ゼンハイザーE935マイク(from愛媛)本塗り

 先日お預りしておりましたゼンハイザーE935ボーカルマイクです。

本体は#800で空研ぎし、グリルボールはスコッチ&ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って網目の奥まで足付け処理を行っています。

 まずはベースコートを塗布します。色は事前にお貸出しした色見本帳より選んで頂きました。マツダ純正色の「ガーネットレッドMC」(カラーコード:25F)となります。

 そして予め用意しておいたSENNHEISERロゴのマスキングシートを所定の位置に貼付け、

 シルバーを塗ります。

 マスキングを剥がし、タッククロス&エアーブローで埃を飛ばしたら、

 クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で、直接塗膜に触れるマイクの場合にはお勧めのクリアーとなります。

 こちらで紹介しているマイクは個人の方からのご依頼品ですが、他にも芸能プロダクションや大手エンターテインメント・マネジメント企業様からご依頼を頂いています。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうもう少々お待ち下さいませ!

フェラーリブランクキー サフェ入れ

 先日お預りしておりましたフェラーリ純正のブランクキーです。

黒い部分はラバーコートが劣化してベタベタになっている為、アセトン(溶解力の強い溶剤)を使って除去します。

 ラバーコートがあるまま研磨しても構わないのですが、ペーパーが目詰まりしてしまう事、またラバーコートは少しでも残すと厄介なので(チヂレ&剥がれます)、最初にアセトンでしっかり除去しておきます。アセトンは溶解力が強いので多少なり素地(樹脂)を侵してしまいますから、塗装が前提で無い場合は使用を控える事をお勧めします(その場合はエタノールやシリコンオフ等のノルマルヘキサンが宜しいかと思います)。

 その後はいつも通り#120→#180で研磨しました。キーカバーの方は赤の塗装は密着性は悪く無かったのですが、念の為全て剥がしておきました。

 その後よく脱脂清掃し、台にセットします。

 合わせ目は膜厚を付けたく無いので、エッジ(山のライン)の少しだけ内側でマスキングをしています。

 プラスチックプライマーを塗り、続けてサフェーサーを塗布します。

七宝エンブレムが嵌る部分にも膜厚を着けたく無い為マスキングしています(画像はサフェーサー塗装後に既に剥がしました)。

こちらもサフェーサー塗布後にマスキングテープを剥がしています。サフェは膜厚が付きやすいのでそのまま固まってしまうと剥がせなくなる(または残したい部分も一緒に剥がれてしまう)恐れがある為、クリアーの時と同様固まる前に剥がしておくようにします。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、サフェ研ぎ後に本塗りとなります。カバーは赤ですが鍵本体部分は艶消し黒なので二回に分けての本塗りですね。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

無線機用アンテナ サフェ入れ

 先日お預りしておりました無線機用のアンテナです。

 メッキ部分にそのまま塗装しても塗料は密着しませんので、まずはサンドブラストを行います。

 ネジ山がある端子部と、白いプラスチック部分をマスキングし、

 サンドブラストを当てて表面を荒らします。

 メッキを剥がす必要はなく、表面がザラザラになれば大丈夫です。念の為ですがメッキ部分はプラスチックでは無く金属素材となります。

尚当初はプライマーの塗装のみの予定でしたが、中央の白いプラスチック部分には何かしらの塗装が施されているようで、そのまま塗るのは危険を感じ(チヂレ等)一応全体にサフェーサーを塗っておく事にしました。

 白い部分は#320(アシレックススカイ)で足付け処理し、

 まずは金属部分にプライマーを塗ります。

 プライマーはプラスチック部分に食み出ても問題ありませんが、塗っても意味が無いので必用最小限にします。

 サフェーサーを塗ってみると接合部に巣穴があった為、サフェを筆指しをして埋めておきます。

 特にラインが崩れているという訳では無いのでサフェーサーは2コートのみの薄膜に留めておきます。

 この後一晩おいてから60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

その後サフェを研いで肌を均し、次こそ本塗りとなります。

フェラーリのブランクキーも一緒にサフェーサーを塗っているので後程そちらも紹介しますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

SHURE SM58マイク 本塗り

 先日お預りしておりましたSHURE SM58ボーカルマイクです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

一ヶ月前くらいにはお預りしていたのですが、日記を探しても見つからず、紹介していなかった事に気付きました。大変失礼を致しました・・・!

 色はVW社の「キャンディホワイト」(カラーコード:LB9A)で、先ほど紹介したゼンハイザーE935と同じ色となります。マイク本体は#800で足付け処理を行い、グリルボールはスコッチ&ナイロンブラシとウォッシュコンパウンドで網目の奥まで足付け処理を行っています。

 まずはベースコートを塗布し、

 クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーはゼンハイザーのマイクと同様、高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。自動車のように屋外に置く事は無いと思いますが、耐擦り傷性能も高いので直接塗膜に触れるマイクにはお勧めのクリアーとなります。

 この後は一晩寝かせ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ゼンハイザーE935マイク(from広島) 本塗り

 現在お預りしているマイクは3本で、その内の2本はこちらのゼンハイザーE935となります。どちらも全く同じ物なので一旦混ぜると判らなくなってしまいますから、そうならないよう最初からそれぞれを仕様書と共に完全に分けるようにしています。

尚今回塗るのは白い方となります。

 台に固定出来るようした状態でマスキングを行い、そこにも色名を記載しておいてます。

 まずはベースカラーとなるVW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)を塗り、

 用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。黒い点がセンターとなる箇所で、これの真裏にプラスネジの穴があります。

 マイク全体を養生し、

 グレーシルバーを塗装したらマスキングを剥がします。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 白の上に普通のシルバーを塗ると埋もれてしまう為、シルバーは輝きの強い粗目のメタリックと少量の黒を入れてちゃんと認識できるようにしています。

 クリアーは高品位な「クリスタルクリアー」の仕様となります。こちらも仕様書に記載していて、うっかりと言う事は無いようにしています(と言うより現在はご依頼頂く殆どでクリスタルクリアーをご指定頂いておりますので「うっかりクリスタルクリアーで塗ってしまった!」と言うケースの方があり得るかと思います)。

尚、こちらと同色でSHUREのマイクも塗装していますので、後程そちらも紹介をさせて頂きますね。バーガンディ色でご依頼を頂いておりますゼンハイザーE935はもう少々お待ち下さいませ!