗り、十分なフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)を設けてサフェーサーを6コート程塗り重ねました。

これ単体で作業をすると時間を掛け過ぎていて採算が合いませんが、他のご依頼品(今回の場合はマセラティリモコンキー2セット)と一緒に作業をする事で効率を良くしています。

この後一日以上自然乾燥させて塗膜中の溶剤をゆっくり抜いてあげて、後日60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

サフェを塗った直後でも、予備乾燥(低温30℃~40℃)をしてから本乾燥(60℃)をすればすぐに硬化させてその日に本塗り!なんて事も可能ですが(意外と普通の事です)、その場合サフェの表面に目で見えないような細かい穴が空いたりするので、今は余裕をもって作業をするようにしています(数をこなすのではなく、100回やって100回全て上手くいかせたいのです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー×2 サフェ入れ

 先日よりお預りしておりました、大阪の方からの物と、千葉の方からご依頼を頂いておりますマセラティのリモコンキーです。それぞれ区別がつくよう裏側に印をつけてあるので、並行して作業を行います。

 このリモコンキーは成型時の歪が強いので、サフェーサーを塗る前の段階である程度のラインを修正しておきます。

 最初に#120ダブルアクションサンダーである程度均した後、硬い当て板と#120でライン出し、その後柔らかい当て板(スポンジパッド)と#180でアール面を柔らかいラインにし、最後に#240の手研ぎで滑らかにします。

その後エンブレムやボタンの溝、裏側に回り込むフチの部分を#320相当の布製研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理を行います。とにかくペーパーが当たっていない個所にサフェがつく事は絶対に避けるようにします(後で剥がれてしまいます)。

 よく脱脂清掃し、マスキングを行います。

 2液のウレタンサフェはしっかりと膜厚が着くので、エンブレムが嵌る窪みやゴムボタンが入る溝にサフェが入らないようマスキングを行います。

 またフチはサフェを塗った後にすぐに剥がせるようにもしています。

プラスチックプライマーを塗る前に、ガスプライマーで火炎処理を行っておきます。

ガスプライマーは、樹脂の表面には専用のガスを使って火炎処理を施し、親和力の大きい有機化合物を樹脂の表面にナノレベルで形成してこの後に塗るプラスチックプライマーの密着性を向上させますが、使い方を間違えると諸刃の剣のようになりますので注意が必要です。

先日知り合いの塗装屋さんに聞いた話では、各方面で色々な問題が起きているようですが、そもそもプライマーとサフェーサーの区別がつかない(プラサフしか使わない)方は使用を控えた方が良いかと思います(あと足付け処理はどんな場合でも必須で、塗装の下地に楽な道はありません)。

 そしてサフェーサーを塗布します。

サフェーサーはウェットに6コート程塗るますが、一度に塗ると塗膜中に溶剤が籠ってトラブルを起こすので、コート間の乾燥時間(フラッシュオフタイム)は15分~20分くらい十分に設け、トータルで2時間くらい掛けて行います。

マスキング際には表面張力で塗料が溜まるので、最後のサフェを塗った直後にマスキングを剥がしてフチが馴染むようにします。

この後一日以上は自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて完全硬化させます。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW R1200RS パニアケース装着されました

 先日完成しましたパニアケースが装着されまして、オーナー様に許可を頂いて撮影をさせて頂きました。今回は土台に着いた状態でお預りしましたので、完成時にそのまま車体に装着して帰る!と言う事が可能だったのです(ただその場合別途保管費として一個¥5,000の費用が掛かってしまいます)。

装着前の車体の画像は無いのでパニアケースだけ紹介をさせて頂きますね。

元々は艶消しのグレーメタリックカラーで、ケースだけ外れて転がってしまい全体に傷がついてしまったとの事で、傷の修理と、ボディ同色のALPIN WEISSⅢへの塗装で御依頼を頂きました。

 トップケースはグレーのままなので、それと比較をするとパニアケースが白くなってイメージが変わったのが判り易いかと思います。車体との一体感が増してボリュームが大きく感じられるようになりました。

 元々白系の色がフロント周りに寄っていたので、車体全体で見た時の配色のバランスも凄く良くなったと思います。むしろどうして純正でこの仕様がないのかが不思議です(四輪車の場合はマイナーチェンジでモールをボディ同色にした仕様を後から出す事がよく見受けられますが)。

同車種のオーナーから見ると同色の仕様が無いのは良くご存じなので、きっと二度見をされる事かと思います。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!