VMAXダクトカバー下準備

 先日お預りしておりましたYAMAHA VMAXのダミーダクトカバーです。

その後溶剤槽に浸け置きし、旧塗膜を剥離していました。

 溶剤槽は使い終わって捨てる前の廃シンナーを貯めているだけなので、剥離剤程の効果は無いのですが、長く浸けておけば塗膜が柔らかくなるので、ワイヤーブラシで擦ってはまた浸けてを何度か繰り返して塗膜を剥がします。

 一回30分くらいの作業を3回程繰り返すと、

 こんな感じで塗膜を剥がす事が出来ます。

 ただ細かい箇所に少し塗膜が残っていたので、その後サンドブラスト処理(軽め)も行う事にしました。

 その後#120のペーパーと当て板で凹み文字の周りを研磨します。

恐らくは新品時にベルトサンダーを使っていて、文字の周り(特に縦目)が変に削れて歪のようになってしまっている為、この時点である程度平らになるように削っておきます。

 さらにその周りをダブルアクションサンダー#120で低くし、全体を均します。

その後よく脱脂洗浄し、

 まずは裏側にプライマーを塗布します。

 さらにひっくり返して表側にもプライマーを塗り、

 続けてサフェーサーを塗布します。

凹み文字の部分にサフェを塗るのは出来れば避けたかったのですが(塗装屋さんなら間違いなくそう思う筈です)、文字の周りを一段嵩上げしたかったので、多少控えめにしつつもしっかり塗り込んでおきました。

ただこうなるとサフェの肌目が残るので、後程凹み文字の内側も当て板を使ってしっかり研ぎ付けるようにします。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メルセデスベンツM103ヘッドカバー結晶塗装承ってます

先日到着しておりましたメルセデスベンツM103 BRABUSエンジンヘッドカバーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は結晶塗装の鮮やかな赤で、以前の施工例がありますのでそちらを紹介しますね。

この画像だと暗い赤に見えますが、他の画像を見て頂けると鮮やかなのが判ると思います。

尚こちらではフィン部を研磨して光らせていますが、今回はこれを行いません。赤に塗ったそのままの仕上りとなります。

 今回のヘッドカバーの中央にはBRABUSの凹み状の文字がありますが(恐らく3.6L仕様かと)、現状塗装がタップリ塗られているせいか、文字の上の方は輪郭が見えなくなっています。

 他の場所を見ると腐食して浸食された跡が見受けられますので、いつものようにブラスト専門店にて全体を処理して貰い、耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを使って重防錆仕様とします。

キャップを閉めた跡が無いので、塗装後は未使用なのが判ります。それにしても男前なマスキングで・・・。

裏側にはバッフルプレートが着いていますが、こちらは既に取り外しておきました。ネジが仮止めみたいな状態だったので、そのまま使わなくて良かったと思います。塗装後には耐熱液体ガスケットを塗って締めておきます。また浸透型エポキシプライマーは裏側にも塗装を行います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE BETA58Aマイク塗装承ってます

先日到着しておりました、SHUREのボーカルマイクBETA58Aです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ご依頼内容はアルマイトレッド風=キャンディーレッドの艶消し仕上げで、データを入稿して頂いてのオリジナルロゴ入れも承っております。

イメージイラストを作製しましたのでそちらもご案内しますね。

「SHURE」のロゴは黒で、こちらは正面では無く「左右」に入れるような感じとします。

またオリジナルのロゴは抜きでは無く黒と白の2色で表現します。円のサイズは30ミリで承っております。

尚、今回は艶消し仕上げの為、一旦艶ありクリアーで仕上げてデカールの段差を研磨して均してから艶消しクリアーを塗る工程を予定しております。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

バイクステム 下準備

 先日お預かりしておりました、マグネシウム合金製のバイクステムです。

 フォークが入る内側と、抜けなかったアルミシャフトの上部側面、そして各ネジ穴をマスキングしておきました。

 既存の茶色い被膜は、塗装なのか不導体被膜(アルマイト処理をして出来たような物)なのか不明でしたが、腐食自体は殆ど出ていませんでした。

この後はよくエアーブローをし、脱脂処理を行います。

 マスキングをやり直し、台にセットします。

 浸透型エポキシプライマーを1コート塗った時点で巣穴などが見つかる為、そこは筆指ししておきます。

 さらに塗り込みます。

 フォークが入る内側はサンドブラストは行っていませんが、#320で足付け処理をしてあります。プライマーは表側同様に塗っておきます。

続けて膜厚を着けたくない箇所(結晶塗装を塗らない箇所)にベースコートの黒を塗ります。

この後一旦60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させ、後日足付け処理を行ってから結晶塗装の濃いグレーで本塗りを行います。

それでは作業が進行次第また紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

アランミクリ メガネフレーム 下準備

 先日お預りしておりましたアランミクリのメガネフレームです。

フロント部分は金属製で、形状が細かいのでそのまま塗るとボテっとしてしまいますあkら、一旦塗膜を剥がしておきます。

 蝶番部分は特殊な構造なのでマスキングで、安全マージンを取りながらサンドブラストで塗膜を剥がしていきます。

 蝶番に近い部分はまだ塗膜が残っていますが、この後はヘラとペーパーで削り落とします。

 残った塗膜は#240→#320で削り落としました。

蝶番との接合部に若干残っていますが、分解が出来ないのでここまでに留めておきます。

その後は蝶番の反対側をマスキングし、両サイドのテンプルを#800相当で足付け処理します。

この後は良く脱脂処理し、まずフロントの金属部分にプライマーを塗布します。色の作製はその後ですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!