キャブレタートップカバー 結晶塗装承ってます

topcover 先日到着しておりましたSUZUKI GSX-R1100のキャブレタートップカバーと関連部品2点、合計6点です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

topcover1 車体は現在レストア中との事で、今回はこちらを結晶塗装のブルーでご指定頂きました。腐食も酷いので素地調整としてサンドブラストも行います。

色に関しては以前当店で施工したロードスターのヘッドカバーの塗装を参考としてご指定頂いておりますのでそちらの画像も紹介致しますね。

road244普通の青では無くパールも入れたブルーです。偶然ですが現在別件でご依頼頂いているアルファロメオのエンジンカバーとサージタンクと同じ色となります。

こちらのヘッドカバーの施工内容についてはこちらのページで紹介しておりますので宜しければご参照下さいませ。

キャブカバーについては以前施工した物もありますのでそちらも紹介させて頂きますね。

cabこちらはホンダCB1300のキャブカバーで、結構形は似ていますね。

cab3こちらはアルミ製となっています。

 

topcover2 付属部品2点についてはこちらの出っ張った方が表側になると認識しておりますのでこちら側に結晶塗装を行います。同じく素地調整としてサンドブラストを行い、プライマーを塗布します。

topcover3裏側(内側)については綺麗なのですが、フチ周りはやはり錆が発生しているのでその辺にはサンドブラスト処理を行い、こちら側は結晶塗装では無く艶消しの黒を塗っておく予定です。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

BMWパニアケース&トップケース 本塗り

bmw349昨日から本塗りを行っているBMWのパニアケースとトップカバーです。今回はそれぞれ違う色なので、先にこちらのパニアケースに色(ベースコート)だけを入れ、クリアーは翌日(本日)トップケースと一緒に塗りました。

bmw350 こちらがトップケースの蓋です。状態としては新品プライマリーなので表面を#800で研いで足付け処理をしてあります。

bmw352 ベースコートにBMW Motorrad(二輪車)純正色の「ライトグレイ」(カラーコード:M21)を塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっております。

bmw351 こちらの「ライトグレイ」はパッと見白に見えますが、塗料中の40%にシルバー(!)、30%がイエローパール(!)、白の原色に関しては実に14%程のみとなっています。それ故に隠ぺい力もとても弱く、元の下地が黒だったら下色にまずは白(もしくはグレー)を塗らなければ7コート塗っても隠蔽しないのでは・・・と思われます(ベースコートで7コートはさすがに危険です)。

bmw353 こちらのパニアケースについてはベースコートのみ昨日塗っておき、別に分けておいて本日トップケースと一緒にクリアーを塗りました。

bmw355 色はやはりBMW MONOの純正色で、色は「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)となります。どちらの色も車体に採用されている色で、それぞれを合わせて統一感を図ろうと言う感じですかね。

bmw356 こちらのルパンブルーはブルーの原色が2種、メタリックも2種、その他バイオレットとブルーパールが使われています。

bmw354 本日の本塗り時の気温は10度程で、硬化剤とシンナーの組み合わせをどうするか悩んだのですが、ハードなー(硬化剤)の方を遅めにしてシンナーを早めにしました。具体的にはハードナーを15-30、シンナーを10-20といった感じですね。これが硬化(締まりきり)の事を考えると、逆にハードナーを反応が早い方(5-25)にして、シンナーを遅め(15-25)にした方が良いのですが、後者の方が肌が荒れ易く、また前者の方がコントロール性は高いので私的には今回の仕様が気に入っています。

ちなみに車体のような面積が大きい場合はさらに速度(揮発速度及び硬化速度)を遅くしないと肌の馴染みが間に合いません。また使用するクリアーやスプレーガン、ブース内の風速や雰囲気温度によってもこの辺は大きく変わるのでその時の状況にあった組み合わせが必要です。当店の場合は小物に限るのでクリアーは二種類しか使っていませんが、車を塗っていた時は4種類使い分けていたので、さらに複雑な反面、それはそれで面白かったです(具体的にはラピッドとエクスプレスとエクストラとイージーです)。

bmw357 さらに今回はオーナー様から「 コーディネートに使いたいので、塗装時に板きれやプラスチックなど何かの切れ端にも塗装して、それをいただけないでしょうか」といったご要望がありましたので、当店で作成している色見本用の注型樹脂にも塗装をしました。

bmw358キーホルダーとして使うような物では無く、型に注いで抜いたままの物なので素地の出来自体は良くありませんが、今回のように持ち運べる色見本として使うのであればこれで宜しいかと思います。

現在販売用のページを作成していますが、ご希望の方はご用命頂ければ対応致します(有料となります)。尚、塗装作業をご依頼頂いている方のみのお受付となりますのでどうかご理解の程宜しくお願い致します。

それでは明日以降に熱を掛けて強制乾燥させ、後日完成しましたら改めて紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

BMW パニアケース 下準備

bmw347 先日到着しておりました現行型BMW R1200RS用のパニアケースとトップケースカバーです。

パニアケースは内側がそのまま見えるので養生紙を使ってマスキングをし、トップケースカバーは元々プライマーが飛んでいる状態なのでマスキングはせずそのまま塗装となります。

表面は#800で足付け処理を行います。

bmw348 パニアケースを直接台(と言うか一斗缶を三段に重ねた物)に置くと内側が傷付くので、間には段ボールをカットした物を挟んで置いています。

見た目は少々微妙なのですが、フチまでしっかり塗るとなるとスプレーガンは被塗物よりも内側に入らないと綺麗に塗れないのでこういった置き方になっています。意外と安定は良いのでご安心下さいませ。

bmw349ちなみに今回はトップケースとパニアケースで色が違いますので、まずはこちらのパニアケースにベースコート「ルパンブルーメタリック」(カラーコード:M25)を塗り、その後一旦ブース内から出して次にトップケースの「ライトグレイ」(カラーコード:M21)を塗装し、最後に合流して一緒にクリアーを塗ります。本日既にこちらのパニアケースはベースコートまで完了しておりますので、明日にはどちらも本塗りが終わっている予定です。

それでは作業進行しましたら改めて紹介しますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

ルーフアンテナ塗装 完成

antena52 先日本塗りを終えていたトヨタ純正ルーフノットアンテナです。その後熱を掛けて塗膜が完全硬化しましたので組み付けます。

antena53 そして完成です。お待たせしました!

antena54こちらのアンテナは通常の被せるカバータイプでは無く、アンテナその物を交換するようですので、多少ルーフライニング(天井内張り)を落としてナットで固定する感じでしょうか。

antena55 色はトヨタ純正色の「」ビンテージブラウンパールクリスタルマイカ」(カラーコード:4X4 )で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となっています。塗装のヌメリ感を感じて頂けると思います。

antena56さすが純正品と言うか、各ラインは綺麗に仕上がっています(当店は単に塗っただけですので・・・)。

antena57それでは後程完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

S-WORKSカーボンフレーム&フォーク サフェ入れ

sworks25 先週までに旧塗膜を剥離しておいたSPECIALIZED S-WORKS VENGEのカーボンフレーム&フォークです。

sworks26 よく脱脂清掃し、各部をマスキングして台にセットします。

sworks27 金属(今回はアルミのみ)部分にはサフェーサーの前にプライマーを塗布します。直接サフェーサーでも大丈夫と言えば大丈夫なのですが、サフェーサーよりもプライマー単体の方が確実に耐蝕性が高いので間違いはありません。

sworks28 フォークの方も一部にはアルミが組み込まれています。

sworks29 続けてサフェーサーを塗布します。

sworks30 サフェーサーはウェットで5コート程塗りました。

サフェーサーは出来上がりで300グラム程作っていますが、実際にどれくらい乗っているのか後で測ってみたいと思います。

sworks31フロントディレーラーを固定するステー部はリベットで止まっている為、サフェーサーはマスキングで対応しています。本塗り時は一旦そこも一緒に塗ってしまい、後にそこだけ元と同じようにつや消し黒で塗れば綺麗に仕上がりますのでご安心下さいませ。

sworks32フォークのホイールが着く部分は元の通りマスキングしていて、フレームの方も反対側はマスキングをしていますが、こちら側は一緒に塗られていたようなので同じようにマスキング無しでサフェーサーを塗っています(見え難いのですが画像左側のエンド部分です)。マスキングし忘れている訳ではありませんのでご安心下さいませ。

今日は自然乾燥で一日寝かし、先週本塗りしてあるコペンのバンパーセンサーと一緒に明日60℃40分程の熱を掛けて強制乾燥する予定です。

その後一旦寝かす期間を設けまして、その間に色(キャンディーグリーン)をテストピースに塗る予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!