ストロボ撮影テスト

 先日より新たに導入していた撮影用機材を使い、また以前作成した撮影用デスクを使って実際にテスト撮影を行ってみました。

 今回大きく変わったのがこちらの撮影用ストロボを導入した事で、今まで出来なかったような撮影の仕方が可能となりました。また無線で連動するので配線などの取り回しで鬱陶しく思う事もありません(まあストロボ自体が邪魔ではありますが・・・)。

 と言う事で早速撮影しました。上からは既存の蛍光灯を、右からはストロボで、左にはレフ板を置いた状態です。被写体はクロマフレア風顔料No.2を使って塗装したサーモスステンレスマグとなります。

上の画像で見ると、ステンレスマグの下の方で映り込みが変になっているのが判ると思います。背景に使っているグラデーションペーパーがもっと長ければ解消できるのでしょうか・・・。

 と言う訳ですが、ステンレスマグの下に20ミリ程の台を置き、さらに撮影する角度を下方にしてみる事で映り込みが良い具合になったと思います(ただ宙に浮いている感が微妙なのですが・・・)。

尚撮影したカメラの設定としては、ISOが100、シャッタースピードは125、絞りはF16、三脚は使わずJPEGの撮影でサイズを半分にした以外は無加工です。カメラはもはや時代遅れにもなるようなNIKONのD200なる機種で、レンズは40mmのマクロレンズを使っています。

マクロレンズを使った撮影の場合、いつもなら被写体深度が浅くなりがちですが、絞り(F値)を大きくする事で被写体全体にピントが合い易くなり、より正確に製品(塗装)の品質を紹介出来るようになります(当然粗も目立ちますが)。

 ネックなのは絞り値が大きくなった事でレンズについているゴミが非常に目立ってしまう事で、こういうのを修正するにはPhotoshopのLightroomがとても便利なのですが、それをやってしまうと結局意味が無くなってしまうので、今後はこの辺が課題かも知れません。一度ニコンのサービスセンターに持って行って清掃して貰いますか(ただそう言う所に行くのが凄く苦手なのでして・・・)。

こちらの画像だと光源は右からのストロボだけで、こういう撮り方も格好良いのですが、画像がこれだけだと意図的に隠している部分があるように思えて私的にはちょっと違うかなと言う感じです。販売する製品ならこれでも良いのかも知れませんが、依頼されて塗装している物となると、ですよね。

ちなみにこちらの画像ですが、レンズは同じ物を使っていても、絞りをF6.3といった設定で撮影しているので、ピントが合っているのは手前の物だけで、奥の方はボケてしまっています。

絞りが小さくなる事で被写界深度が浅くなり(ピントの合っている範囲が狭くなり)、パッと見た時のイメージとしては格好良いのですが、カメラの事が判る人からするとこういうのは誤魔化している感が否めません。まあそう言うのも考え過ぎなのかも知れませんが・・・。

こちらは以前キャンディーレッドに塗装したサーモスで、イメージセンサーをちょっと掃除してみましたが、やはりまだゴミがかなり目立っています。やはり一度窓口に持って行くしかありませんか・・・。

とまあこんな感じで、一応立てた状態ではそれらしく撮れるようになったのですが、横にして置いた状態では(上から撮るのは)まだ全然駄目なので、次はトップライトの強化を考えています。

折角買って設置した蛍光灯ですが、今後はそれを取っ払って今回と同じ様にアクリル板とストロボで照らせるようにしようと思います。

先立つ物が枯渇気味なのでもっと働かないと・・・ですか。