小物塗装工場の購入③

前回の続きです。

上の画像とは全く関係が無いのですが、千葉に良さそうな物件を見つけていて、今週末に内見をお願いしていたのですが、不動産屋さんからまさかの「他で契約が決まってしまったようです」との回答が・・・!。既に宿もとって一泊で行く予定でしたから急な話の展開にかなり凹みました・・・。

てっきり専任(そこの不動産屋さんが管理している物件)かと思って安心していたのですが実際にはそうでは無かったようで、だったら先に手付金を支払っておけば良かったのかと確認したところ、「いや、申し込み書だけで良かったのですが」と言う事です。いやいや、先に教えてくださいよ・・・。

と言う訳で予定していた千葉行きはキャンセルとなり、休みになる筈だった今日(土曜日)も普通に出勤と言う次第です。

ちなみに最初は伊豆の方で探していましたが、現在は千葉の方でも考えています。知らない間に有料道路が沢山出来ていてビックリしました・・・。

 

上物は30年を過ぎると資産価値が無くなるみたいなので、安くなったそういった物件をメインに探しているのですが、何もない土地だけを買うというのもアリなのかも知れません。今の工場の半年分の家賃で100坪以上の土地が買えるとか、ちょっと意味が判りません・・・。

まあ安い土地は勿論建築条件などがあるのだと思いますが、

最近は凄く良く出来たコンテナハウスとかがあるので、オーダーメイドで作って貰ってそれを運んで置いて貰う!みたいなのでもアリだと思います。

まあでも色々手配する事を考えると結構面倒臭そうなので、やはりとりあえずでも最初から上物があった方が楽ですかね。そう考えると今回の物件、一階が作業場になっていて二階が2LDKの居住スペース、近隣住民無し(僻地)で海まで歩いて一時間!、しかも今の家賃の3年分で買えてしまう!と言うのはとても魅力的だったんですけどね~。残念至極です。

ちなみに塗装業では無く、例えばIT系の事業であれば移転に補助があったりする県などもあるようです。なんて羨ましい・・・!

おためしナガノ

 

車の塗装をやるにしても、これからは借りているより買った方が安く済むかもですね(私はもうやりませんが)。

 

「うちの傍に小物塗装に良さそうな物件があるよ!」と言う方、是非ご紹介お待ちしております(笑)。

3Mポロシャツ

先日、3Mさんから荷物が届きました。

とくとくマークはとっくの昔に廃止になっている筈ですが、一体これはなんでしょう・・・。

注>とくとくマークは昔3Mがやっていたキャンペーンで、3M製品のパッケージについていたベルマークのような物です。カップラーメンなど現場向けの景品があり、また期限切れも無く、多くの板金塗装屋さんに支持されていました。

  中には全く身に覚えがないポロシャツが!

 ってユニクロ(笑)。

そういえば少し前、3Mのマスキングテープを買った時の箱の中にキャンペーンか何かのチラシが入っていて、そこからスマホで何かを応募したのを思い出しました。

  どうやら3Mのマスキングテープ30周年のポロシャツを頂けたようです。

それにしてもなんてマニアックな(笑)。

一応袖のところにも3Mのロゴが入ってます。普段着で着るのはちょっと恥ずかしい気もしますが、結構(と言うかかなり)嬉しいです。ただこれを着てその辺を歩いたら外回り営業だと思われてしまいそうですね(笑)。

そういえば以前もこんな事があったような気が・・・

以前デビのスプレーガンを買った時もキャンペーンをやっていて、FAXを送ったらこちらも送ってくれたんですよね。どちらもそうですが、有無を言わさずLサイズを送ってくれるところが中々男前です(笑)。

機会があれば是非袖を通してみようと思います。

エアコン設置

 今の工場に引っ越してからおよそ8年、遂にうちにもクーラーが!

長い間耐え忍んでいましたが、ネットで比較的安い製品を見つけたので清水の舞台から飛び降りる勢いでクリックしてしまいました。持続給付金では無く、自腹での購入です(と言うか当店はこれが一円も貰えていなく、同業者からは「なんで100万円貰わないの?」と言われいます)。

ここまで本当に長かったです。涙で画面が滲んで見えません・・・(嬉)。

 冷房出力は7.1kwで、カタログによると30畳用との事です。エアコンなので勿論クーラーだけじゃなく暖房も使えます。

ちなみに安く買えたのには理由があって、恐らくは去年発売された製品で(型遅れ品)余り評判は良くないみたく、また取り付けは自分で手配するスタイルだからです。店舗を持たず新製品は取り扱わない、ネット販売専門のショップさんですね。

取り付けは自分でやろうかとか一瞬考えましたが、その間に働いていた方がトータルではコストを落とせる筈なので、普通にプロの方にお願いする事にしました。

 ただエアコンを取り付ける場所はスプレーガンが引っかけてある壁の上側なので、工事の邪魔にならないようその辺にあった計量器やら塗料などを全部を出さなければならないのが大変でした・・・。

 無事設置が完了し、ついでなので換気扇なども掃除しておきました。

ちなみに何故ここに取り付けたのかと言うと、主に冷やしたいのは人間(私)では無く被塗物の方でして、ここ数年の夏はちょっとあり得ないくらいの猛暑ですから、本塗りを行う時のブース内雰囲気温度をどうにか下げたかったのです。

取り付けた場所が判り易いよう、以前ブースを作っている時の画像で紹介しますね。

塗装ブース奥にある部屋には強制送気用のファンが左右に一基ずつ設置されていて、窓から吸い込んだ外気をここから一次フィルターを通ってブース天井に送るようになっています。

なのでその通り道にクーラーを設置すれば、冷えた空気がブース全体に行き渡るという算段でして、「これ以上硬化剤もシンナーも遅く出来ない・・・!」と言う問題にも対処出来るようになりました。今の小物塗装の場合、肌を残さないような塗り方にしているので(特にテールランプ)、一番乾燥硬化が遅い仕様(MSハードナー25-40+リターダーシンナー35-40)ではもはや不十分だったんですよね。しかも油断するとナイアガラ(取り返しがつかないようは激しいタレ)になったりでコントロールが難しく、真冬の方が余程塗り易いです。

画像は以前の物で、今は床がもっと汚いです。あの扉の奥の部屋がキンキンに冷やされ、天井からクリーンでクールなエアーが舞い降りる!と言う寸法です(しかしそれも排出されてしまうという・・・)。

とにかくこれで仕事効率と私のモティベーションも上がるのは間違いが無く、これからの地獄の夏も少し楽しみです。

スプレーガンメンテナンス

 スプレーガンは毎日使っていてもほぼノーメンテナンスで大丈夫なのですが(勿論使用後にちゃんと洗っていればの話ですが)、

 トリガー部分のパッキンだけはその性質上どうしても劣化する為、数年に一度は交換が必要になってきます。

 左が新品で、右が古い方です。金属パーツは再利用出来るのでパッキンだけ売ってくれれば良いのですが、きっとその辺は大人の事情があるのだと思います(なので意外に高くプリンター商法を彷彿してしまいます)。

ネジは手で締め込んで最後にスパナで60°と記載してありますが、大人の男性であれば指で強く締めるだけで大丈夫だと思います。強く締め過ぎるとパッキンの寿命が短くなると思うので、使っていてここから塗料が漏れなければOK!と私的には思っています。

スプレーガンは使う度に分解して洗浄、なんて事は普通はせず(そんな塗装屋さんは見た事も会った事もありません)、ただ内部にはどうしてもメタリック粒子が残ったりするので、ソリッドカラー(特に黒)はそれ専用にしてしまったりしています。キャンディーカラー用のガンもそれ以外には使いません。

そしてこちらはSATAのエアーブラシです。

以前グリップのプラスチックパーツが加水分解?しているのかと思って交換をしたのですが、どうやらこれもトリガーパッキンからシンナーが漏れていたのが原因だったようです。使っていても塗料が漏れる程では無く、使わない時にカップに入れてあったシンナーが徐々に漏れてグリップ部のプラスチックを溶かしていたみたいです。

 SATAのスプレーガンについては以前オートサプライヤーさんにメンテナンスキットを譲って頂いていたのでそちらを利用します。なんて素晴らしい・・・(色々有難うございます)。

 SATAガンはそれ自体が高価な為、メーカーにオーバーホールを出すと3万円~5万円くらい掛かってしまいますが、こういったメンテナンスキットがあれば自分でも対処が可能です。

ちなみにディーラー在籍時、社内外注の塗装屋さんがクリアーを入れたままのSATAガンをブースに入れっぱなしで熱を入れてしまい、気付いたのが次の日!と言う地獄で見るような事をやっていまして、色々やってはみたもののどうしても本調子に至らず、結局メーカーにオーバーホールを出して5万円くらい掛かっていました。IWATAのガンならこれだけで新品が二丁買える程の金額で、ただ内製工場だと「スプレーガン自体の購入は自己負担だけれどもメンテナンスにおいては会社負担でOK」と言う謎ルールがあったお陰で成せた裏技です。

 メンテナンスキットに入っていたトリガーパッキンは品番が二種類ありましたが、多分共通で使える物だと思います。

 IWATAのガンはスパナで外すタイプですが、SATAのエアーブラシは六角レンチで外します。

外したニードルパッキン(白いの)と、それを固定する為のネジとバネです。パッキンの中心に空いた穴にニードルが通り、トリガーを引くたびにここが干渉するので擦れて穴が大きくなってしまい塗料やシンナーが漏れてしまう訳です。

ちなみにスプレーガンを洗う為の強い溶剤「ガンクリーナー」なる製品がありますが、私の場合それは使っていません。

分解はせずとも毎回使った後にちゃんと洗えば良いですし、ガンクリーナーを使うと本来交換しないでも良い部品(エアー部のパッキン等)が劣化してしまう気がするので、ガンクリーナーを使って丸洗いするくらいならガンを買い替えた方が間違いが無いと思っています。

ガンクリーナーじゃないと落ちないくらい汚れてしまったガンはサフェ用やスプレーパテ用に回せばよく、それでも使い物にならなくなった物と言うのは未だありません。ちゃんと洗って普通に扱っていれば10年以上使えるのでそんなに買い替える必要は無いのです(ただ新しいガンの方が新しいタイプの塗料に対応し易い等で買い足す事はよくあります)。

そういえば知り合いに仕事が上手く行かないとガンやポリッシャーを投げる方が居ましたが、そんな事をしているから上手く出来ないのでは?と、ちゃんと教えてあげれば良かったです(少し前に聞いた話ではホイール専門の塗装屋さんになっているようです)。