お受付状況と納期のお知らせ

いつもご贔屓頂き誠に有難う御座います。

現在PRO_Fitは大変混みあっておりまして、納期がかなり長めとなっております。

つきましては今後の納期についてある程度の目安をご案内しますので、これからご依頼を検討されている方の参考にして頂ければと思います。


【大物案件】・・・およそ一年少し前に完成したCORSAIR900Dのような案件や、先日終わったばかりのロータスエキシージのヘッドカバートヨタスマートキーカバーなどのような内容の濃い案件はかなり長めとなります。また他の作業を優先しますので順番もかなり遅れてしまう事をご理解下さいませ。


【自転車フレーム関連】・・・6カ月~一年結局いつも色々遣り過ぎてしまい、想定していたより倍くらい時間が掛かってしまう為、多少長めに設定させて頂く事にしました。作業は一台ずつが基本で、事前のお見積もりは概算のみとなります。まずはそちらでご検討頂き、詳細や内訳に関してはご依頼品をお預かりしてからとさせて頂きますのでご了承下さいませ。

画像は少し前に完成したS-WORKSのフレームです。


【数物の結晶塗装】・・・およそ3ヶ月良くお問い合わせを頂くのですが、フェラーリのように部費点数が多く、また塗り分けがあるような作業は他の案件と並行して作業が出来ない為、どうしても時間が掛かってしまいます。何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。

画像は以前ご依頼頂いたフェラーリ512BBのパーツです。


【テールランプ関係】・・・およそ2ヶ月こちらはタイミングにもよるのですが、ある程度の数が揃わないと作業に着手出来ない為、最初にお預かりしてから後が続かないと予想以上に長くなってしまう場合があります。別途「納期指定」のオプションで完成までの期間を早める事は出来ますが、「仕上りが上がらないのに金額だけは上がる」と言うのは私的にも望ましく無いと思いますので、どうか時間に余裕を持ってご依頼を頂ければと思います。


【2トーンカラーなどの塗り分け塗装】・・・およそ4ヶ月マスキングによる色の塗り分けがある作業に関しては他の案件と一緒に作業が出来ない為、タイミングを見計らうのに時間が必要となります。特に左右の対称をキッチリ求めるような作業は神経を遣いますので事前の準備と心構えが必要です。また以前施工したようなBMW Mカラーの塗装などは【大型案件】と重複する所もあります。どうかご理解頂ければ幸いです。


【内容が複雑な塗装】・・・およそ3ヵ月

作業前に塗り分けやロゴの位置など、入念な打ち合わせ等が必要な場合は作業開始までに時間が掛かりますのでどうしても長くなります。申訳御座いません。

Fizik bicycle parts


【大掛かりな下地処理が必要な場合】およそ4か月

大掛かりな下地処理につきっきりで作業をすると車一台を塗装する程の額になってしまう為、下地処理は出来るだけ手の空いた時に行うようにしてコストを落としています。その分期間は長くなりますのでご了承下さいませ。


現在お預かりしている案件については順次作業をしていきますのでご安心下さいませ。ただしこのままの状況が続いた場合、今後の納期はかなり長くなってしまう恐れが御座いますので、これからご依頼頂く方々はどうかお時間に余裕を持って頂ければと思います。

ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解・ご容赦の程よろしくお願い申し上げます。

インプレッサブレーキキャリパー 下準備

 先日お預かりしておりましたスバルインプレッサ用のブレーキキャリパー一式です。

今回はご依頼では既存の色に近い状態で、ただオーナー様曰く「新品の頃はもうちょっと濃かったような気がした」との事ですので、気持ち濃い目の近似色を選びました。と言うかキャリパーの場所によって色が違うので、その中から真ん中を選んだ感じでもあります。カラーコードはトヨタの1F6、STANDOX Var.はGE.Dとなります。

フロントキャリパーについてはロゴ部分が凸状になっている為、こちらは二度に塗り分ける事でロゴ部分を白にします。

リヤキャリパーは切削された面にロゴがプリントされていますので、新たにデータを作りました。

いつもは撮影した物やスキャンした物をPCに取り込んでそれを基にデータを作っていきますが、今回は元々あった「SUBARU」のロゴを使用し、上下にそれらしい線を作成しました。縦横比は合わせていますのでほぼ同じような感じに出来上がっていると思います。

これで色とロゴのデータが取れましたので、後日ブレーキ屋さんにお願いして下地処理を行って貰う予定となります。その間にトヨタ86用のキャリパー一式の塗装が出来ると思います。

どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスター リヤフラップ 本塗り

 先日サフェーサーを塗っておいたNDロードスター用のFRP製リヤフラップです。

その後熱を入れてサフェを完全硬化させ、ガイドコートとして全体に黒をパラっと塗ってあります。

 空研ぎの#320→#400でラインを出しをした後、#600→#800の水研ぎで細かいラインとペーパー目を均します。最後は布状の足付け用副資材(画像中の黄色い物=アシレックスレモン)でさらにペーパー目を均一にします。

水研ぎ用ペーパーはメーカーによって研磨粒子の特性や紙の質(硬さなど)が違い、同じ#800でも傷の入り方(残り方)が違います。

なので以前は使い古しの#800や、さらにメーカー毎に#1000~#1500のペーパーを使い分けていたりしましたが、この布状のタイプが出てからはそういった手間も大分なくなりました。特に磨き作業で使う#1500~#2000は使い古しのペーパーを常備するのが必須でしたが、同じようなフィルム状の研磨材(バフレックス)の登場でそういった必要も無くなりました。細かい箇所の足付けに使う、シュレッターに掛けた後のようなペーパーなんかもありましたよね(判りませんか。笑)。

 部品の裏面はバンパーに固定する際に両面テープで見えなくなる為、そこにガムテープを貼って台に固定します。

 色はソリッドの黒ですが、「マツダスピードなどの外装パーツで使用されているブリリアントブラック」との事で承っていますので、カラーコード「A3F」の配合データから作成した色を使っています。いつもの黒とは違う原色の黒と青と白の3色で構成されていました。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っています。

オーバーハング気味になった側面は見えるのでそこは表面同様に仕上げています。どうぞご安心下さいませ。

この後一日寝かしてから60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、必要に応じて磨き処理をしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOYOTA86ブレンボキャリパー 塗装色検証

先日お預かりしておりましたトヨタ86用のブレンボキャリパー一式です。いつも下地処理をお願いしているブレーキ屋さんから先日戻って来ておりますのでご安心下さいませ(開けるのは作業直前にしたいのでまだ梱包状態のままとなります)。

 色はオレンジ系のパール(もしくはメタリック)で承っておりまして、頂いた参考画像を基に当店にある色見本帳から検証していきます。

ただし今回目指しているオレンジに関しては、いつも使っている色見本帳には良さそうな物が無かった為、昔使っていたDUPONTの色見本を引っ張り出して来ました。

 基本的にはSTANDOXと同じような物なのですが、古い色も一緒くたになっている為、普段では見れないような奇抜な色を見つけ易いというところがあります。日産でこんな黄緑、見た事がありません(海外仕様のみかも知れません)。

 こちらも同じく日産ですが、今時こんなソリッドからの紫の車なんてありえませんよね。これに黒い樹脂パーツが組み合わさったらまるでエヴァンゲリオンです。

 と言う訳で今回ベースに使うのはこちらのシトロエンのオレンジで、色名は「Coq de Roche」、カラーコードは「152A」となります。

ただしこちらはソリッドカラ―なので、これにパール或いはメタリックを混ぜて作ろうと思います。まだ試していませんがどうせならと言う事で、先日購入したオレンジ系着色メタリックを使ってみようかと・・・。

http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/04/28/standox-mix895/

また今回はキャリパーの色とお揃いで注型樹脂製ミニカーキーホルダーの制作も承っておりますので、色が決まればそちらの配合もデカールにして貼ろうかと思っています。

ちなみに画像は巣穴を埋める為に下塗りのクリアーを塗った所で、通常色見本として使う場合はそのまま色を塗ってしまいますが、ご依頼頂いた物に関してはサフェなりクリアーなりを塗って下地を作ってからの本塗りとなります。

本塗りはもう少し先ですがどうぞもう少々お待ちくださいませ!

BABOLATテニスラケット 本塗り

 先日サフェーサーを塗布しておいたBABOLATのカーボンテニスラケットです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させ、全体にパラパラと黒を塗ってガイドコートとしています。

 当て板を使って#600で水研ぎし、さらに手研ぎ#600→#800でラインとペーパー目を均します。

最後は布状の足付け処理用副資材(アシレックス)で細部(特に溝部分)のペーパー目を均し、ブツ切りマスキングを行う手元のゴム周りはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(リキッド状の研磨剤)で隙間の際までしっかりと足付け処理を行います。

 よく清掃し、マスキングをしたら台にセットして本塗り準備完了です。

グリップ部分には筒状のボール紙をマスキングテープで固定し、それをシャフト長が調整出来るスチール製の三脚台に挿しています。

 グリップ部にあった白いゴムは恐らくは天然ゴムで、マスキングテープの糊はしっかりと張り付いてくれたので際どいマスキングが出来ました。

以前施工したコーナーセンサーのようにシリコーン樹脂が使われていた為、この場合はマスキングテープがくっ付かなくてとても厄介なのです。

参考までに宜しければどうぞ↓

ハイエース コーナーセンサー 本塗り

 まずはベースコートの黒を塗ります。

 この状態でも見た目は消し黒になっていますが、強度は缶スプレーで塗られた溶剤揮発型の1液ラッカーと余り変わりありません。

 その上にクリアーを塗る事で、クリアー中の硬化剤とベースコートが2液反応を起こし、一つの塗膜として形成されます。水性塗料でもベースコートに硬化剤を入れるのはこういう事ですね。

 その後一時間くらいすると艶が消えています。

 当初は埃が付くのを嫌って直ぐに熱を掛けて表面を乾燥させていたのですが、

 そうすると艶の仕上りにムラが出来てしまうので、しっかりと艶が消えるまでは自然乾燥が基本となります。

ブツ切りマスキングで対応したゴム部分も比較的綺麗に出来たと思います。一部、横の逆アール部分に少し食み出た個所がありますが、ここは後で爪で擦れば取れると思います。

さらに一晩自然乾燥させたらその後60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥硬化させ、数日寝かしたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!