メガネTART OPTICAL 本塗り

megane76 うっかりお預かりした時の紹介を忘れておりまして大変失礼致しました!またこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ちなみにこちらはTART OPTICALなるメーカーのメガネフレームで、ジョンレノンやレディーガガも愛用するような伝説的なメガネメーカーらしいです。詳しくはオフィシャルサイトをご確認くださいませ。

megane77今回のオーナー様の御希望としては、蝶番を固定しているカシメの反対側にある飾り金具を残して欲しいと言う事で、一応側面はあるのでマスキングでも出来ない事は無いのですが、仕上がりとコストを考えて今回は「削って素地を露出させる」と言う方法での対応としました。ちなみにクリアーは最後に一緒に塗ります。

megane70 足付け処理は金具の部分も同様に行っています。とくにフチの部分はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを併用ししっかり処理しています。

megane71 テンプルにも同様の金具があって、こちらも同じ様に残すように仕上げます。

megane72 まずは普通通りにベースコート(黒)まで塗布し、それが十分に乾いたら金具の周りをマスキングしてあとはペーパーで削ります。

megane73 最初は#320で金具の上に乗った塗膜を全部削り落とし、その後#800、#1200と番手を細かくして表面を整えます。

megane75よくエアーブローして研磨粉を飛ばしたら、金属部分には密着剤を塗って(透明な金属用のプライマーは無いのでこれはもう仕方ないです)、クリアーを塗ったら本塗り完了です。

megane74テンプルも同じ方法で、良い感じに仕上がったと思います。

こちらも最後にレンズを嵌めこみますので、それまではいつもより長めに寝かしてからの作業とさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メガネチタンフレーム(テンプルのみ) 本塗り

megane68 こちらはテンプル(耳に掛かる両サイドのフレーム)のみのご依頼で、こちらの方も今回3個目のご依頼となっています。ご依頼頂いているのは前回と同じメーカーで、しかも同じ色をご指定ですから相当気に入って頂いているみたいですね。有り難い限りです。

megane78こちらの蝶番は普通のフレームとはちょっと違っていて、通常は端に着いている蝶番が少し後方にオフセットされています。形自体は単純なのでこちらはマスキングテープでの養生となっています。ただしマスキングテープは一本で一度に貼ろうとすると端が浮くので、四角く貼る一片ずつ細かく刻んだテープをそれぞれの面に4枚ずつ貼っています。こうすると端が浮いたりせず時間が経っても剥がれたりしないんですよね。

megane69 色はトヨタのスーパーホワイト2(カラーコード:040)で、かなり純白に近い(混ざり物が少ない)白です。

クリアーは同じくクリスタルクリアーで、軟化剤を入れたフレキシブル仕様となっています。

megane79蝶番のブツ切りマスキング部分はクリアーを塗ったら即剥がして(ズラして)フチが馴染むようにします。全部を塗り終わってからでは無く一個一個これをやるのがコツですかね。

それではこちらも組み付け完了次第改めて紹介いたします。もう少々お待ちくださいませ!

メガネフレームTycoon 本塗り

megane63 こちらは以前も2セットご依頼頂いた事のあるお客様で、前回までは艶消し(または半艶)の黒でしたが、今回は「艶有りブラック」で承っています。

蝶番を固定しているカシメの部分は前回同様そのまま塗り潰してしまう内容で承っています。

megane64 テンプルは歪みが強かったので最初に#240を使って平らに研ぎつけ、その後#320→#400→#600→#800と均してあります。

megane65 本塗りは最初にプラスチック用プライマーを塗布し、続けてベースコートの黒、そしてクリアーを塗布します。クリアーは2コート塗るのを基本にしていますが、レンズが入る部分は最後の1コートのみとして塗膜を厚くしないようにしています。事前にレンズを削って(何とか)スムーズに入るようにはしていますが、塗膜が厚ければその分ズルっと剥がれてしまう可能性が高くなりますからね。

megane66 クリアーは全てクリスタルクリアーを、そして軟化剤を添加してあります。

megane67ブツ切りマスキングを綺麗に仕上げる点で重要な事は「塗ったら直ぐ剥がす」と言う事で、これは紙のマスキングでも液体でも多分変わりは無いと思います。

ちなみに液体マスキングは事前にテストもしていまして、メッキ面への塗布ではかなり簡単に剥がれる事を確認していますから(むしろ直ぐに剥がれるので注意が必要)、その点は難しくは無かったです。あれだけ厚く塗っておいたのでその上に重なった塗膜に侵される事も無く綺麗に剥がれてくれました。

久しぶりに使った液体マスキングは実際のところどうなのかと結構不安な面もあったのですが、予想以上に上手くいってくれたので是非今後も色々試してみたいと思います。私的には木工用ボンドと混ぜるとさらに良い感じがするので是非それも試してみたいです。

尚、レンズの組み付けは慎重を要するので、かなり長めに寝かして硬化させたいと思います。どうぞもう暫くお待ちくださいませ!

メガネフレーム 下準備

megane57 実はうっかり紹介し忘れていたフレームがありまして(すいません・・・!)、ただそれも含めて3セット同時に作業進行しておりますのでどうぞご安心ください。

ちなみに着いていたレンズは一番最初に調整(研磨)済みでして、本塗りも無事終わっております。「俺のメガネはどうなっているんだ!?」と心配されいましたら大変失礼いたしました・・・!

megane58 メガネのセルフレームを塗装している人は多分相当珍しいと思いますが(聞いた事がありません・・・)、如何せん作業内容はかなりややこしくしかもリスキーな仕事なので、一度試しにやってみたとしても多分二度とやりたくなくなるのだと思います。メガネフレームを塗る場合は、塗装する為の固定方法一つとっても結構色々考えないといけないのですが、私的にはそれが結構楽しいので、半分くらいは好きでやっていたりするんでしょうね(ただもう時間ばかりが掛かってしまって・・・)。

megane59 蝶番のマスキングは今までも結構苦労していたのですが、今回は何と、今まで何度も煮え湯を飲まされて来た「マスキングゾル」(液体マスキング)をもう一度使ってみる事にしました。今まで何回か使った経緯はあったのですが、その度に「二度と使わないぞ・・・!」と思っていたのですが、いい加減あの非常にやり難い蝶番部分のマスキングを、どうにかならないかとずっと考えていたんですよね。

megane60 液体マスキングの困るところは、プラモデル用の塗料などと違って自動車用補修塗料だと塗ったマスキングゾルの皮膜を溶剤が侵してしまい、いざ剥がそうとしても凄く剥がし難いといった事が多かったのですが、、それの解決策として「とにかく厚く塗る!」と言う方法で挑む事にしました。ただ如何せん厚く塗ったマスキングゾルの乾燥には10時間くらい掛かるので、急いでいるような時にこの方法は全く使えません。さらに今回はそれを二回に分けて行いました(だから普通はやらないんですよ)。

画像は一日目の塗布で、一度に綺麗に塗ろうとは考えず、とりあえず食み出ないようにしてタップリ塗っています。

megane61翌日、昨日塗ったマスキングが十分に固まっていたらフチの部分に丁寧に液体マスキングを盛っていきます。ちなみに付属の筆は固くて大きいので使ってはならず、とにかく細い面相筆を使います。直ぐに筆先が固まるので一個塗る毎に水洗いが基本ですかね。

megane62そしてさらに翌日、直ぐにスタンドに立てられるよう各々を固定し、残りの部分を今度はマスキングテープを使って養生しました。

既に全部本塗り完了しておりますのでそちらは各々改めて紹介致します。

フェラーリリモコンキーカバー 下準備

ferrari75 こちらもお待たせしました!フェラーリの鍵も作業着手しておりますのでご安心くださいませ。

ちなみにこの型の鍵は施工するのは初めてですが、いつものリモコンキーの塗膜に比べると薄いですが密着はしっかりしています。特に全部剥がす必要も無かったのですが、今回は念の為と言う事で。

ferrari76 跳ね馬が埋め込まれていた箇所は余り膜厚を付けたく無いので、今回は試しにパテを詰めて見る事にしました。と言っても普通の固まるパテでは無く、家庭用エアコンのパイプを壁に通した時に隙間を埋めるアレです。使いかっては油粘度に似ていますが、これは油分が無いのでこんな風に使えるのでは、と思っていたんですよね。ただ念の為被塗面には付かないように注意して詰め込みます。

ferrari77 こんな感じで被塗面より若干低いくらいに詰めました。一応回りは念入りに脱脂処理を行って、細かい部分には綿棒も使いました。

ferrari78 さらに最初に作製した馬の形にカットしたマスキングテープを貼り、プラスチックプライマーを塗布してサフェーサーを塗ります。

ferrari79サフェーサーは全部で6コートで、最後から一回目の5コートの時点で上の画像のようにマスキングテープだけを剥がし、このままもう1コート塗って完了です。1コートくらいなら粘度を詰めた部分とサフェが一体化したりはしませんし、フチの仕上がり(バリ)も綺麗になるだろうと言う算段です。

今回こちらと一緒にBMW X5 Mのメッキエンブレムの「4」と「e」も一緒にサフェ入れしていますので、そちらは後ほど社外記の方で紹介しますね。ちなみにあちらは素材がMDFなので一筋縄には行っていません。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!