大変お待たせしました!先日本塗りを終えていた北米スバルアセントオニキスエディションと、同社アウトバックのスバルエンブレム塗装、本日完成となります。
最初の状態も紹介します。
最初はアセント用のフロントエンブレムをわざわざ海外から取り寄せて頂き、
その後ご友人(?)の方の物という事で、アウトバック用の新品エンブレムも送って頂きました。同じ物、同じ仕様であれば複数割引が適用出来るのでこれはお得な方法かと思います。
メッキの枠は先に本塗りを終えていて、完成したプレートとそちらを、新たにカットした両面テープで固定します。
両面テープは手でカットした方が早いのですが、新品時と同様の美しいラインのようにするのは難しいので、台紙からデータを作成し、レーザー加工機でカットしています。以下のツイートで動画が見れますので宜しければご参照くださいませ。
手で切った方が実は早いのですが、それらしく見せたいのでレーザーでカットしています。スバルエンブレムの両面テープです🥰 pic.twitter.com/8ABFtasPpg
— PRO_Fit/高畑 デザフェスP-343両日 (@Takahata_P) April 25, 2022
スモーク濃度はこちらを参考に調整しています。
左手前、オレンジ色の台紙が見えているのがアウトバック用の新品エンブレムとなります。
こちらが中古品だったアセント用の物となります。届いてから判った事ですが、どちらも同じ型式の物となります(そして現在作業中のフォレスターの大きいエンブレムも!)。
クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。
メッキの枠はそのまま上塗り(今回の場合は艶ありの黒)を塗っても十分に密着しませんので、それ用の下地処理を行った上で塗装を施しています。
密着性は通常の塗膜と同様で、フェザーエッジも出せますので補修も可能です。
一般的に行われている密着剤を使って塗られたメッキパーツは「面」では抑えられていても「点」ではくっ付いていない為、飛び石等による傷が付き易く、また一部が剥がれるとそこを起点にペリペリと剥がれて来ます。ペーパーを掛けるとエッジがブツブツと切れるように剥がれるのでスムースはフェザーエッジは形成出来ず、その上から塗った塗料でチヂレ(または激しいエッジマッピング)が生じる為、全部剥離するか、部品自体を新しい物に交換して塗装する必要があります。私が一時期勤めていた町工場で、アメ車(ダッジチャージャー等)のメッキモールにスモーク塗装を行って「ブラックメッキ風」にする作業が多かったですが、やはり後で剥がれて来て、それの収拾には大変な目に遭いました(事前に剥がれる事は元請けさん、社長に進言し、さらには見積書にもその旨を記載おきましたが、結局泣くのは現場の方々でした)。
ですので当店でのメッキへの塗装は「スモーク」は受け付けておらず、今回のように下地を完全隠蔽する塗色のみとなっております。メッキ素地を活かした透過性塗装が格好良いのは私も知っているのですが、「だから言ったのに…」とは思いたく無いんですよね。