ホイールセンターキャップ制作塗装承ってます

先日到着しておりましたrotiform=ロティフォームのホイールセンターキャップです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としては、こちらのセンターキャップをスリーポインテッドスターへの変更で承っています。

同じ様な事としては以前エッティンガーのホイールキャップを制作していて、今回もそちらの型を使うようにします。その時の画像を紹介しますね。

この時制作したホイールセンターキャップは直径が68mmで、

今回は直径70mmなので少しスターのサイズが足りないのですが、

以前作成した時の予備品を当ててみたところ大きな違和感はないので、今回もこちらを採用するようにします。この方法であればマスター型とシリコーン型を制作する必要が無いのでコストを大きく省く事が可能です。

今回はそのシリコーン型を使ってスリーポインテッドスターを5個作り、それと土台プレートを「艶あり黒」の塗装で、またクリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更で承っています(念のためですが既存のロゴは無くなります)。

土台部分についてはそのまま使うか、または新たに作り直すか、実際に作業をしてみて選ぼうと思います。

ちなみに枠とプレートの継ぎ目(溝)が丁度スターで隠れるので、一見するとそのままいけそうな感じもするのですが、

既存のホイールキャップ(アクリルプレート)は若干湾曲しているので、平面用に作っている今回のスリーポインテッドスターだとフチが浮いてしまうのです。なので既存のプレートに合わせるには新たに原型から作り直す必要がある為、現実的では無いんですよね(倍以上の費用になってしまいます)。

なので方法としては、既存のアクリルプレートを削って平面にするか、もしくは新たに土台部分をアクリル板から切り出して作ってしまうかのどちらかにしようと思います。私的には見えないからといって溝を残すのは余り気分が良くないので一から作りたい方向ですかね。

ちなみに当時作ったシリコーン型はちゃんと保存してあるので再利用が可能です。遥か昔の事に思えますがまだ10年しか経っていない事に驚きます。

ちなみに一緒に写っている数字のエンブレムはBMW用の物ですね。

念のためですが、これらについては直接オーナー様からご依頼頂いた「塗装の付帯作業」という事となりますので、原型の制作や複製品の販売などには対応しておりませんのでご了承くださいませ。またこれらの作業については個人的な趣味の事として社外記の方で紹介をさせて頂きます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BBSホイールセンターキャップ検証

先日お預かりしておりましたBBSのホイールセンターキャップです。

作業着手のタイミングにはまだ早いのですが、施工事例の無い物という事もあったので、先に検証だけしておく事にしました。

まずはいつものように土台部分からアクリルプレートを外します。裏側からドライヤーで温めて両面テープの粘着力を弱め、隙間からシリコンオフを流しつつヘラを差し込んで剥がします。

残った両面テープを綺麗に除去します。

表面に傷が付かないようマスキングをし、裏側を#120→#180→#240のダブルアクションサンダーで研磨して白い被膜を剥がします。

さらに#320→#400で空研ぎ、#600→#800の水研ぎでペーパー傷を均します。

ここまで順調にいっていたようなのですが、

両面テープを剥がした際、メッキ層の一部がアクリル樹脂から剥がれてしまったようになっています(層間剥離)。上の画像だと左側の「B」の右下の方ですね。

こちらは真ん中の「B」の左端の箇所です。

そもそも背面の白のプリント部分もムラがあってどうも怪しいと感じていて、恐らくはアクリル樹脂とメッキ&白の密着具合が良くない構造だったのだと思います。

尚、この時点での成功率は50%ですが、さらにこの後に塗装をするとトラブルが起こる可能性があったので、

追加で同じ物をもう1セット、さらに違う型の物も送って頂きました。

最初にお預かりした物は輸入品との事で、こちらが国産品との事です。

どちらもBBS正規品ですが、全く違います。

BBSの凹み文字はこちらの方が深く掘られています。

背面のプリント(こちらはシルバー)にもムラは見当たりません。

元々施工していた物が左側の輸入品で、右の国産品に比べBBSの彫りがとても浅いです。

また輸入品はランナー(注口)から切り離した箇所の仕上がりが悪く(無くなっちゃってます…)、そもそも製造工程が違のかも知れません。詳しくは判りませんが、例えばこちらは射出成型で、国産品は押し出し成型といった感じでしょうか。

国産品の方は他店での施工事例があるようなので恐らく問題は無いかと思っております。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BBSホイールセンターキャップ塗装承ってます

先日到着しておりましたBBS純正ホイールセンターキャップです。こちらのオーナー様は前回IMPULのアルミシフトノブの塗装をご依頼頂いた方で、この度も当店をご贔屓頂き有難うございます

現状は背面が白になった状態で、

今回はこちらの白い被膜を剥がし、これを日産純正色「ブルーブラック」(カラーコード:BG8)への塗装で承っています。スバルエンブレムと同じような方法でBBSのメッキはそのまま活かす内容ですね。ただこちらは施工事例の無い物ですので実際にやってみてどうなるかが不明で(メッキが剥がれてしまう等)、その場合は改めてご相談をさせて頂くという事になっています。

土台とアクリルプレートはそれぞれ両面テープでくっ付いているので、まずはこれを剥がし、塗装後には元と同じように貼り付けておくようにします。

ちなみに今回の内容=BBSホイールセンターキャップ裏側の被膜を削る落とす仕様は初めてですが、表側からスモーク塗装+艶消しクリアー仕上げといった施工事例はありますので、参考としてそちらを紹介します。

こちらは背面の黒はそのままに、表側だけを塗装しています。今回はこれの逆側という感じですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

日産ノートブレーキローターハット塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた日産ノート用のブレーキディスクローターハット塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々はこの様なホワイトゴールドカラーにアルマイトされた状態に、

サンドブラストとプライマー塗装を行い、

前回と同じニスモレッド(カラーコード:LA10)の艶消し仕上げで塗装を施しました。

ホイール当たり面はクリアーは塗らず、プライマーとベースコートのみを薄膜で塗装しています。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

艶消しクリアーを塗っているのはフチの部分だけですね。

天面「山」のプレスライン位置でクリアーを暈しています。

尚、裏側は塗装はせず、また元々施されているアルマイト被膜も傷が付かないようにしています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠にありがとう御座いました!

日産ノートブレーキローターハット 本塗り

先日サンドブラストを行ってプライマーを塗っておいた日産ノート用のブレーキディスクローターハットです。

軽くサンディングをして脱脂清掃~エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

まずはベースコートを塗布します。

色は前回と同じニスモレッド(カラーコード:LA10)となります。

その後よく乾燥させたらホイール当たり面をマスキングします。

ここに膜厚を着けるとホイールが固着したり締め付け不良が起きたりする為ですね。

マスキングシートは角を少し食み出るような感じで見切りに段差が出来ないようにします。庇みたいな感じですね。

またフチにクリアーが溜まらないよう少し浮かした状態にしておきます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

二回目のクリアーを塗り終わったらマスキングシートを剥がしておきます。ベースコートにはハードナーも添加しているので貼りっぱなしだとくっ付いて剥がれなくなってしまうかも知れない為ですね。

クリアーはつや消し仕様なので、この後時間の経過と共に艶が引いていきます。

 数時間後、しっかり艶が消え切った状態です。ぱっと見ではクリアーを塗っている所と塗っていない箇所で違いが判らないですよね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!