アウトランダーフロントグリル 本塗り

 先日下準備をしていた三菱アウトランダーのフロントグリルです。

良く脱脂清掃し、エアーブローをして埃を飛ばしたら本塗り開始です。

 まずはベースコートを塗布します。

色は三菱純正色の「コズミックブルーマイカ」(カラーコード:D14)で、青系の原色が2種に黒、バイオレット、パールはアメジスト(バイオレット)、ブルー、イエローの三種が使われています。

 また今回は「出来るだけ傷の付きにくい方法で」と言う事で、「VOCプラチナクリアー」を用意しました。先日テスト塗装も行っておりまして、詳しくはこちらの社外記で紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

 クリアーは「3:1」でシンナー希釈は無し、信じられないくらい重い(粘度が高い)ので、いつもの塗り方だと穴だらけ&デロデロの肌になってしまいがちですが、事前にSTANDOXデモマンの方にアドヴァイスを頂き練習もしたので何とかなりました。

正直なところ、旧プラチナクリアーはクリスタルクリアー程には美しくない(深味・ギラツキ感が足りない)と思っていたのですが、今回の新しいVOCプラチナクリアーは昔のラピッドクリアーを彷彿するような美しさです。

ただ非常に扱い難い為に使える場面は限られていて(ベンツもバンパーには使われていません)、対応出来るのは今回程度までのサイズ、また平らな形状のみとさせて頂きます。クリアーが溜まりそうな形状には対応が出来ませんのでご了承下さいませ。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スバルルーフアンテナ 調色

スバルルーフアンテナ塗装の色見本としてお預りしています、STIチェリーレッドに塗装済みのミラーカバーです。

一応STANDOXには「SUBARU CHERRY_BLOSSOM_RED」 なる色の配合データはあるのですが、余り当てにならないので一から作る事にします。

 先ほどのスティックを使った「5分程度の簡易的な色の作製」であれば作業費用は無料で、ただ今回は調色作業も承っておりますので、ここから色の微調整を行います。

 色板は何度も塗り重ねて使いますが、乾いていないと次が塗れないので、このようにある程度の数を用意してローテーションで使っていきます。塗装屋さんなら判ると思いますが、塗装は塗った直後と乾いた後ではかなり色が変わります(主に正面が明るくなって透かしが黒くなります)。

 大体50回くらいで良い感じになりました。

使ったのはこの6色で、「黄色味の赤」と「青味の赤」の2種類をメインに、イエロー2種・白・黒で微調整を行いました。車の塗装は生産性・効率性も考えられているので、色を濁らせてでも無機顔料(白や黒やオーカー等の鉱物系)を入れて隠蔽力を上げているのが一般的です。

これで色は出来ましたので、後日本塗りの準備を行いたいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

年末年始営業のお知らせ

平素は格別のご高配を賜りまして誠にありがとうございます。

年末年始の休業期間について、以下にお知らせ致します。

2019年1月1日~1月6日(日曜日)

年内は大晦日まで通常営業としております。また休業期間中も出勤して業務自体は行っていますので、メール等のお問合せには返信出来ると思います。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

本年もご愛顧いただき誠にありがとうございました。新しい年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

アウトランダーフロントグリル 下準備

 先日お預りしておりました、三菱純正アウトランダー用フロントグリルです。左右のモールと三菱のメッキエンブレムを取り外しておきました。

分解の作業はお預りしてから直ぐに行っていたのですが、今回は「出来るだけ傷の付きにくい方法で」と言う事で、「VOCプラチナクリアー」の取り寄せと、使用テストも行っていました。

 塗るのは中央の三角部分だけなので、その他の周りを養生します。

 塗装時のミストは予想以上に周りに付着する為、裏側もしっかり覆います。

車体を塗る時もボディ全体にビニールを掛けて養生しますが、端をピッタリ抑えておかないとにわかには信じがたいような隙間からミストが入り込み、反対側のドアの下側やバンパーダクトの内側、アルミホイールなどがザラザラになってしまったりもします。

#800相当の研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理を行います。

この後はご指定頂いた塗色(三菱純正「コズミックブルーマイカ」(カラーコード:D14)を配合データから作製し、いよいよ本塗りとなります。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

NDロードスター内装パーツ塗装承ってます。

 先日到着しておりました、マツダNDロードスター用の純正内装パネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はこちらを艶ありの黒で、またクリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承りました。

素材はPP(ポリプロピレン)で、素地は深いシボ模様が入っている為、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を作ってからの上塗りとなります。

それでは作業進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!