レンジローバーホイール 色確認

range6全体的に腐食が発生しているので、一旦いつも御願いしているサンドブラスト専門店に発送して全ての塗膜と腐食部分を除去して貰います。

が、ご依頼内容が「修復」と言うことですので、塗膜が無くなる前に色やデザインなどを予め確認しておきます。

上の画像ではグリーンメタリックの部分、「arden green」(カラーコード:656)を確認しているところです。オーナー様曰く、

「以前から気にはなっていたのですが、ネットで検索してみると、arden greenとtintern greenの両方がヒットします。私の車はカタログ上、後述の”tintern green”なのですが、2色は同様の色でしょうか?」

との事でしたが、実際に作成した色で確認したところ、両者は「同じ色」と言う見解となりました。と言うことでまずこの部分の色はOKですね。

range5  シルバーの部分に関しては特にデータ設定は無く、ただ今後の事を考えて既存のカラーデータから選んでおく事にします。見つけた近似色としてはFIAT/LANCIAの「grigio elisa mts.」(カラーコード:612/A)となります。

range7そして塗り分けのラインも確認しておきます。通常は「山のライン」で見切りされる筈なのですが、どういう訳かかなり変則的な見切り方をされています。

という事で、この塗り分けラインも各角度から撮影しておき、実際にラインに沿ってマスキングしながらメモも残しておきます。次に見る時はまっさらな状態になっていますし、恐らく私の記憶も相当真っ白になっている気もしますので念入りに記録を取っておくようにします。

明日にはホイール4本全て発送予定です。戻って来ましたらまた紹介しますね。もう少々お待ち下さいませ!

レンジローバーアルミホイール×4 塗装承ってます

range ちょっと前に届いておりましたレンジローバーのアルミホイール4本です。この度のご依頼、誠にありがとう御座います!

ご依頼内容としては基本的には現状のカラーリング通りで、シルバーの部分に関してはランドローバー純正色の「ARDEN GREEN」(カラーコード:656)、シルバーは現状の近似色でご依頼承っています。

range4状態としてはリムにガリ傷が多数あるのですが、実はこれは大した問題ではありません。削ってパテを使えば比較的容易に修整は出来ますからね。

range2問題なのはアルミ素地から発生している「腐食」です。パッと見は大した事は無いのですが、塗装屋的に見るとこれは致命的です。安易な修理では間違いなく再発しますしね。こんな風になります。

range1 これはちょっとした傷から派生した腐食ですかね。アルミの錆(腐食)は根深いので場合によっては鉄より厄介なのです。

という事で、今回は旧塗膜の総剥離~腐食の除去と言う事で、一旦いつもお世話になっているサンドブラスト屋さん宛に発送して直圧ブラストにて根こそぎ取り除いて貰う事にします。当然作業は大事になりますので費用は相当掛かります。普通のホイールなら買い直した方が安いのでは・・・と思うところですが、そうじゃ無いんですよね。

range3ちなみにこちらは以前このオーナー様からご依頼頂いたヘッドカバーの結晶塗装です。2ndレンジローバーですよね。

「評判とおり非常に高いクオリティで大満足しております。ヘッドカバーがキレイになったぶん周囲の劣化が気になってしまいますが・・・」とのお言葉も頂戴しておりまして、誠に有り難い限りです。

こういったヘッドカバーのような普段は見えない所に付くものでも、綺麗に復活したり格好良く仕上がると車体自体に対する愛着がまた強くなるんですよね。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。ブラスト屋さんに出す前に色を抽出しておきますね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!