BMWショックケース&スプリング塗装 完成

bmw_4大変お待たせしました!BMWのシェルケースとアイバッハのスプリングはビルシュタインカラーで本日完成となります。休み前に塗って強制乾燥もしておいたので2連休の間に丁度寝かしておけました。

bmw_1シェルケースは当初はここまでやるつもりは無くプライマーのみで済ませる予定だったのですが、折角と言うことでサフェーサー塗布~研磨の作業も加える事になりました。クリアーは「半艶」になっています。ちょっとこの画像だとイエローが鮮やか過ぎて見えるので見本も一緒に並べてみますね。

bmw_2中央右寄りにあるのが参考にしたビルシュタインのショックです。丁度ブレーキ屋さんが持っていたのでこれを見て色を作りました。こんな時、自動車工場に間借りしていると助かりますよね。

bmw_5アイバッハのロゴは塗装ではなくデカールで再現しています。ただクォリティ的にはやはり塗装の方が良いですね。ここで紹介しているロゴは比較的綺麗に出来ていますが中には擦れた感じになってしまっているものもあります(まだテスト段階ですのでオーナー様にはご了承済みです)。もっと小さい物の方が使える感じですかね。ただ可能性は大いにあるので今後ハイグレードな機種を手に入れたいと思います。

bmw_3こちらはリヤ側?ですかね。短くてダルマのような形状の方です。アイバッハのロゴはこっちの方が若干大きいんですね。

bmw_6塗装では表現しきれない事も今回のデカールのような技術を使ってカバー出来るのは非常に有り難いです。折角のオリジナル品のロゴが「塗装する事で消えてしまう」、なんてデメリットは出来るだけ無くしたいですからね。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げます。この度もご贔屓頂きありがとう御座いました!

cannondaleF400 イメージイラスト

cannondalef400

パソコンを使った業務なら自宅でも出来るので、必要なデータだけ現場で計測しておいて休みのうちにゆっくり作業していました。

ベースカラーはグレーでの艶有りで、ロゴは赤と白の二種類となっています。各ロゴの配置(向き)・色など、ご希望通りになっているかご確認頂ければと思います。不都合がありましたらお気軽にご連絡下さい。

イメージイラストの作成はやはりある程度の時間は掛かってしまいますが、次に同じ型のフレームが来た時は使い回しが出来るのでそんなに無駄では無いんですよね。何よりパっと見て完成のイメージが湧きますから作業する側も意外と楽しいですし、ミスも少なくなると思います。まさかこれを見ながら作業しておいて違う仕上がりになるとは考えられませんので。いつか人を雇う時が来たらさらにこれが役に立つと思います。

ちなみに今後人を雇う事は無いと思いますが、「独立支援」と言う形ではあるかも知れません。塗装の全てを教えるとなると正直今の小物塗装では無理がありますが(自動車塗装と比べてそんな余裕は無いのです)、例えば「自転車フレーム塗装」だけに限れば1年~2年くらいあれば覚えられるかも知れないと思う所はあります。基礎とか応用とかは無視する事になりますが、むしろ「自転車を塗る為だけの塗装屋」と言うことで作業内容をシステム化してしまい、極短期間で塗装を習得する事も可能だと思います。

ただし自転車を塗るだけじゃ到底独立は難しいので(正直厳しいです)、自転車整備のショップを経営しつつ「ついでに塗装もやる」といった感じですかね。自転車の販売&整備に塗装まで出来れば安心感は違うかと思います。

言っても塗装はそんな簡単に出来るものでもありませんから(設備的にも技術的にも・・・)、やるとしたら先日社外記でも紹介したような「間借り」といった方法と上手く組み合わせる必要はあるかもですね。親が自動車塗装工場を経営していたりしたらチャンスかも知れません(居ませんか・・・)。

キャノンデールF400 ブレーキ台座カット

f400 連休中に溶剤槽に浸け置きしておきたかったので、昨日の内にブレーキ台座部分をカットしておきました。フレームの一部をカットすると言うのにはちょっと抵抗がありましたが、以前外国人の方からご依頼頂いた時にもこの部分をカットを試みようとした跡が見られましたから切るのは結構定番のようですね。

f4001 とりあえずエアーソーでの粗切りはこんな感じです。カットした断面に穴が見られますがパイプ自体に穴を開けた訳ではありませんので御安心下さい。単に台座を溶接した時に残っていた空洞です。

f4002 エアーソーでのカットはかなり安全マージンを確保しており、残った部分はベルトサンダーで慎重且つネチネチと削り落としていきます。最後はシングルサンダー#120→ダブルアクションサンダー#120でラインを均していきます。ダブルアクションサンダー意外は切削力が強いのでフレーム部分を極力削らないように注意します。

f4003 続けてフォークのブレーキ台座もカットです。カットはディスクサンダーの方が断然早いと思いますが、フレーム側を傷つけるのは相当マズいので今回は慎重にカット出来るエアーソーを使っています。なのでちょっと時間は掛かってしまっていますかね。

f4004 こんな感じでザクっと粗切りします。何か悪い事を片棒を担いでいるような気分がしますね・・・。

f4005同じくベルトサンダー→シングルサンダー→ダブルアクションサンダーでラインを整えます。

カットした台座はまるで乳歯のようで、ちょっと捨てるのには忍びない気もします。形を整えてキーホルダーにでもなりませんかね・・・。

BMWショックケース&スプリング 本塗り

bmw40 大変お待たせしました!BMWのショックケースとアイバッハのスプリングはゴールデンウィーク連休前に無事本塗り完了です。画像多いので重かったら申し訳御座いません。

ショックケースは傷も錆もあったので素地調整した後、全体をプライマー&サフェーサーで下地をやり直しています。普段は見えない部分なのでここまでやらなくても良かったかも知れませんけどね。まあまだまだ現役で走られるようですからこのタイミングでしっかりやっておけば、と思う次第です。

bmw41 短い方はリヤ用でしょうか。簡単そうにみえて実はとてつもなく塗り難い形をしています。ドブ漬けしたくなりますがそんな乱暴な塗り方は普通しませんので・・・。

bmw42 ちなみにスプリングは上下があるのかはよく判らないので最初にプリントしてあったロゴの向き通りにしておきます。と言ってもロゴは足付け処理の際に軽く擦ったら消えてしまいましたので、それが無くても区別が付くようにスプリングの上側の断面に油性マジックで丸く描いておきます。油性マジックは染料なのでこの上に水色を塗っても「ニジミ」でまた浮き上がってきますから、普段はトラブルになるその作用を利用して上下の向きが判るようにしておきます。実はケガいて傷を付けておいてもいいんですけどね。どうも塗装屋をやっていると金属に傷を入れるという行為が背徳的に感じてしまうです(錆が出ますので・・・)。

bmw43 で、先日作成しておいたビルシュタインブルー(?)を塗ってテープフリーな状態に乾いたらデカールを貼り付けます。今回の肝ですかね。このマークが無ければパチ物(偽物)にしか見えませんので・・・。

bmw45bmw44 ロゴの形やサイズは予めデータにしておいたので、それを自宅のマイクロドライプリンターでデカールを作成しておき今回利用しています。ここまでのサイズは初めてだったのでちょっと擦れてしまった箇所もありますかね(まだ実験段階なのはオーナー様にご了承済みです)。

またここまで曲面的な箇所に貼るのも初めてだったので、いつものマークセッター(専用の接着剤)だけでは弛みが取れず、ユザワヤ蒲田店5号館模型コーナー店主のアドヴァイスに従ってマークソフターも使ったら何とか上手くいきました。こういった生の情報はやはりamazonからだけじゃ得られませんからね(笑)。

良く乾燥させたらいよいよクリアーです。

bmw46 スプリングは以前も塗装経験があったのである程度は覚悟いていましたが、やはりと言うかかなり面倒でした。適当に塗れば全体的に塗れそうですが実はそんな簡単な話ではなく、スプレーパターンは細く絞り、バネとバネの間から奥に見えるバネの裏側を狙い打つような塗り方になります。ワンミスで手前のバネを塗り過ぎてしまい垂らしてしまいますよ(実際元々塗られていた塗装も至る所がタレてました・・・)。

bmw47 デカール部分は無事メクレ上がる事も無く比較的綺麗に仕上がったと思います。ユザワヤの店主の教え通り、マークセッターは二度塗りが功を奏したようです。安心しました・・・。

bmw48 ビルシュタインイエローも本塗り完了です。まだクリアー塗りたてなので艶がありますが、塗っているクリアーは「半艶仕様」のクリアーなのでここから徐々に艶は消えていきます。スプリングも同様です。

bmw49ロゴは最初に採寸したサイズ通りにしてあり、実はリヤのバネの方がちょっと大きいです。位置やフォントも元と同じように復元しています。

こういうのをメーカー(ビルシュタイン社)の人間が見て、「あれ?こんなのうちで出してたっけ?」と本気で疑問に思ってくれる事が実は一番嬉しかったりします。偽物では無いければ本物のラインナップには無い、且つ妙に出来が良く「オリジナルと区別が付かない」といった感じですかね。

それでは完成しましたらまた改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

これを待っていました

pop5上の画像は先日紹介したBOMAのフレームで、これの両側面に入れるラインストライプですが、それをどうやって綺麗に入れるかを色々悩んでいました。真っ直ぐ貼ろうにもチューブの形がイビツなのでウネってしまうからです。さらにそれを二色(二本)ずつって・・・。

nichiban という事で今回用意したのが、いつも使っているニチバンクリアーラインテープの「5mm」と「10mm」です。

いつもは2ミリと3ミリをメインで使っていますが、稀に5ミリを使う事があったので違うサイズがあるのは知っていましたが、10ミリって言うのがあるのは知らなかったのです・・・。何故だか判りませんがこれがTACさんの所にあったのを覚えていて、今回それを思い出して取り寄せてみる事にしました。

実際にこれが使えるかどうかはまだ判らないのですが、イメージしてみたやり方としては最初に「水糸」(苦笑)を張って2次元的な直線を出し、フレーム側面を垂直に見てそのライン通りにこのテープを貼っていこうと言う作戦です。このテープなら通常のマスキングテープと違って伸縮性があるのでフレーム本体の歪みは気にせずに(見た目だけを)真っ直ぐにラインを引けるのでは、と思った次第です。

ただ自転車を真横から見るって言うのは余り無いですからそう簡単には行かないんでしょうけどね・・・。とにかくまた色々イメージしてみる事にします。