1/18VWビートルミニカー塗装 完成

大変お待たせしました!先ほど組付け作業を紹介していた1/18フォルクスワーゲン空冷ビートルのミニカーの塗装、本日完成となります。

奥にあるのはあ部品取り用としてお預かりした車体で、今回塗ったのは手前のモデルとなります。

最初の状態も紹介します。

元々はシルバー色だったこちらの物を、

当時オーナー様が所有されていたVW純正色「パステルホワイト」(カラーコード:L90D)に色替え塗装を行いました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

白に塗装ご、左右のサイドステップと内装を艶消し黒で塗装しています。

また今回はフロントとリヤのナンバープレートを、こちらも当時乗られていた車体と同じ仕様への変更を承りました。

判り易いよう最初の画像を紹介しますね。

元々はこのように本国仕様?のプレートが着いていましたが、

新たにABS板をカットし、ベースカラーの白を塗った上に作成したデカールを貼り付け、クリアーでコートしています。

 自然光でも撮影をしました。こちらの方が白の色が判り易いですね。

こちらのオーナー様からはもう一台1/18のミニカー(BMW)を御依頼頂いておりまして、次はそちらに着手する予定です。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!

セリカXX 1G-GEUヘッドカバー 下準備

先日シルバーで一旦クリアーまで塗っておいたトヨタセリカの1G-GEUエンジンヘッドカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。画像だと1セットですが、同じ物がもう1セットあります。

凹み文字周りはクリアーが表面張力で出っ張っているので、それを当て板と#1500の水研ぎで平らに均します。

その他周りも#1500を当てて肌を落とし、凹み文字部はナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で、全体はスコッチで足付け処理を行います。

足付け処理を行った事で艶が無くなっているのが判るかと思います。

この後はよく洗浄し、埃のつかない所に保管しておきます。

凹み文字の色を作成します。

色見本帳の中から選んだ色は、元の色に比べると赤味が強いのですが、濁り具合等は丁度良かったので敢えてこれを採用し、配合データの中にある原色を置き換える事で対応する事にしました。

結果としては、元々使われていた赤味のある青=MIX585(正面透かし共に一番赤味の強いブルー)を青味のあるグリーン=MIX589に置き換え、さらにブリリアントレッド=MIX576を無くすことで黄色味寄りの青にしました。

この方法だと配合データを残せるので、数年後に万が一「一個だけ塗り直したい!」と言う事があっても全く同じ色での再現が可能となります(逆を言うとこの配合データが無ければ「全く同じ色」の再現はまず不可能です。それはただの「似た色」にに過ぎません)。

使用した原色はこちらの4色で、配合データを記した色見本も作成しておくようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

RB26→RB28タイミングベルトカバー 凸文字加工

金属加工屋さんに頼んでいた切り文字が届きました。

初期の頃はこれを自分でアルミ板からカットして作っていたのですが、その後対応してくれる業者さんが見つかったので、今は纏めて御願いするようにしています。

ただそのままだと切り口にバリが残っているので、

ヤスリでそれらを均しつつ、元の凸文字と同じ様にテーパーをつける感じで断面を斜めに削っておきます。

接着面にはペーパーで無尽蔵に研磨傷をつけて足付け処理を行っていますが、切断面にそれを行うのは難しいので(研磨傷が一方向になりがちなので)、そういった箇所も密着性が良くなるよう、リン酸を使った化成処理を行っておきます。ペーパー掛けやサンドブラストが物理的な足付け処理だとすると、こちらは化学的な方法(エッチング)ですね。

同じく先日サンドブラストを行っておいたタイミングベルトカバーもリン酸処理をしておきました。

接着には構造用エポキシ接着剤=3Mオフホワイトを使います。エポキシ系の接着剤は耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性において最も優れている物ですが、さらにそれらの中でも耐衝撃性と耐疲労性を高めるために強化された製品です。

貼り付けるだけなら少量でも構わないのですが、防錆も兼ねて全面にタップリ塗っておきます。

位置を決めたら、

それがズレないようにマスキングをして固定し、このままの状態で60℃30分程の熱を掛けます。

フチには溢れる程接着剤が食み出ているので、裏側にはしっかり接着剤が行き渡っているのが判るかと思います。

このまま冷えると固くなって歯が立たなくなってしまうので、

熱々で柔らかい内にカッターとピックツールで食み出た部分を除去しておきます。

ちなみに凸文字がある面は緩やかにカーブしていて、カットしたアルミ板をそのまま貼ると斜めの方向を向いた状態になります。

なので真っ直ぐに研ぐと8の右側と左側とでは厚みが違うようになります。その辺も意識して研ぐと無用に削り過ぎなく済みます。

この後はウレタンサーフェサーを塗って全体のライン出しを行いますが、

その前にフチにエポキシサフェーサーを塗り、さらに継目が自然な感じになるようにしておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルエンブレムプレート(裏側のみ)塗装承ってます

先日到着しておりましたスバルWRX純正エンブレムのアクリルプレート2個です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

御依頼内容としては、背面の青を「黒メタリック」への変更で、

表面は何もせずこのままの仕様となります。

ですのでまずは傷が付かないようマスキングを行っておきます。裏側に貼ってある両面テープは再利用は出来ないので剥がしておきました。

施工方法としてはいつもの通りで、裏側から塗られている青い被膜を削り落とし、プラスチックプライマー塗装後、新たな色(今回は黒系メタリック)を塗ります。

仕様としては【激安コース】となるのでこの場合は厳密な色の御指定は出来ませんが、以前作ったスバル系の色が残っている筈なので、それらを採用しようかと思っています。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

RB26→RB28タイミングベルトカバー 素地調整

先日より溶剤槽に浸けて旧塗膜を剥離しておいたスカイラインGT-R RB26エンジン用タイミングベルトカバーです。まだ塗膜は残っていますが、後はサンドブラストで除去出来る程度なのでこの時点ではこれでOKです。

今回はこの「6」の 凸文字を「8」に変更するよう承っていますので、

まずは砥石を使ったグラインダーで粗研ぎし、

その後#120のシングルサンダーで平滑に削り落とします。

ただそのままだと表面は凸凹としているので、固い当て板を使って#120でライン出しを行っておきます。このタイミングベルトカバーに使われているアルミは比較的柔らかい種類なので手研ぎでも簡単に研げます(逆に固いのは日産のFJ20エンジンパーツのアルミですね)。

その後ブラストボックスに入れ、

サンドブラストを行います。

裏側も同様に、

ワイヤーブラシでは擦り難い箇所も綺麗に落としておきます。

この後はリン酸処理を行い、新たに作成した「8」を貼り付けます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!