ROVER MINIヘッドカバー結晶塗装 本塗り

こちらもお待たせしておりました。ローバーミニ用の社外品アルミ製ヘッドカバーです。

旧塗膜を剥離後、リン酸処理~洗浄を行います。

 各部をマスキングし、

 まずはプライマーを塗布します。

 続けて結晶塗装の黒を本塗りしました。

艶がある状態だと砂型鋳造時に出来た素地の粗がとても目立ち、通常の塗装ではとても見れない状態ですが、

 結晶塗装はそういった未処理の梨地のままでも「塗っただけで美しく見せる!」と言う効果があります。昔からヘッドカバーの塗装に多く採用されて来たのがこの理由です。

ちなみに梨地を通常の艶有り塗装にする事も不可能では無く、ただとても大変なので下地処理費は塗装費用を上回り、トータルの金額は数倍にまでなってしまいます。一応前例がありますので宜しければご参照下さいませ。↓

Mercedes SL-CLASS R129 INTAKE MANIFOLD V12

 こちらもこの後二度目の焼きを行い、後日凸部を面研して光らせ、露出したアルミ素地にクリアーを筆で塗ったら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ちなみに本件とは全く関係無いのですが、今回の結晶塗装本塗りのタイミングはこちらのヘッドカバーに合わせる事で少し遅らせて頂いておりまして、ちょっと珍しい色なので紹介させて頂いた次第です。

見ての通りかなり鮮やかなピンクで、これも結晶塗装なのでこの後熱を掛けてチヂレ目を出します。

他には、

ジムニーヘッドカバー結晶塗装 完成

 

黄緑や、

ランサーヘッドカバー 結晶塗装完成

イエロー、

ロータスエリーゼ(ホンダ)ヘッドカバー結晶塗装 完成

 

ムラサキなども出来ます。

ただエンジンルーム内なので汚れ易いという事もあって、その辺もご考慮されると宜しいかと存じます。後は周りの補機類との配色もですね。

アルファロメオヘッドカバー 結晶塗装 本塗り

 先日アルカリ洗浄槽に浸け置きをしておいた105系アルファロメオのヘッドカバーです。

全体にダブルアクションサンダー#120を当ててある程度のバリを削っておきます。

 その後ブラストボックスに入れて、

 サンドブラスト処理を行います。

 外したホースパイプ取り付け部には適当なパイプを挿し込みこちらも一緒に行います。

 その後リン酸処理→洗浄を行い、マスキングも行いました。

またヘッドカバー上面にある6カ所のボルト穴については、以前施工したジュリアのヘッドカバーではここも一緒に塗っていましたが、今回はそこに液体ガスケットを塗った跡があった為、オイル漏れ防止の為に結晶塗装は行わず塗装後に面研してアルミ素地を露出させて平滑にする事となりました。

 同じようにこちらも化成処理を行い、台にセットします。

 まずはプライマーを塗ります。

 オイルキャップ口はキャップの爪が引っかかるように溝があって、こちらは以前施工したジュリアのヘッドカバーの時と同様に結晶塗装は塗らず、艶消し黒で仕上げる事にしました。

 同じくホースパイプに挿す部分も艶消し黒を塗っておきます。

 艶消し黒が乾燥したらマスキングを行い、結晶塗装の本塗りを行います。

 ウェットに続けて6コート程を塗り重ねます。色は黒です。

 その後熱を掛けていくと100℃を超えた辺りから結晶目が出始めて、120℃~140℃程で20分程するとこのように全体的にチヂレ目が現れます。

 ぱっと見は硬化しているように見えますがまだこの時点ではグニュっとなってしまう状態で、この後は恒温機(乾燥炉)で140℃30分の本焼きを行います。いきなり窯に入れてしまうと塗膜が見えなくなってしまい、巣穴などから発生したブリスターを潰す事が出来なくなってっしまうので二回に分けて熱を掛けています。

結晶塗装が完全硬化後、凸部を面研して光らせたらクリアーを筆で塗って完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルブレンボキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたスバル用ブレンボリヤキャリパーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容としてはこちらをproject μのイメージカラーであるブルーグリーンに、ただしロゴは既存通り「brembo」を白の塗装で承っております。恐らくはフロントキャリパーをproject μ製の物に変え、こちらのリヤをそれに揃える様な事と思われます。

ピストンは外れた状態で、オーナー様自ら交換をされている模様です。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ゼンハイザーe935マイク 本塗り

こちらもお待たせしました!ゼンハイザーe935のボーカルマイクも本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

 いつものように足付け処理を行い、マスキングをして台にセットします。

 色はダイハツムーブの純正色「ディープブルークリスタルマイカ」(カラーコード:B79)で、以前施工したe945のマイクと同じ色となります。

グリルの上部は元々ブルーっぽいメタリックになっていて、そこはマスキングして下側のグレー部分のみを塗装しています。塗装する上ではSHUREとこの辺が大きく違いますかね(少し面倒です)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SENNHEISERワイヤレスマイク 本塗り

先日お預かりしておりましたゼンハイザーのワイヤレスマイクです。無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

 マイク内部にはバッテリーが入る構造になっていて、またグリル部分は内部の機械と一体式なのでそちらは今回塗装しません。カバーも簡単には外れない為、この状態で塗装する事になります。

足付け処理を行ったら各部をしっかりマスキングし、台にセットして本塗り開始です。

 色は事前にお貸出した色見本帳の中から選んで頂いたマツダの「ブルーパシフィックMC」(カラーコード:25B)となります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更でご指定承っています。

ちょっと判り難いのですが、先ほどの画像が液晶パネル側で、こちらがその裏側となります。

今回はもう一個、別件でご依頼頂いておりますゼンハイザーe935も同じようなブルーメタリックで承っておりましてそちらも一緒に本塗りを行っております。後程紹介しますね。

尚、同型のe935でホワイトパール&ピンクロゴ入れ塗装で承っているマイクはさすがに一緒に塗れませんので、そちらは後日改めて本塗りを行います。こちらはもう少々お待ちくださいませ。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!