現在硬化中

booth-2土曜日の午後に塗り終わっていた塗装ブースの床です。使っている塗料は2液のエポキシ系で、比較的硬化も早いですから週明けの月曜日には普通に仕事も出来ます。それにしてもこの艶(笑)。

ちなみにこの塗装ブースは排気ユニットだけが既製品で、その他は全て手作りです。なんでそうなったかと言うと理由は色々あって、まず規制品の塗装ブースを入れるには天井高が足り無いこと、後は排気ユニットにお金が掛かり過ぎた事です(苦)。昔の画像もあるのでちょっと紹介しますね。

factory_18元々は自動車用の小さなプラスチック部品などを作っていた鉄筋木造二階建ての工場で、その一階部分に直接塗装ブースを造ってしまおう、と言う感じです。

尚、工場二階はこの右側に事務スペースがあるのですが、一階のその部分は大家さんが使われているので完全に壁になっています。なので一階は18坪、二階が22坪と変則的な間取りになっています。

factory_24蛍光灯のユニットは新品を買うととても高いので、こういった備品は工場を移転するかなり前からネットオークションをチェックして揃えておきました。新品でも使わないまま不用品となった物はとんでも無く安い値段で手に入れられたりするのでお得です。まあ200Vの蛍光灯ユニットなんて普通の人は使い道もありませんか(笑)。

factory_35 で、塗装ブースの一番の肝としては「クリーンな給気エアー」で、塗装ブース自体は手作りですが、これに関しては拘っていて、本ブースと同じく天井のほぼ全面を目の細かい粘着質の2次フィルターで覆っています。後で交換も出来るようにしなければならないのでその辺の造りがちょっと大変で、この時は現在工場二階に間借りして貰っている抹茶★ん!にも手伝って貰いました。感覚的にはもう10年前くらい前に感じます(まだ二年も経ってませんが・・・)。

factory_42給気側のエアーは壁の向こうの1次フィルターを通って天井裏を伝い、そして2次フィルターを通って塗装ブース全体に行き渡ります。本ブースの場合はそのまま床に排気されますが、このブースの場合は横引きなのでどうしても床が汚れ易いという事もあり今回のように定期的な塗り直しが必要なのです。

factory_65これが出来上がった直後で。床に大きなヒビが入っていますが、その後はこういった箇所も補修していますし、また横にあるU字溝も排水が出来るようにしているなど、その後も色々改造されて使い勝手を良くしています。

これから自分の塗装工場を持とう!と言う方の参考になればと思いますが、既製品が入れられればこういった事は余りお勧めは出来ません。トータルで言えば時間も労力も費用も少なく済んでいると言うことでは無く、どうやったら限られた予算と体制で都内で塗装を行う事が出来るか、といった事が理由でしたので。まあ都内と言っても当初よりも大分端っこの大田区になってはしまいましたが(笑)。