SHURE GLXD2/BETA58 Microphone

SHUREのワイヤレスマイク、GLXD2/BETA58Aです。

 今回は「レース塗装」でご依頼を頂きまして、またさらには「自分好みの柄で」と、レース生地も一緒にお預りをしました。

生地の選択についてはこちらにお任せいただき、

 このレース生地が一番塗装に合いそうだったのでこちらを選ばせて頂きました(レース生地によっては良くない結果になる物がありますので必ず事前にご相談下さいませ)。

 各々の部品は下地処理を行い、柄がズレないよう組み付けた状態で本塗りを行います。リング部はアルミ製のアルマイト仕上げの為、下地処理として素地調整後にプライマーを塗っています。グリルボールはいつものようにナイロンブラシ&ウォッシュコンパウンドで網目の奥まで足付け処理を行っておきました。

 まずは輝きの強いシルバーを塗装します。

 十分に乾燥させたらレース生地で覆い、位置がズレないよう、また弛みが出来ないようにクリップ・ゴム・紐で固定をします。

 そのまま全体にベースコートの黒を塗布します。

レース生地を剥がした状態です。

 尚今回は塗装する順番によってどう色が変わるのかを事前に確認したかった為、色見本用のマイク(レジン製)を使ってテスト塗装も行っています。

使っているレース生地は同じですが、左=「シルバー→黒」、右=「黒→シルバー」と、塗る順番を逆にしています。

先ほどの状態に、透過性の赤=キャンディーレッドを塗り重ねるとこのようになります。キャンディーカラーはレッドの他にブルーやイエロー、ピンクなども出来ます。

その後ロゴ入れ塗装&クリアーを塗って完成となります。

今回のような細かい線はマスキングでは難しく、またオーナー様自ら模様を決められるという点で、「レース塗装」はさらにオリジナル度が高くなるかと思います。

今回のグリルボールはキャンディーレッドべた塗りでしたが、メッシュ(網の部分)を黒にしたり、「シルバー+キャンディレッド」の組み合わせなども可能です。

お納めした後にご依頼者様からは、「想像以上の仕上がりで嬉しいかったです」「カスタムマイク、大活躍です!推しの○○を始めファンの方からもお褒めの言葉をいただきました。本当にこの度はありがとうございました。」とのお言葉も頂戴しました。

背景を黒にして撮影してみました。こちらは光を吸収するハイミロンを使っています。

こちらは普通の黒のケント紙です。

レース塗装は、黒と有彩色(今回の場合はキャンディーレッド)の比率でかなり雰囲気が変わりますので、レース生地を選択する際は柄だけではなく線の細さなども気にすると良いかと思います。

こちらの柄はオーナー様よりご提供いただいた物なので再現は出来ませんが、当店で在庫しているレース生地が色々ありますので宜しければご相談下さいませ。

SHURE SM58マイク&サーモス 本塗り

 先日色の作製とデカールを作製しておいたSHUREのマイクとサーモスです。

マイクとサーモス本体は元々塗装が施されているので#800で足付け処理をし、サーモスの蓋はプラスチック素地の為、足付け処理後にガスプライマーを使った火炎処理を行ってからプラスチックプライマーを塗布しています。

 ベースコートを塗布し、十分乾燥させます。

 場所を工場二階に移し、デカールの貼り付けを行います。

サーモスボトルの方は円柱形なのでロゴはストレートですが、マイクは円錐形なのでロゴのデータをカーブさせ、貼った後にストレートに見えるようにしています。

その後は十分に乾燥させておきます。

場所を工場一階に戻し、よくエアーブロー&タッククロス(粘着物質が付着した不織布で塗装の際に使う副資材)を使って埃を取り除きます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 画像だと青く見えますが、落ち着いた感じのグリーンとなります。

 ロゴはゴールドのデカール仕様となります。

 サーモスも同じ仕様となります。

 こちらのロゴサイズはマイクと同じで、ただストレート形状となっています。

サーモス蓋の上部に着くキャップもボディと同色にしました。ボトル上部のプラスチック部分はクリーム色で、今回の色味と良く似合うと思います。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レクサスRCテールランプスモーク塗装承ってます

先日到着しておりましたレクサスRCの純正テールランプとハイマウントランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は、以前施工した同型テールランプの濃さと同様のスモーク塗装で、本塗り時にはそれを見ながら濃さの調整を行いたいと思います。マスキング等(塗り分け)は行わないべた塗りで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様で承っております。

以前の施工例を紹介をさせて頂きますね。

他の画像はこちらのページから見れますので宜しければご参照くださいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ホンダジェイド エアコンダクトロゴマーク作製

先日お預りしておりましたホンダジェイドの内装部品9点の内の、エアコン吹き出し口のパーツとなります。作業自体はまだ当分先になりますが、いざやろうとした時に手が着けられないのが嫌なので、先にロゴマークのデータだけ作製をしておきます。

今回はこれらのパーツを艶ありの黒でご依頼を頂いておりまして、ただこの凹んだロゴマークをそのまま残すと言う事は難しい為、新たにデカールで再現するようにします。

 それらしいロゴはありそうで無かったので一から作製しました(左の〼は似たような物があったのですが、線の太さを変えるくらいなら自分で作った方が早かったです)。

 実際にプリントアウトしてサイズの調整を行います。

 一辺が5ミリくらいと小さいので、ちょっと線が太いだけでも結構違って見えたりしてしまいます。

中心位置は穴と同じで、隙間をそれぞれ測って後で同じ位置に戻せるようにします。

サフェーサーを塗る作業が溜まって来ていますので、

サーモス塗装 下準備

先日お預りしておりましたサーモスのステンレス真空ボトルです。

オーナー様から頂いたロゴデータを基に、ドライプリンターを使ってデカールを作製します。

ドライプリンターを使ったデカールの作製については以下の記事が判り易いかと思いますので、宜しければご参照くださいませ。

1/43ポルシェミニカー用 デカール作成

各ロゴの色は黒となります。同じ物を何種類か作っておき、一番仕上りの良い物を使います。

 そして今回ご指定を頂いている”ティファニーブルー”なる色なのですが、最初の記事を見た知り合いの塗装屋さんから、

「日記のティファニーブルーの調色ですが、以前に塗装した事がありました。ブガッティにティファニーとコラボした ヴェイロン ティファニーエディションがありまして、配合が出てきます。スタンドウィンで メーカー名 BUGATTI カラー名 TIFFANY GREEN で検索できると思います。」

とのメールを頂きまして、調べてみると確かに配合データがありました!カラーコードは「V603」で、実際に配合データから作った色が上の画像の物となります。わざわざご連絡頂き有難う御座いました!

尚、該当の車両については以下の記事が判り易いかと思います。3億円の車って・・・(恐)。

ブガッティ「ヴェイロン」とティファニーが夢のコラボ!世界に一台のワンオフモデル

 と言う訳で、配合データから作った色と、オーナー様からお預りしたサンプル(アクセサリーの箱)と見比べてみたところ、箱の方が青味が強いので、

多少調整して箱の色に近くしておきました。左奥が配合データから作ったままの色となります。

ただ元の色はそれはそれで今後の参考にしたいので、今回色見本として塗装して残しておこうと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!