KONA KAHUNAのフレームが完成したようです

KONA KAHUNA

 先日完成~発送したKONAのフレームが無事組みあがったようで完成画像頂きました。わざわざお手数を頂き有難う御座います!

ご依頼頂いた車体は2013年モデルで、最初のお問い合わせ時にはまだ納車待ちの状態でしたから勿論車体は「新車」です。

オーナー様のご意向については当初お問い合わせ頂いた時のメール内容がありますのでそちらを紹介させて頂きますね。「なるほど・・・」と言うのが解かるかと思います。

↓こちらです。

新しく自転車MTBを購入(納車待ち)し、その新車のフレームを塗装して
いただきたいと思っています。
自転車本体は、2013モデルのkonaの29er、kahunaで、フロントサスのMTBです。
塗装していただきたいフレーム、今回私が購入した自転車は、このURLです。
http://www.konaworld.com/bike.cfm?content=kahuna
↑このフレームをマットブラックをベースに、ロゴはマットゴールド
に仕上げたいと思っています。
ロゴの形は、購入した自転車kahuna↑と同じでいいです。
ロゴはグラデーション無しでいいです。
色のイメージは、下記のURLのイメージにしたいと思います。
http://www.konaworld.com/bike.cfm?content=supreme_operator

と言うことでした。欲しかったモデルには好みのカラーリングが無く、違うモデルのカラーリングを自分の購入したモデルに採用したかったのですね。普通の人が見ても余り解からないと思いますがKONAのメーカーの人が見たらちょっとビックリしそうです。

で、解かり易いように画像をまとめてみました。作業の順番としては左上から右下の方向になります。

 

 

アルミフレーム塗装承りました!

アルミフレーム

こちらも先週に到着していたアルミフレームです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ただこれに乗るのはオーナー様では無く、ロードレーサーに興味を持った御子息用の自転車との事です。「中学校への進学祝いに新車を買うか、知人の「本格的な中古車」を譲り受けて再生するか迷った結果、後者を選択しました。」との事なのですが、実際には父親であるオーナー様自身が楽しんでしまっているのでは・・・と思っていたりします(笑)。どちらにしても羨ましいですね。

腐食

という事ですが、実際にこれを再生するのは結構大変ではあります。正直新車のロードバイク買った方が手っ取り早いのでは・・・と言う感じもしますがそれじゃ意味が無いんですよね。ちゃんと時間と手間を(そしてお金を…)掛けて上げて御子息に「大切にして貰える一台」を作る事が大事なのだと思います。ちょっと商売的ではありますが実際そういった事を親子で出来るのは羨ましい限りです(いや御子息がどう思っているのかは知りませんが・・・笑)。

ちなみにこのフレームには「クリアー」が塗られています。アルミの素地そのままじゃありません。

フレームのヘッドチューブに張ってあるシールには「7005 ALUMINUM」と記載してありますから7000系のアルミニウムを使用しているのでしょう。

7000系アルミニウムの特徴としては「耐蝕性に優れ」といった面がありますが、それでも屋外に放置されていたりすればこのようにはなってしまいます。クリアーには腐食を防止する効果がありませんし、アルミの表面には不動態皮膜(酸化皮膜)は形成されていますが極薄い物ですから何かしらのph変化でこれは破られてしまうのでそんなに長持ちはしないんですよね。ちょっと前に空のアルミ缶にアルカリ洗剤を入れた物が電車内で爆発しましたがそう言うことなのです(酸・アルカリに侵され易いです)。

腐食に対して有効なのは強制的に酸化皮膜を厚くする「アルマイト処理」で、これが施されていればこうなる事は無かったと思うのですが、アルマイトの上には今度は塗装が乗りにくい(密着し難い)と言う性質もあるので、この「アルマイト」か「塗装」かどちらかを選ぶようになるんですよね。勿論アルマイトを活かしつつその上に塗装を施すという方法もありますが、コスト的に新車の段階でそれは選べないと思いますので(ちゃんとやるには装飾クロムメッキの上に塗るのと同じくらい大変です)。

ちなみに自動車のボディはアルミは解かりませんがスチール鋼板には現代では必ず「亜鉛メッキ」が施されています。しかも普通のスチールでは無く薄くて強い素材ですから「高張力亜鉛鋼板」って所ですかね。なので雨さらしで放置してあっても簡単に錆が出てきたりはしないのです(まあ電子的な事もあると思いますが)。

あらにその上には防錆効果のある「プライマー」、充填効果のある「サフェーサー」がちゃんと塗られていますから車が雨風紫外線に強く錆難いっていうのは当たり前で、アルミ・スチール鋼板にそのままクリアーが塗られて売っている車なんて一台も無いのはそう言う事です。あぁでもデロリアンは金属素地そのままですけどね(あれステンレスです。笑)。

 

という事で、結構アルミ素地は侵食されてしまっていますから、一旦はサンドブラスト専門のショップさんで直圧ブラストを掛けて根こそぎ取って貰い、下地には浸透型エポキシプライマーにてその後の腐食の再発にも備える事にします。重防錆仕様でこの先も長く乗り続けられるように、ですね。ちなみに色は「3コートホワイトパール」で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠にありがとう御座います!

クロモリフレーム&フォーク 塗装承りました!

クロモリフレーム&フォーク

先週無事到着していましたクロモリ製のフレーム&フォークです。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

比較的綺麗に見えるのですが、10年以上前にオーダーで製作されたとの事ですから近くで見ると多少なり傷があります。傷だけなら良いのですがクロモリだとそこから腐食が広がるのでちょっと厄介なのです。素地まで達する傷が付いたら早めにタッチアップなどをして直接空気に触れないようにしておくと良いかと思います。まあ室内で保管している方なら比較的大丈夫ですけどね。

錆

こんな感じで、素地のクロモリが露出したところだけではなく塗膜の下で錆が繁殖?しているのが解かると思います。厄介なのは菌糸状に根深く入っていくので表面を削るだけじゃ取りきれなくなってしまうんですよね。そうなるとサンダーでは無くサンドブラストでの処理が必要となります。

またそれでも「錆の取り残し」が起きてしまう事はありますから、その場合には念には念を入れて、一度発生してしまった錆にも効果がある「浸透型エポキシプライマー」を使えば錆の再発を抑えられる可能性はかなり高くなります。所謂「重防錆仕様」ですね。

ご希望の色としては「ピンク」で、色見本となる画像も頂いていますがかなり鮮やかなビビットピンクで承っております。これは中々面白そうです。単体で見るよりも組み付けた状態でどうなるのか見てみたいですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。

この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

祝☆プロフィット日記2013開設

トミーカイラのハンドルスポークカバー

 

ちょっとフライング気味ですが、新たな2013年度版のプロフィット日記は色々と機能満載なので早々と引越しをしたいと思います。

まずは2012年分を月別に分けたページを作りますね。そしてこの休み中にまだ紹介していない案件をアップしていきたいと思います。

画像は今年の3月頃にご依頼頂いた案件で、周りのカーボン部分を研磨~クリアー塗装でリフレッシュさせ、中央のホーンボタンをブラックベースに「tommy kaira」のロゴをシルバーで塗っています。結構古くて使い込んだ部品ですが、塗装でこうやってリフレッシュすると現代でも十分通用する程になります。凄く格好良いですよね。

準備中(プロフィット日記2013)

今年もあと一ヶ月と言うことでそろそろ来年の準備をしています。

自営業というとサラリーマンに比べて上からの制約はなく比較的自由な時間がありますが、その分サボっていると自分に跳ね返ってきますのでオチオチのんびりもしていられません。毎月約束された給料がちゃんと貰えるなんて保障はどこにも無いですので(労災にすら入れません・・・)。

と言うことですが、逆を言えば何でも自分の思う通りに、しかも考えついたら直ぐに行動出来るというのは会社組織では中々出来ないことでもあると思います。要はやりたい放題なのです(爆)。

私の場合は塗装関係だけでも、「サラリーマン→独立→サラリーマン→独立」と交互に繰り返したお陰でどちらの良い面も悪い面も理解出来たので、色々と紆余曲折ありましたが今の現状には結構満足していたりします。

そしてこの歳でようやく解かったのは、愚痴を言っている暇があったら手と頭を動かしていた方がよほど楽しいって事でしょう(笑)。

どうぞ来年も宜しくお願い致します。