先日お預かりしておりました象印のステンレスボトルです。作業自体はかなり前から始めておりまして、先ほど無事本塗りを終えましたので、途中工程も含めて紹介させて頂きますね。
既存の塗膜はダブルアクションサンダーで削り落とします。このステンレスボトルは表面の模様がキリン氷結の缶みたいに凸凹しているので、サンダーで上手く削れない個所はワイヤーブラシで擦って落とします。
蓋の一部には凹みがあったのでそちらも修理します。ただし内側はプラスチックがあるのでドリーなどの工具を入れられませんから、塑性変形している個所のみをハンマリングして低くする程度に止まります。
蓋はポリパテを盛って削った状態です。絞りが出来ない以上弾性変形した部分が抑えられないので、パテを高い部分に合わせてなだらかなラインを形成しました。
蓋の方はプライマーとウレタンサフェーサーを塗布し、ボトルの方はプライマーのみとします。
この後熱を掛けてサフェーサーを硬化させます。
続けて#600→#800の水研ぎでラインとペーパー目を均します。
底に貼ってあったシールは旧塗膜と一緒に剥がれてしまったので、新たにABS板を切って作りました。レーザーで切る程では無かったのでフリーハンドでカット&ペーパーで形を整えています。
こんな感じで装着予定です。塗装後に両面テープで貼り付けます。
尚、色に関しては元々カラークリアーが塗られていた為それの再現は難しく(プライマーを塗らなければ結局また剥がれてしまいますので)、今回は通常の2コートメタリック塗装で近似色を選んでいます。
ベースコートを塗り、クリアーを塗って本塗り完了です。凸凹模様も元の通りに出来ました。色もMIX812らしいメタリックな輝きが良い感じになっていると思います(STANDOXユーザーにしか判りませんが)。
それでは完成次第改めて紹介しますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!