チェーンカバー下準備

cover2こちらもお待たせしております。自転車用のスチール製チェーンカバーですね。 先ほど紹介したW124のヘッドライトロアグリルと並行して作業をしております。

cover3 元々は塗装されていた物らしいのですが、亜鉛メッキがされていない鉄だった為か、チェーンが当たって塗膜が剥がれていたと思われる箇所の錆が結構酷いです。

cover4 外側にも菌糸状の錆が結構出ていたので全体的にサンドブラストを行いました。

cover5 内側の錆もブラストで根こそぎ落とします。画像だと錆が残っているように見えますが影が層見えるだけですのでご安心下さいませ。

cover6 その後リン酸処理も行いました。黒っぽくなったのは表面にリン酸塩皮膜が出来たからで(多分)、ただしこれは非常に薄いのでさらにその後何かしらの皮膜を充填する必要があるという事で塗装を行います。何もしないのであればこの状態でも錆は進行しないらしいです(これについては実際に試していないので何とも言えません)。

cover7そしてやはりこちらも最初に耐食性の高いエポキシプライマーを塗布し、その後ウレタンサフェーサーを塗布しています。

本塗りはもう少し先になると思いますので、その間に熱を掛けて寝かして完全硬化させておきます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

W124ヘッドライトロアパネル 下準備

benz12先日旧塗膜をサンダーで削って作業がストップしていたW124メルセデスベンツのヘッドライトロアパネルです削ってみたら傷が亜鉛メッキを突き抜けていて、サンダーでは取り切れない錆があったのでサンドブラストを掛ける事にしました。

benz11サンダーは面で削るので根深い箇所へのアクセスは難しいのですが、その点研磨粒子自体を直接対象物に当てるサンドブラストは今回のような錆に効果的です。

benz13脱脂洗浄後、プライマーを塗布します。今回は念のため耐食性の高い浸透型エポキシプライマーを塗りました。

benz14ウェットオンウェットでそのままサフェーサーを塗布し、念の為熱を掛けるのは常温で固まってから行います。下に塗ったエポキシとその上に塗ったウレタンとで硬化(反応)速度が極端に違うとクラックなどが生じるからですね。エポキシの上にスプレーパテを塗った時に一度それが出た事があります。ちなみにウォッシュプライマーではありませんので念の為(これはやってはいけない組合わせです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!(スリーポインテッドスターはメッキが割れていた箇所を一応エポキシ接着材で固めています)。

BMWカーボンパニアケース&カーボンプレート

bmw78 先日本塗りを完了していますBMW MOTO用の社外品カーボンパニアケースとカーボンプレートです。

クリアー塗装後には大体60℃~70℃程度の熱を掛けていますが、今回の製品はちょっと怪しい所があるので熱は40℃程度に抑え、その分長めにしています。見ての通り最初のような凸凹は改善されていますのでご安心下さいませ。

bmw79カーボンプレートはもう一回クリアーを塗装する予定で、ただ折角なのでちょっと仮合わせをしてみました。ちなみにカーボンプレートは当店で販売している物とかでは無く、普通にオーナー様からご依頼を頂いている物です。

それではカーボンプレートの塗装が進行しましたらまた紹介しますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ランサーHKSヘッドカバー結晶塗装 本塗り

lancer1 こちらもお待たせしました!HKS製のランサーエボリューション用アルミヘッドカバーも無事本塗り完了しております。

lancer2 既存の塗膜は溶剤の浸け置きで剥がし、リン酸処理をした後にプライマーを塗布しています。

lancer3そして無事本塗り完了です。 こちらも鮮やかなイタリアンレッドの結晶塗装となります。

lancer4結晶塗装は通常の塗装のように艶を見ながら塗るのとはちょっと違って、焼いてみないと実際の仕上がりは判らないという所があるので、出来が悪い場合は再度全部塗料を剥がして(洗い流して)塗り直すなんて事は結構よくあります。如何に慣れているからといってもさすがに毎回こう綺麗に塗りあげるのは限界がありますので・・・。

ただそれだけに全体的な平均点は上げられているとは思いますので、多少なりリスクは覚悟しつつ、出来るだけ今のスタイルを続けていければと思っています。単に塗って焼くだけなら誰でも出来ますからね。

それではこちらも後日凸部を面研して光らせたらクリアーを塗っておきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ホンダビートヘッドカバー結晶塗装 本塗り

先日お預かりしておりましたホンダビートのヘッドカバーです。アルカリ洗浄液に浸け置きをして油汚れを除去しておきました。

プラグキャップ取り付け部は腐食も出ておらず綺麗だったので、マスキングをしてそのまま残すようにします。

サンドブラスト(軽め)を行いました。

beat6その後リン酸処理を行い、よく乾燥させたらマスキングを行って本塗り準備完了です。

beat7 まずは全体にプライマーを塗布し、結晶塗装を塗りたくない箇所(ボルト取り付け部)にベースコートの黒を薄膜で塗布します。

beat8 その後結晶塗装の赤を塗り、140℃~170℃程の熱を30分程度掛けたら本塗り完了です。

beat9こちらの色はイタリアンレッドよりは少し青味がある「血のような赤」で、イメージとしてはインテグラRの純正結晶塗装の赤みたいな色味となっています。イタリアンレッドが朱色っぽい赤に対してこちらは少し暗くて濃い赤といった感じですかね。

こちらも凸文字部分を研磨して光らせた後にクリアーを筆で塗っておきます。どうぞもう少々お待ち下さいませ!