金属加工屋さんに頼んでいた切り文字が届きました。
初期の頃はこれを自分でアルミ板からカットして作っていたのですが、その後対応してくれる業者さんが見つかったので、今は纏めて御願いするようにしています。
ただそのままだと切り口にバリが残っているので、
ヤスリでそれらを均しつつ、元の凸文字と同じ様にテーパーをつける感じで断面を斜めに削っておきます。
接着面にはペーパーで無尽蔵に研磨傷をつけて足付け処理を行っていますが、切断面にそれを行うのは難しいので(研磨傷が一方向になりがちなので)、そういった箇所も密着性が良くなるよう、リン酸を使った化成処理を行っておきます。ペーパー掛けやサンドブラストが物理的な足付け処理だとすると、こちらは化学的な方法(エッチング)ですね。
同じく先日サンドブラストを行っておいたタイミングベルトカバーもリン酸処理をしておきました。
接着には構造用エポキシ接着剤=3Mオフホワイトを使います。エポキシ系の接着剤は耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性において最も優れている物ですが、さらにそれらの中でも耐衝撃性と耐疲労性を高めるために強化された製品です。
貼り付けるだけなら少量でも構わないのですが、防錆も兼ねて全面にタップリ塗っておきます。
位置を決めたら、
それがズレないようにマスキングをして固定し、このままの状態で60℃30分程の熱を掛けます。
フチには溢れる程接着剤が食み出ているので、裏側にはしっかり接着剤が行き渡っているのが判るかと思います。
このまま冷えると固くなって歯が立たなくなってしまうので、
熱々で柔らかい内にカッターとピックツールで食み出た部分を除去しておきます。
ちなみに凸文字がある面は緩やかにカーブしていて、カットしたアルミ板をそのまま貼ると斜めの方向を向いた状態になります。
なので真っ直ぐに研ぐと8の右側と左側とでは厚みが違うようになります。その辺も意識して研ぐと無用に削り過ぎなく済みます。
この後はウレタンサーフェサーを塗って全体のライン出しを行いますが、
その前にフチにエポキシサフェーサーを塗り、さらに継目が自然な感じになるようにしておきます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!