ジムニーヘッドカバー結晶塗装 本塗り

 こちらも先日サンドブラストを掛けておいたジムニーのヘッドカバーです。同じくその後リン酸処理を行い、各部をマスキングしておきました。

 まずは全体にプライマーを塗布し、

 こちらもロードスターのヘッドカバーと同じくプラグホールとホースパイプ部分に黒のベースコートを塗布します。こちらの塗料はいつものSTANDOXです。

 黒く塗った個所が乾いたらマスキングをし、

 グリーンの結晶塗装で本塗り完了となります。

ちょっと順番が変わりますが、色を作っている所も撮影しておいたのでそちらも紹介しますね。

今回の色に関しては「トヨタ自動車のボディーカラーコード6W8 グリーンマイカメタリックに似た」といったご要望を承っていましたので、そちらの色を参考にグリーンに黒・グリーンパール・ゴールド(イエロー)パールを入れてそれらしい色を作製しています。

 クリアーを塗っていないので(艶が無いので)判り難いのですが、普通の結晶塗装とは違いパールが効いているのが判ると思います。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

 先日サンドブラスト作業を行っておいたロードスターのヘッドカバーです。その後リン酸処理も行いました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 プラグホールはキャップが嵌らなくなると困るので(以前違うヘッドカバーですがそういった事例がありました)結晶塗装は塗らず、ただそのままだとまた腐食が出てしまうのでプライマーを塗布し、さらにそのままだと格好悪いのでベースコートの黒を塗っておきます。ホースパイプ部も同様の理由から同じように黒に塗っています。

ちなみにですが、大抵はこの時点で昼食にしています。

 十分に乾燥時間を設け、黒く塗った部分がテープフリーな状態になったらマスキングをします。

 結晶塗装の赤を塗り、140℃程の熱を掛けて結晶目を出します。また今回の赤はフェラーリのヘッドカバーなどに使う「鮮やかな赤」となります。

いつもはこの時点では120℃を20分程に留めておきますが、今回の本塗りでは個数が少なかったので(計三個)赤外線ヒーターだけで直接本焼きとしました。数が多い場合は二回目は窯(恒温器)に入れて焼きます。

こちらはこの後凸部を面研し、クリアーを筆で塗ってさらに熱を掛けて硬化させたら完成となります。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ルーフアンテナ塗装承ってます

先日到着しておりましたビートソニック社製のルーフアンテナです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容は日産ノートe-POWER純正色の「ギャラクシーゴールド」(カラーコード:HAJ)への塗装で、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」への変更で承っております。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

audio-technicaマイク 色確認

先日よりお預かりしておりましたオーディオテクニカのボーカルマイクです。ちょっと早いのですが、作成していた色見本が出来たので早速色の確認をする事にしました。

当初ご希望されていたのは上の画面内にある赤いリングの右側の色で、

それとは別に、ウェブ上で色が確認出来るこちらのサイトを利用して頂き、ここで選んだ色の画像を送って頂きました。

その画像と、当店で作成している色見本を見比べてみると、色相は丁度真ん中辺りになるような感じです。

試しに左のバイオレットと右のブリリアントレッドを1:1の割合にし、さらに白を入れてみると、

 概ね良さそうな感じになりました。ちなみに本来の調色作業はこんなに簡単に行う訳ではありませんので念の為(そもそもスティックで色を見たりはせず、ちゃんと色板にスプレーします)。

今回のラベンダー系の色は色見本として作っていなかったので、丁度良い機会と言う事でそちらを作成しておく事にしました。少し前にご依頼頂いたマイクのロゴ入れ塗装と同じような感じですかね。

 これらの色は予め決められた配合率になっているので、マイクのオーナー様から頂いた参考画像の色とは関係ありません。

この中からご指定頂いた画像の色に近い物を選ぶ!と言う逆引き的な方法となります。かなり遠回りをしていますが、今作っている色見本は今後ずっと使い続ける事になるので、ある程度時間と手間を掛けても大丈夫(多分…)と考えています。

ちなみに色見本は既存の物が沢山ありますが、これらは(ほぼ)全て自動車ボディ用の色見本なので、今回のような淡いパステル系の色は殆ど無いのです。ソリッドカラ―でももっと鮮やかな色、例えばフェラーリの赤などはかなりの数があるのでその中から近似色を見つける事は出来ますが、今回のような淡いソリッドカラーの車は絶対数が少ないので自ら作るしか無かった、と言う事です。

と言う訳で今回作った色見本の内、それらしいのがこちらの2色になります。

モニター上で見ている色は実際よりも白っぽく見えているので、私的にはこの2色の中間が丁度良いのでは、と思っています。

参考までに右が白93%、左が白82%で、使っている原色はバイオレットがMIX855、ブリリアントレッドがMIX576です。

なので実際に本塗りで使うのはそれらの真ん中で、「白88:バイオレット6:ブリリアントレッド6」の割合で挑もうと思っています。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。本塗りはまだ先になりますのでどうぞもう少々お待ちくださいませ!

日産マーチグリルメッキモール&エンブレム塗装承ってます

 先日到着しておりました日産マーチのフロントグリルメッキモール(2個)とメッキエンブレムです。こちらのオーナー様は以前グローブボックスの塗装をご依頼頂いた方で、今回もこちらを「艶ありの黒」の塗装でご依頼頂きました。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

 フロントエンブレムは新品で、NISSANの文字部分には黒い塗料(らしき物)が塗ってあるのでこちらは剥がしてからメッキ素地用の下地処理を行う予定です。以前施工したクラウンアスリートのメッキエンブレムと同じような感じですね。あの時は青メタリックの塗装を剥がしてから塗りました。

 メッキモールが2個あるのは「どちらかやり易い方を」と言う事で、現状はどちらも自家塗装されていますが、艶消しの方は2液ウレタン(缶スプレー)を使っているとの事ですのでこちらのラッカー缶スプレー(1液)で塗られている方を使う事にしました。

 ちなみに事前のテストとして、見えない裏側のところでパッチテストは行っています。こちらの艶あり仕上げの方はシンナーで落とせました。

 と言う訳でシンナーで洗い流すようにして既存の塗膜を除去しました。剥がすというよりかは「溶かす」と言う感じですかね。

裏側も綺麗になりました。

メッキパーツに使われている樹脂はABSで、これはシンナーで溶けてしまいますが、装飾クロムメッキが施されていれば多少は大丈夫です。ただ昔、同じようなメッキエンブレムをシンナーに一日浸けておいたら変形してしまったので余り長い時間は駄目なようです。特にランナーから切り離した箇所はメッキが無い為、そこからシンナーが入り込んでABSとメッキ層の間に浸透してしまうと思います。ぶっちゃけABS樹脂とメッキ(下地の銅)は全く密着はしておらず、単に「メッキで覆っている」と言う感じなので当然と言えば当然なんですけどね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度も当店を御利用頂きまして誠に有難う御座います!