TOYOTA86テールランプ塗装承ってます

 先日到着しておりましたトヨタ86の社外品テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

 ただこちらのテールランプ、いつものように屋外で撮影して見るとレンズが濁ってしまい全く内部が見えません。赤外線フィルター機能付きか何かなのでしょうか・・・。

 と言う訳で改めて室内で撮影してみました。こちらの方が幾分マシに撮れるようです。一体何故なのでしょう・・・。

尚、ご依頼内容はスモーク塗装のべた塗りで、濃度は「極薄目と薄目の中間」、ニュアンスとしては「暗めの赤のイメージ」と伺っております。またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

レンズの端は社外品特有のバリが出ていて、ウッカリしていると怪我をしてしまう感じですが、こちらは下地処理を行う時に均しておきますのでご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ゼンハイザーE945マイク&ホルダー塗装承ってます

先日到着しておりましたゼンハイザーのボーカルマイクE945と、それをマイクスタンドに固定する為のマイクホルダーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

色はVW社の「キャンディホワイト」(カラーコード:LB9A)で、マイクはグリルを含む全体をべた塗りに、ホルダーはマイク本体と接触する内側の部分(上の画像だと見えなくなる個所)は塗装せず素地をそのまま残すようにします。塗装面同士が強い力でくっ付くと固着してしまう恐れがある為です。

またマイクホルダーは上部が柔らかい素材となっているので、そのままだとマイクを抜き差しした時に塗装が割れてしまう為、クリアーには軟化剤を入れて対応します。ホルダーの塗装はマイク本体を塗るよりも手間が掛かる為、費用もこちらの方が高くなったりします。

尚、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

SHURE SM58 Microphone

 SHUREのボーカルマイク、SM58です。プレゼント用として納期指定(有料オプション)でご依頼を承りました。

 被塗面に足付け処理を行い、台にセットして本塗り準備完了です。

 今回はクロマフレア系のカラーリングを御希望の為、まずは下色として黒を塗ります。

 その上に、樹脂中に5%のパウダー顔料を入れたクロマフレア系のパールベースを塗り重ねます。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

 色は当店規定の「クロマフレア風No.2」で、「青→紫→赤→橙→黄」といった色変化を行う光干渉型の塗装となります。同顔料については以下の記事でも紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

新★クロマフレア風パウダー顔料

 この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、さらに数日寝かしたら完成となります。

 正面は青、透かしは紫、さらに角度がつくとオレンジに見える塗装です。

これと同じような塗料としては、日本ペイントの「マジョ―ラ」や、DUPONT社の「クロマリュ―ジョン」なる物がありますが、どちらも材料が高額な為、非常にコストの高い塗装となっていましたが、この度パウダータイプの顔料を海外から取り寄せた事で非常に安価で提供出来るようになりました。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっています。高美観・耐UV効果・耐擦り傷性・耐薬品性などに優れたクリアーで、マイクのように直接塗膜に触れる物にはお勧めとなります。

      こちらは自然光で撮影した画像となります。

見る角度が違うだけでここまで色が変わって見えます。

オーナー様からはコメントも頂いておりますので以下に紹介をさせて頂きます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!


「本日、無事に商品を受け取りました!
人へのプレゼントなのですが、どうしても気になってしまい、受け取った瞬間に開封してしまいました。((笑
やはり画像で見ていた以上に綺麗で、大満足です…!
何度も見積もりを出していただき、申し訳ありませんでした。
完成も早く、丁寧に対応していただきすごく嬉しかったです!本当にありがとうございました!」


 

Panasonicクロモリフレーム&フォーク 本塗り

 先日サフェ研ぎ~プライマーの塗装までが終わっていたパナソニックのクロモリフレーム&フォークです。

 全体を軽く研ぎ、よく脱脂清掃をします。

 最後に塗られたプライマーは極薄膜なので、研ぐと言っても表面を軽く撫でる程度で、使用するのは#1300相当の布状研磨副資材(アシレックスオレンジ)です。プライマーを塗った時に表面に着いたゴミを取り除くといった感じですかね。

ネジ穴にはイモネジを入れてあって、基本的に全て新品または綺麗に洗って塗装が残っていない状態の物を使っています。

 ちなみにフォークを支えているスタンドは、当工場を借りた時にそのまま置いてあった事務椅子の一部を改造して作った物だったりします。キャスターだと危ないのでゴム脚にしてあります。

 必要無いかと思ったのですが、一応下色としてピンクを塗りました。

 その後はピンポイントで塗り難い個所に色を入れていき、

 全体に塗ります。色はフェラーリ純正色のロッソコルサ(カラーコード:300)となります。

 ベースコートは薄ければ薄い程良くて(厚いと塗膜の強度が落ちます)、今回はピンク×1+レッド×2.5(0.5は最後のミッドコート)で合計3.5コートとしてあります。下が透けていないか(隠蔽しているか)最期に明るいLEDライトなどを使って各部をチェックします。塗った時は染まっていると思っても、乾燥するとシンナー分が抜けて膜厚が薄くなり、下地が透けているというケースがよくあります。

 今回は伏せさて頂いておりますが、ダウンチューブの左右にはオーナー様ご指定のロゴを黒で塗装しています。

 マスキングを剥がし、最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 ロゴを避けて撮影しているので全体の画像が無いのはご了承くださいませ。

 ベースコートの時と同様、アウター受けの内部(画像手前のチューブにくっ付いた小さい俵状のパイプ)など塗料が入り難い個所は先にクリアーを塗っておきます。

 ああいった三角の穴の内側もいちいち狙うようにしてクリアーを塗っています。

 もたもたしているとクリアーの肌が馴染まなくなるので、塗り始めたら止まる事なく一気に塗り込みます(ただし1コート目と2コート目の間には15分程の乾燥時間=フラッシュオフタイムを設けます)。

 フォークは最初は手で持って塗り、その後スタンドに挿して塗っています。

 バツ切りのマスキング部分はクリアーを塗った直後に剥がしておくと見切りが綺麗に仕上がります。

クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

この後は自然乾燥で寝かし、後日60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥~完全硬化させ、必要に応じて磨き処理を行ったらさらに数日寝かして完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フォレスターステアリングスイッチ塗装 完成

 先日本塗りを終えていたフォレスターの内装ステアリングスイッチカバーです。

元々そうだったようにスライド部分にグリースを塗り、スイッチベースに組み付けました。

 そして完成です。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介させて頂きますね。

元々は「S#/I」といったボタンだった物を、

一旦削り落として光が透過する事を確認し、

ハザードマークを「抜き」で表現する事にしました(実際はサイズが小さ過ぎて画像のマスキングシートでは上手く行かず、黒で印刷したデカールを併用して対応しています)。

 ですのでイルミネーションランプを点けると、純正と同様にハザードマークも光る仕様となっています。通常こういった事はスイッチの構造上出来ないケースが多いのですが、その点では今回は幸運だったと思います。

 ただ元々の塗装がクリアーを塗っていなかったか、もしくは実際には黒では無く「グレー」だったかで、今回塗装したスイッチは周りよりも少し黒くなっています。

 また良くみると、素地の白が元の白よりも随分明るくなっているような気がします。

当然ですが白は塗っていないので、何故明るくなったのが全く不明でして・・・。

元々スモークが塗ってあるとかそう言う訳でも無いので、もしかしたら白い部分の面積が増えたので内部に入り込む光量が多くなり明るく見えるのかも知れません(しかし中に反射板がある訳では無いのでそれも考え難いのですが・・・)。

 室内でも撮影してみました。

こうやって見ると今回塗装したスイッチの方が黒いのが判りますが、見る角度(光源を背にした透かし)によっては逆に白くも見えるので、恐らくはベース色では無く、クリアーを塗っているせいでは無いかと考えています。以前塗装したポルシェの内装パーツでもそういった事が起きていて、その時はさらにつや消しにする事で対応出来ましたが、今回は既にシンナー量を増やしていつもより艶消しにしているのでこれ以上は難しいかと思います(艶消しが強くなるので傷が付き易くなるので実用するスイッチではNGです)。

当店では灯火した状態を確認出来ませんが、分解はカバーを外しただけですので機能的には問題無いかと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度も当店をご利用頂き誠に有難う御座いました!