F50ブレンボキャリパー 本塗り

brembo33 大変お待たせしました!F50ブレンボキャリパーは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

今回はこれの他にバイク用のブレンボキャリパーを一緒に塗っているので計5個の本塗りとなります。個数は5個ですが各々ロゴ入れ塗装があるので結構時間は掛かってしまいました。

brembo34 まずはいつもの通りプライマーの塗装となります。プライマーの厚塗りは厳禁ですので(厚塗りして良いのはサフェーサーです。またはエポキシ系ならOKです)、薄く二回に分けて満遍なく行き渡るようにして塗ります。

brembo35 ベースカラーのゴールドを塗り、テープフリーな状態にまで自然乾燥させたらロゴ入れ塗装を行います。

予め用意しておいたブレンボのマスキングシート(元と同じサイズの80mm)を貼り、周りを養生紙で覆います。ロゴ入れをする際に使うスプレーガンは口径が0.3mmと微小の物を使いますが(所謂エアーブラシです)、少しでも色が飛べば塗り直しとなりますので養生はきっちり全体に行っています。

brembo36 ロゴを赤で塗装し、全てのマスキングを剥がしたらクリアーを塗って本塗り完了です。

brembo37結構塗り難そうに見えますが、画像のように吊るした状態で、固定部分が回るようにしておくと結構塗り易いです。吊るしている固定具はブレーキ屋さんの自家製で売って欲しいと言ったら譲ってくれました。有り難い限りです。ただ今回はあと二本あったら嬉しかったんですけどね(笑)。

塗膜が完全に硬化したら外した部品を組んで完成予定です。来週半ば以降を予定しています。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

S800ステアリング 本塗り

s800S800のステアリングも無事本塗り完了しております。お待たせしました!

画像は先日塗布しておいたサフェーサーを研磨した状態で、周りのステンレス製スポーク部は軽く磨いておきました

s8002 そしてマスキングを行い本塗り準備完了です。塗装は裏表共に行いますが、周りのグリップ部分は塗らないので作業は比較的楽に出来ます。ちなみに樹脂部分が歪んで見えますがまさに歪んでいるのです。これはもうどうしようもありませんので・・・(勿論御了承済みです)。

s8003 裏側はこんな感じです。塗り際はかなりシビアになりますのでここのマスキングは通常のマスキングテープでは無く、径に合わせて丸くカットしたマスキングシートを使っています。塗装屋さんなら判ると思いますが逆アールで繊細なマスキングは難しいですよね。これなら非常に楽なのです(楽と言う程ではありませんがまだマシです)。

s8004 そして本塗り完了です。ブツ切りのマスキング部分は塗ったら直ぐに剥がして塗料が馴染むようにします。

s8005表側には前回御依頼頂いたホーンリングが付くので実は殆ど見えなくなりますが、側面やスポークの根元周りは当然バッチリ見えてしまいます。今回はこの周辺にあった亀裂を、スポークを傷つけないようにすると言うのが作業の肝でして、スポーク根元付近はエポキシ接着やらパテやらでかなり修正をしなければならないのに最終的にはそこで塗装を見切らないといけないのが一番のネックだったのです。スポークさえなければこんなに時間も掛からなかったんですけどね(まあそういう考えは無いですか)。

という事で、何とか無事に直した事も判らない程には出来たと思います。ちょっと艶は出すぎているかも知れませんけどね(笑)。

それでは完成までもう少々お待ち下さいませ!

アテンザフェーエルキャップ塗装 完成

atenza61今回の御依頼頂いたアテンザはクリーンディーゼルエンジンのようで、給油をガソリンと間違えなようにとフェーエルキャップを軽油のイメージカラー?でもある「グリーン」に塗装で御依頼頂いていました。しかも艶々でです(何故か笑)。

ただ単色塗りベタ塗りだとちょっとノペっとしているので、今回は塗装では無くシールで文字とロゴを再現する事にしました(御依頼頂きました)。上の画像は文字やロゴ位置が判るように作業前に撮影しておいた画像です。

atenza59今回は「元の通りに」と言う訳では無く識別がメインなので、フォントの種類や文字サイズに関しても似たような物を選んで大体同じ場所に貼るくらいの感じで行っています。ちゃんとやろうとするとデータを作るだけで結構な費用が発生してしまいますので・・・。

atenza60そして塗装済みのキャップにシールを貼って完成となります。こちらもお待たせしました!

中々独創的ではありますが、普段は蓋で見えない(!?)と言うのが味噌かも知れません。さすがに同じアテンザオーナーでもこれでは気付きようが無いかと・・・(笑)。

残るはエンジンカバーで、こちらはまだ作業も未着手です。どの道梱包は別になりますので、宜しければ完成した物(フロントグリル周りと内装一式)を先に発送でも構いません。お気軽に御用命下さい。エンジンカバーは完成までにはまだあと二週間くらいは掛かると思います。

どうぞ御検討のほど、エンジンカバーはもう少々お待ち下さいませ!

アテンザ内装パネル等塗装 完成

atenza62 こちらもお待たせしました!マツダアテンザのウィンドウスイッチパネル一式、フォグランプグリルも完成となります。

atenza63 これらの部品は元々全て未塗装品で、素地の表面はザラザラとした「梨地」でした。そのまま塗ってもこのように艶々の仕上がりにはなりませんから、「研磨→プラスチックプライマー塗布→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑な下地を造っています。このスイッチパネルはさらにウネリ(と言うか凹み)もあるのでそれの処理に結構手間が掛かっています。

atenza64フォググリルもスイッチパネルと同じく最初の状態はザラザラとした梨地で、こちらもサフェーサーで下地を作り直しています。ただ成型のライン自体は良いので、当て板を当てて研いだりはしないでも大丈夫でした(そもそも平面がありませんし・・・)。ちなみにスイッチパネルは最終的に砥石を使って研いでます(塗装専用に使う砥石と言うのがあるのです)。

これとは別に給油キャップもありますのでそちらは別で紹介しますね。ちょっとまだ仕事が終わらないのでそちらはもう少し後になるかも知れませんが何卒御容赦下さいませ。

レガシィアウトバック内装パーツ塗装 完成

legacy105 お待たせしました!レガシィアウトバックの内装パネル、艶有りの黒(ピアノブラック)で完成となります。カップホルダーの蓋は外した状態で塗装したので元に戻してあります。

legacy106下地(サフェーサー)の研ぎが甘いと溝やラインのシャープさが損なわれてしまいますのでその辺は注意しています。指が入らないようなところはペーパーのコシを利用したりヘラを使ったり、とにかく「そこ研げるの?!」と思うようなところも全て研いでいます。車体を塗っていた時はこういった細かい作業は気が滅入る事もありましたが、今はこれしか無いのでもう苦痛には感じなくなったと思います。

legacy107メーターフードは多分上下逆だと思うのですが正の方向だと上手く写せませんでして・・・。御容赦下さいませ。

ちなみに時々御質問を頂く「その後のメンテナンス方法」ですが、使っている塗料と作業方法は全て自動車の外板ボディの補修塗装と全く同じですので(ただし少しやり過ぎているかも知れませんが)、その後のメンテナンスはそれと同じで大丈夫です。ワックスを掛けたい場合は掛けて頂いて全く問題ありません。

ただ私的に思う塗膜に一番良い事は「触れない事」でして、例えばボディに洗車やワックス掛けを行う際にも、目には見える程ではありませんが確実に塗膜に傷を付けていますので(摩擦がある以上仕方ありません)、それが増えてくると「深味」が損なわれてしまいます。

ちなみに私が車を大事にしていた時の洗車方法としては、左手にホース、右手にタオルで常に新しい水を供給して「タオルと塗膜の間に水の膜をつくるような感じ」をイメージして行っていました。目に見える程の砂粒とかなら流石に気付けますが、見えない異物を巻き込んだままそれで塗膜を擦ったら傷は増えていく一方です。水の膜があればこれはある程度防げると思うのですが、内装ではそうはいかないので、だとしたら出来るだけ触れる事は避け拭き取る機会を極力少なく、が基本かと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!