TELEFUNKEN M81マイク 本塗り

先日お預かりしておりましたTELEFUNKEN M81マイクです。

グリル部分はブラックメッキが施されていて、このまま上塗りを行っても塗装は十分に密着しませんから、

サンドブラストを行って表面を荒らします。ツルツルとして硬い表面を凸凹にする事で塗料の食いつきを良くするような処理でアンカー効果を期待しています(身近にある物ではマジックテープのような感じです)。

よく脱脂清掃後、

プライマーを塗布します。

マイク本体の方はグレーメタリックの塗装が施されていますので、これを#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で研磨して足付け処理をしてあります。

まずはベースコートを塗布します。

VW社のキャンディホワイト(カラーコード:LB9A)となります。

この後よく乾かしたら、

トップコート=クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

マスキングした箇所の仕上りが悪くならないよう、2回目のクリアーを塗ったら直ぐにマスキングテープを剥がしておきます。少々リスクが高いですがそのまま固まってガタガタになってしまうのは避けたいのです。

ちなみに少し前までマイクは40本程度お預かりしておりまして、現在ようやく30本程にまで減らせた状態です。これから御依頼頂く場合は半年くらい掛かってしまいますのでご注意くださいませ。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!