Z32シフトパネル クリアー下塗り

 先日お預かりしておりました日産フェアレディZ32の純正シフトパネルです。

 部品の一部にクラックが入っていたので、研磨→プラスチックプライマー塗布→エポキシ接着剤を充填しています。

  裏側もひび割れに沿って盛っておきます。

その後接着剤が硬化したら#240~#400で研摩し、ウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)とスコッチ、ナイロンブラシを使って細部まで足付け処理を行います。

その後良く脱脂清掃し、 プラスチックプライマーを塗布して、

クリアーを塗ります。

かなり凸凹していますが、これは元々艶が無かったから(梨地だったから)判らなかっただけで、違う樹脂を組み合わせて成型した物は大抵このような感じになっています。

ロジクールのワイヤレスマウスの「G」の部分もこれと同じような感じで、塗装をするとそれが余計に目立ってしまいますから、わざわざ下塗りを二回も行っている訳です。

この後クリアーが完全硬化したらもう一回~二回下塗りを行い、最後にスモークを塗って粗を目立たなくします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

TOYOTA86樹脂製インマニ&カバー結晶塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたトヨタ86用の樹脂製インテークマニホールドとカバーパネル二点の塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

元々は未塗装だった樹脂素地状態だった物を、

 

 サンドブラストで足付け処理を行い、

 鮮やかな赤の結晶塗装を施しました。

   ちなみにこちらのオーナー様は以前も同型のパーツを青の結晶塗装でご依頼頂いております。

下側に貼ってあるアルミシートはブチルで着いているので活かして剥がす事は困難の為、マスキングで対応しています。

前回の青の時はこちらのカバーは塗りませんでしたが(カバーの青に似せてインマニを塗りました)、

今回はカバーも塗装しています。

元々塗ってあったシルバーは除去し、新たに高輝度メタリック(STANDOX JLM-906)で塗り直しています。先にシルバーを塗り、それをマスキングして赤の結晶塗装を行っています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度も当店をご利用頂きまして誠に有難うございました!

SHURE SM58Sマイク ピンクパール 本塗り

 先日お預かりしておりましたシュアのSM58スイッチ付きマイクです。

本体は#800相当で研磨(空研ぎ)し、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)で足付け処理を行っています。

今回は淡いピンクパールをご指定で、一緒にお預かりした色見本(キャップ)を参考に色を作成します。

右がカラーベースとなるピンクのソリッドで、これで色相・明度・彩度を大体合わせます。その後塗り重ねるパールの分濃い目に作っておくような感じでしょうか。

左側がパールベースで、ホワイトパールとアメジスト、少量の赤、そしてバインダー(樹脂)を入れてあります。パールベース単体では隠ぺい性は殆ど無いので3コートとして分けています。

ちなみにブルーパールなどでは2コート塗装(ベース+クリアー)が基本ですが、それは濃い色だからであって、今回のような淡い色で2コートパールにしようとするとパール感が殆ど感じられない色になってしまうので3コートとしています。白に白パールを入れても「ただの隠ぺいしない白」になってしまうのと同じですね。

と言う訳で、まずはカラーベースのピンクでしっかり隠ぺいし、

その後パールベースをコートします。ちなみにパールは塗り重ねていくと透かしが黒くなり正面が明るくなります。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

スイッチ部分のパネルは分離するのですが、別々に塗ると色味が変わってしまうので両面テープで貼って一緒に塗っています。

車体の場合、これと同じような事で塗装したバンパーを組み付けて見ると、同じ色で塗った筈のフェンダー(車体)と色が違う!と言う事が起きる場合があります。また厳密にはクリアーの厚みだけでも色が変わるので(白やシルバーなどはよく見ると判ります)、「塗った事が判らない様にする」という事が最優先の補修塗装(板金塗装)ではどうしても精神をやられてしまいがちです(他人事ですいません・・・)。

  クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めてご連絡を差し上げます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

コペンヘッドカバー凸文字化&結晶塗装 完成

大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたダイハツコペンのヘッドカバー結晶塗装&凸文字加工、本日完成となります。

最初の状態も紹介します。

 元々はこのような新品のヘッドカバーに、

オーナー様から入稿いただいたaiデータを基に、金属加工業者さんにお願いして2ミリ厚のアルミ板カットして頂き、

  ご指定の箇所に高強度のエポキシ接着剤で固定しました。

 その後結晶塗装を施して二度焼きを行い、

  凸文字を研磨してアルミ素地を光らせ、

  クリアーを塗って腐食の進行を遅らせるようにしました。

この後60℃40分の熱で硬化させ、完成となります。

  上塗りは結晶塗装のオレンジとなります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります(撮ってそのままです)。

ここまではNIKONのD200と言うカメラで撮影をしていて(かなり古いカメラです)、

近接撮影をする時はコンパクトカメラ(SONYのDSC-W50でこれも結構古いタイプです)を使って撮っています。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

RAV4内装パーツ8点 サフェ入れ

 先日お預かりしておりました50系RAV4の内装部品一式です。

ご依頼内容は艶あり黒となりますので、まずは平滑な下地を作ります。

ドアポケットはフチがザラザラとした梨地なので、それを#180→#240で研摩します。

内側は#320~#500相当の布状研磨副資材(アシレックススカイ)で足付け処理を行います。ネジが付く部分はフランジ状に凹んでいるので、そこもしっかり当たるようヘラの先を使って擦ります。

カバーパネルはオーナー様自ら研磨されていますが、一応こちらも#320~#500相当で足付け処理を行っておきます。特にフチなどですね。

 その後はナイロンブラシとスコッチ、ウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って細部までの足付け~洗浄を行います。

特にペーパー(研磨布)が入り難い谷の部分をしっかり擦っておきます。

その後はよく乾燥させ、脱脂清掃、マスキングを行い、台にセットします。

車を塗っていた頃はこういった小物製品は台の上に直置きにしていましたが、いつの間にかサフェの場合でも一個ずつ持って塗れるようになっています。

ポケットの底は作業がし難いので念のためガスプライマーを使った火炎処理を行っておきます。火炎処理については以下の記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

Mazda Diesel Fuel Cap

 その後プラスチックプライマーを塗布し、サーフェサーを塗布します。

サフェはコート毎にフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設け、トータル5コート程を一時間くらい掛けて塗ります。

この後は一晩以上自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それではまた作業が進行しましたら紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!