ホンダシビックZCエンジンヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたホンダシビックのZCエンジンヘッドカバーです。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽への浸け置きで旧塗膜を剥離しておきました。ホンダの結晶塗装は密着していないので剥がすのも比較的楽だったりします(逆に大変なのはISUZUのヘッドカバーですね…)。尚、その後お預かりしております同社CR-Xのヘッドカバーはアルカリ洗浄後、現在は旧塗膜剥離の為に溶剤槽に浸け置きとなっております。

通常ならそのままサンドブラスト処理ですが、素地の表面にオルゴールのシリンダーピンのような突起が無数にあるので、

それらを#120で研磨して均しておきました。今回は結晶塗装なので完全に取る必要は無いですが、タオル等で拭き取った時に繊維が引っかかるのは嫌ですからね。

裏側のバッフルプレート部を養生し。

サンドブラストを行います。

当店で行うサンドブラストは全て「軽め」で、これは吸い上げ式で行う事によるものとなります。腐食が酷かったり再発し易いマグネシウム合金の場合は専門の業者さんで強力な直圧ブラストを行って貰っていて、本来ならそちらに全部任してしまいたい所なのですが、往復送料だけで¥4,000くらい掛かってしまうので、今回程度の腐食なら当店で行うようにしています。ちなみに通勤途中にもブラスト屋さんはあるのですが、当店のような小口の依頼を受けてくれるところは少ないようで、この辺はまあ仕方ないですかね。

この後はリン酸処理を行い、いよいよ本塗りとなります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!